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投稿日:2025年11月06日

投稿日:2025年11月06日

Q.グロービス経営大学院が提唱しているTMBAとEMBAとは何ですか?

監修

河田 一臣
グロービス経営大学院 事務局長/グロービス経営大学院 教員

執筆

吉峰史佳
グロービス コンテンツオウンドメディアチーム

A.TMBA(テクノベートMBA)とEMBA(エグゼクティブMBA)は、従来のMBAの共通科目に加え、受講生のキャリアフェーズと時代に必要な能力開発テーマを掛け合わせた、独自の2つのプログラムです。

グロービス経営大学院のTMBAとEMBAは、職務経験や年齢によって異なるキャリア上のニーズに合わせて設計されています。どちらも、働きながら学び、成果を出すことを前提としたプログラムで、グロービスが重視する「経営の定石」「考える力」「人間関係構築力(リーダーシップ)」といった共通テーマは網羅されています。

グロービスのTMBAとEMBA:対象者と学習テーマの比較

ここでは、TMBAとEMBAそれぞれの「正式名称」「主な対象者」「目指す能力」「期待される役割」を紹介します。

1. TMBA(テクノベートMBA):若手・中堅層の事業創造力を養う

正式名称

テクノベート*MBAプログラム

*テクノベート: TechnologyとInnovationを組み合わせた造語

主な対象者

20代~30代を中心とした、創造と変革に挑む若手・中堅ビジネスパーソン

目指す能力

両MBAプログラム共通の領域に加えて、「テクノロジーのビジネスへの実装力」と「クリエイティビティ」

期待される役割

ビジネスリーダー、特に、激変する時代において、戦略立案やマネジメントに最先端のテクノロジーを活用し、新たな価値を創造・事業を推進する人材

TMBAは、若手・中堅層が、デジタル技術の進化がもたらす変化に対応し、ビジネスの現場でテクノロジーを経営に適用する知見を武器としてビジネスリーダーとして活躍できる「実装力」を身につけることに重点を置いています。特に、キャリア初期にテクノベートの視点を取り込むことで、今後のビジネス人生で大きなレバレッジをかけることを目指します。

※MOT(技術経営)が「技術を起点に経営を学ぶ」プログラムであるのに対し、TMBAは「経営を起点にテクノロジーを活用し、事業や組織変革につなげる」ことを目的としています。

2. EMBA(エグゼクティブMBA):経験豊富なリーダーの志と組織牽引力を高める

正式名称

エグゼクティブMBAプログラム

主な対象者

40歳以上を中心とした、経営幹部・役員クラス、または豊富な職務経験を持つリーダー層

目指す能力

経営リーダーとして、「最先端の経営知」と「社会の創造と変革に向けて組織を牽引する志」

期待される役割

組織全体を動かし、企業や社会に変革をもたらす「志」を持った、経験豊富なリーダー

EMBAは、すでに豊富な実務経験を持つリーダー層が、経営レベルで必要な最新の知識と、未来を切り拓くための強固な「志(こころざし)」を深める場です。経験豊富なリーダー同士がグループを形成し、より高度な視点から経営課題を議論し、人的ネットワークを築くことができます。

プログラムの選択とプログラム間の交流について

TMBAとEMBAのいずれのプログラムを選択すべきか悩むMBA検討者の方のために、具体的な選択基準とプログラム間の関係性について解説します。

基本的な選択基準

基本的には、以下のように年齢を基準に選択いただくことをおすすめします。

  • TMBA:20代・30代のキャリアフェーズに応じた学びを提供
  • EMBA:40歳以上のキャリアフェーズに応じた学びを提供

一般的に、20代・30代はクリエイティビティやテクノロジーをビジネスに実装する力で、新たな価値創造を最前線でリードすることが求められます。

40歳以上は、激しい環境変化に適応するための自己や組織の変革力、テクノロジーの理解を基に、経営・マネジメントの一翼を担うことが求められます。

このような年代ごとに求められる期待役割とその要件に応じて、各プログラムのカリキュラムは最適化されています。

ご自身の年齢と異なるプログラムを志願することも可能です。その場合、志願理由を基に、ご希望のプログラムへの入学可否が判断されます。

30代後半の方の選択例

現在30代後半で経営層を目指す一方、プレイングマネージャーとして現場にも深く関わる場合は、以下の視点で検討できます。

  • EMBA:エグゼクティブとしてのマネジメント能力やマインドセットを先取したい場合
  • TMBA:現場を主導しながらテクノロジーを活用し、新たな価値を生み出したい場合

プログラム間の主な違いは、一部のカリキュラム(必修科目・選択必修科目・優先履修可能な科目)と所属するセクション(約30~40名の同期コミュニティ)です。

プログラム間の交流機会

  • 別プログラムの科目履修について:
    TMBAに入学した人がEMBAの優先科目を履修すること、また、EMBAに入学した人がTMBAの優先科目を履修することはいずれも可能です。ただし、当該プログラムの学生の履修登録が完了した後に登録いただく必要があります。詳細は入学時に案内があります。

  • プログラム間の交流: 
    約8割の科目がTMBA・EMBA共通で開講されるため、両プログラム間の交流機会は十分にあります。また、セクション以外のネットワーキングの機会(クラブ活動、あすか会議等)もプログラムの垣根なく参加でき、多様な仲間とのつながりを築けます。

参考資料

監修

河田 一臣

グロービス経営大学院 事務局長/グロービス経営大学院 教員

一橋大学大学院 商学研究科経営学修士(MBA)コース修了
学位:修士(経営学)

組み込み系エンジニア、上場持株会社の経営企画を経て、グロービスに入社。グロービスでは経営管理本部にて経理・財務を統括し、株式会社・学校法人・海外法人などの設立から運営に携わる。現在、事務局長としてグロービス経営大学院の企画・運営に従事。講師としてアカウンティング領域を担当。

執筆

吉峰史佳

グロービス コンテンツオウンドメディアチーム

早稲田大学第一文学部、東京大学大学院情報学環教育部を修了。HR業界紙の編集者、AI開発スタートアップでの広報を経て、現職でグロービスのオウンドメディア編集に従事。自身もグロービス経営大学院 経営研究科 経営専攻を修了している。