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投稿日:2021年08月23日

投稿日:2021年08月23日

ビジネスデザイナーが考える、今の時代に求められる人材とは~Takram佐々木康裕

佐々木 康裕
Takramディレクター&ビジネスデザイナー
グロービス経営大学院 教員
柳田 佳孝
グロービス経営大学院 教員

ポストコロナにおいて、オンライン上で物事を進めることが当たり前になり、働き方や人の価値観が急激に変化した現在。この混沌とした時代に必要なのは「ビジネス的な思考(論理思考、戦略思考など)」だけではなく、人間が元来持ち合わせている感性を生かした『感性思考』が必要であると話すTakramディレクター&ビジネスデザイナー 佐々木 康裕氏。

この時代に求められる人材に必要なことは何か?感性思考はどのようにビジネスに活かせるのか?『感性思考』の著者である佐々木氏にお話しいただいた。

講演の中では「世の中の変化を掴むためには、特定の思考法に依存せず、様々なフレームワークを使い分けて総合格闘技的に課題を解決していくことが大切」「感性思考を身に着けるには、自己更新性を高めつつ、創造性に依存することなく、再現性の高いアプローチの組み合わせを意識し続けることが大事」などの意見が出た。

参加者からは「良いアイディアやデザイン、成功する新規事業は、天から降ってくるのではなく、良いものをたくさん見る、体験・体感する、若い世代からアップデートを得ることも重要だと気づいた」「感性思考と聞くと右脳的なひらめきが必要に感じてしまうが、そうではなく、極めて論理的な、再現性の上に成り立つ思考法であることを学べたのが良かった」などのコメントが寄せられ、多くの気づきを得られるセミナーとなった。

佐々木 康裕

Takramディレクター&ビジネスデザイナー
グロービス経営大学院 教員

クリエイティブとビジネスを越境するビジネスデザイナー。デザイン思考のみならず、認知心理学や、システム思考を組み合わせた領域横断的なアプローチを展開。エクスペリエンス起点のクリエイティブ戦略、事業コンセプト立案を得意とする。D2C含むリテール、家電、自動車、食品、医療など幅広い業界でコンサルティングプロジェクトを手がける。ベンチャーキャピタルMiraiseの投資家メンターも務める。2019年3月、ビジネス×カルチャーのメディア「Lobsterr」をローンチ。Takram参画以前は、総合商社でベンチャー企業との事業立ち上げ等に従事。経済産業省では、Big dataやIoT等に関するイノベーション政策の立案を担当。 早稲田大学政治経済学部卒業。イリノイ工科大学Institute of Design修士課程(Master of Design Method)修了。

柳田 佳孝

グロービス経営大学院 教員

慶應義塾大学理工学部機械工学科卒業
グロービス経営大学院経営研究科経営専攻(MBA)修了
株式会社ブリヂストンにて世界最大の超大型タイヤ生産技術開発に従事。その後、株式会社ワークスアプリケーションズでの最先端IT技術の研究開発職を経て株式会社グロービスに入社。現在はビジネススクール部門のディレクターとして、PR・マーケティング戦略の策定・実行、CRM・MA(マーケティングオートメーション)・分析基盤・基幹系ほか多数のシステム構築・運用改善やDX推進など、学校経営全般に携わっている。