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【MBA生活】メーカー営業がNPO起業を目指す!?

【名前】佐藤 亮
【勤務先】株式会社セールスフォース・ドットコム
【入学年】2012年

こんにちは!
大阪校2012期生の佐藤亮です。

現在、セールスフォース・ドットコムという外資系IT会社で勤めている傍ら、
昨年、"若者の夢を発掘"「DREAM for YOUNG」というキャリア教育系NPOを設立いたしました。

たまに上記の様なキャリアを珍しく思われ、私のことを自分がいる世界とは違う人のように
思われる方がいらっしゃいます。ただ、過去に別に学生起業をしていたとか、
留学をしていたとか、何か突出して珍しい経験はしていません。


では何故そんな何も特徴のない私が、起業という道を選ぶに至ったのか。
そして、どのように周りから支援をもらうことができたのかをお話しできればと思います。

「自分に向き合い続けることで自分に正直になれる」 恐らく私が人と唯一違うのは、自分と向き合う時間が人一倍長かった点だと思います。
私のキャリアは日本ヒューレット・パッカード(以下「HP」)の法人営業として始まりました。

大手製造業を担当し、自分が手がけた案件が社会にどう貢献しているか実感できることが
醍醐味であり、日々充実した時間を過ごしていました。ただ一方で、この会社に
定年までいるイメージは一切つかず、15年・20年後自分は何をすればいいのだろう?と
自問自答をし続けていたのです。

そんな悩んでいる中、グロービスに出会うことができました。
グロービスは志教育を方針の1つに掲げており、将来の志を見つけるために、
日々志を考えなくてはならない環境に身を置きたいと思い、グロービスの門をくぐりました。

自分が何故HPに入り、営業を希望し、日々の仕事にやりがいを感じているのか、
自分は何者で、自分はどんな価値観をもっているのか?徹底的に自分を
掘り下げていきました。

そうすることで「心を動かされた出来事」、「価値観」、そして「仲間」。
この3つが重なるところを見つけ出せました。

私が心を動かされたのは大きな商談を受注した時でもなく、
会社から表彰をされた時でもなく、会社の若手や学生の相談に乗り、彼らが将来
どんな道に進んでいくべきか分からないという悩みに貢献をできた時でした。
そして私が最も大事にしているのが「感謝されたい」という気持ちでした。

営業をやってきたのも、「顧客から一番初めに怒られるが営業で、一番初めに
感謝されるのも営業だ」という先輩の言葉に強く共感をしたからであって、
この「感謝」を徹底的に極めることが自分自身のライフワークだと腹落ちしたのです。

そんな中、グロービスの同期である野上亮君と、学生イベントの中でとある企画を
一緒にすることになりました。そこで話を進めて行く中で、同じ想いを持っていることが分かり、
それであれば一緒に活動をしていこうということになり、DREAM for YOUNGを設立しました。

「想いを周りに言い続けることで自然と人が集まる」今現在DREAM for YOUNGのメンバーは私を含めて6名います。
振り返ってみると、特にメンバーを集めるという行為を意識して行ったことはありませんでした。

私やメンバーが飲み会やイベントに行く度に「こういうことしたいです」と言っていたり、
グロービスのラウンジで打ち合わせをしたりしていると、自然と必要な情報や人が
集まってきたと思っています。

このような話をすると、「幸運だね」とか「自分にはそんな人たち周りにいないよ」と
言われることがあります。

しかし、私は決してそうは思いません。他人に自分の想いや考えをシェアし続けるというのは
意外に勇気がいるもので、初めは私も「ビジネスプランが何もないのによくやろうと思うね」とか、
「それは儲からないからやめたほうがいい」等、否定的なことを言われることが多くありました。

ただそれでも言い続けることで、「あの団体は同じことを考えているので、紹介しようか?」
「知り合いに大学のキャリアセンターの人がいるから会わせるよ」など、数少ない賛同者が
現れてくれました。

日本は「察する文化」とは言いますが、「お前こんなことやりたそうだな、よかったら手伝うよ」
なんて、自分の深い想いまで察してくれるということはありません。

グロービスの諸先輩方を見ていると、結局成功をしている人は動き続けた人であり、
初めから成功をした人は誰一人いませんでした。失敗をしても苦しくてもやり続ける人が
成功を収めるわけで、だからこそ想いを持ち、発信をし、行動し続けることが最も重要な
資質であることが分かったのです。

「自分に正直に生きている人はかっこいい!」 自分に正直に行動することは難しいことです。
ただ、「行動」を起こすか起こさないかはその時々の状況によりますが、みなさんも、
最低限「自分に正直」になり、その上で、どう行動するかを判断をしていただければと思います。

起業や独立がかっこいいということではないですし、大企業で働くことや同じ会社に
居続けることがかっこ悪いだとかという話でもありません。かっこ悪いのは他人の
価値観に乗っかったり、周りの環境に流されていたりしていることだと思っています。

私は妻と子供二人がいます。独身だからこういう決断ができただろうと思われた方も
いらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。妻も初めは反対をしていましたが、
何度も話し合いを重ね、実績を積み上げていくことで、今は逆に応援をしてくれています。

周りの環境のせいにすることは簡単ですが、それで、自分の人生が終わる時に、
はたして笑顔で悔いのない人生だったと言えるでしょうか?
私はそうはなりたくなかったので、自分に正直に行動することに決めました。

自分で人生を決めていく人たちがグロービスにはたくさんいます。

そういう人たちに囲まれながら過ごすのは、初めは引け目を感じ苦しいものがあります。
ただ周りはそんな自分を応援し続けてくれ、気づきをもたらしてくれる、
ともすると生涯のパートナーになってくれる可能性を秘めているのです。

そんな環境に身を置けて本当によかったと思いますし、これからも、そういう環境に
身を投じたいという方の助けとなるような活動をし続けたいと思っています。



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