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仕事で活躍する人に共通する「人間力」とは?3つの要素と高めていく方法

仕事で活躍する人に共通する「人間力」とは?3つの要素と高めていく方法

目次

「人間力」は、仕事で成果を出したり、リーダーシップを発揮していくうえで磨いておくべき能力の一つです。
本記事では、人間力の定義と高めていく方法についてご紹介します。

人間力とは

人間力について「なんとなく大事そう」ということは分かっていても、「具体的にどのような能力を指すのかと問われると困る」という方も多いのではないでしょうか。
そんな曖昧なイメージのある人間力ですが、実は内閣によって設置された『人間力戦略研究会』によってどのような能力か明確に定義されています。
その定義によると、人間力は「社会を構成し運営するとともに、自律した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」とされています。
先日、ある上場企業の社長さんにインタビューをする機会があったのですが、これからの時代の経営人材に必要な要件について尋ねた時に、まさにこの「人間力」
について言及されていました。

人間力を構成する3つの要素

人間力は「総合的な力」というだけあって、様々な要素から構成されています。

①知的能力的要素

学校教育を通じて習得する「基礎学力」や、ビジネスで成果を出していくために必要な「専門的知識・ノウハウ」、あらゆるビジネススキルの土台となる「論理的思考」、常識や固定概念にとらわれることなく新しい価値を生み出す「創造力」が含まれます。

②社会・対人関係力的要素

他者との関係性構築や共存するうえで欠かせない要素です。
「コミュニケーションスキル」や「リーダーシップ」、社会の一員であることを理解し社会全体の利益を考え行動する「公共心」、他者を尊重し切磋琢磨しながらお互いを高め合う「相互啓発力」などが含まれます。

③自己制御的要素

「①知的能力的要素」と「②社会・対人関係力的要素」を高めるうえで基盤となる要素です。
「意欲」や「忍耐力」、「自分らしい生き方を追求する力」が含まれます。

人間力が高い人の特徴

人間力が高い人には、どのような特徴がみられるのでしょうか。
ここでは、とくに「社会・対人関係力的要素」や「自己制御的要素」にフォーカスして考えていきたいと思います。

弱い部分も含め、自分を良く知っている

どんなに人格的に優れた人でも、まったくネガティブな感情を抱くことのない人間などいません。
人間力のある人は、自分の中に生じる嫉妬心や劣等感、エゴといったネガティブな感情を否定も肯定もすることなく認め、そうした感情を抱く自身の弱さも含めて、自分というものをよく理解しているという特徴があります。

「自己肯定感の核となるもの」を持っている

自己肯定感とは、「他者と比較することなく、ありのままの自分を肯定する感覚」のことです。
人間力のある人は、自己肯定感の核となるような、自分に対して一定の「自信」を持っています。
その自信は、「〇〇ができる」といった能力面に限らず、「心身ともに辛かったが逆境を乗り越えることができた」「〇〇の分野に関して、自分は誰よりも努力をしてきた」などの経験面から生じるものも含めます。

他者のことを想う力が強い

人間力のある人は利他的である傾向が強く、「他者に貢献できる人間でありたい」「他者を理解できる人間でありたい」と、他者を主語とした自分のありたい姿像を持っています。

人間力を高める方法

当然、人間力を高めていくためには一朝一夕の努力では不十分で、継続的な努力が必要です。
日常で取り入れやすい人間力を高める方法を3つほど紹介します。

「素敵な人間になりたい」という強い意志を持つ

まず最初に押さえておきたいのは、「自分のありたい姿」や「理想とする姿」を明確にイメージし、日常の行動や振る舞いにおいて意識し続けることです。
具体的な人物をロールモデルに置く方法もおすすめです。
ロールモデルは、両親や恩師などといった身近な人でも、直接会ったことはない著名人や過去の偉人でも構いません。
人間力の観点で理想とする人を見つけてみましょう。
理想の姿が自分の中に明確にあれば、つい衝動に駆られネガティブな感情が表出しそうになった時に「あの人だったら(理想の自分だったら)どうするだろう」と踏みとどまるきっかけになりますし、自分に非のある行動をとってしまった時には静かに見つめ直すことができるようになります。

リフレクション(内省)を習慣づける

リフレクションとは、一言でいうと「自分自身の行動や状態を客観的に振り返ること」です。
具体的には、日常の行動や言動、ふるまいについて、失敗したこと・成功したことを含めフラットに振り返り、今後同じような事態に直面した時にどのように対応していくかについて未来志向で考えていくことです。
リフレクションが習慣化されると、自分自身への理解が深まり、自身の感情や行動をコントロールしていくことの意識が強まるため、社会人としての自律性も高まります。
リフレクションの具体的な実践プロセスについては、こちらの記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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リフレクション(内省)とは?得られる効果と具体的な実践方法 優れたリーダーの多くが習慣化している「リフレクション」。得られる効果や具体的なやり方について紹介します。

他者への思いやりや謙虚さを持つ

私たちは日々の生活を送るうえで、様々な人と関わり合いながら生きていますが、人間力を高めるには、この「他者」の存在が不可欠です。
仕事であれば、同僚や上司、部下など身近な社内メンバーに関心を持つことから始めてみましょう。
そして、相手の立場によって態度を変えるのではなく、常に相手へ思いやりの気持ちを持って謙虚な姿勢で接するようにしてみてください。
一方で、時には他者とコミュニケーションをする中で衝突をしたり、ネガティブな感情を抱くこともあると思います。
そのような時は他責にするのではなく「自分にも落ち度があったのではないか」と自身の行動や言動を振り返り、改善点があれば直すようにしていきましょう。
また、相手に対して「感謝の気持ち」を持つことも大事です。
家族など身近な存在ほど、やってもらうことが当たり前になってしまうことも少なくありません。
感謝の気持ちを忘れず、謙虚な姿勢を持つためにも、周囲の人から助けられて生きていることを意識するようにしてみてください。

まとめ

人間力を高めるというのは、おそらく死ぬ直前まで終わりがない世界だと思います。
日々の積み重ねによって高められていきますので、まずは自分がどのような人間になりたいか考えることから始めてみてください。

村尾 佳子(グロービス経営大学院 経営研究科 副研究科長)

村尾 佳子(グロービス経営大学院 経営研究科 副研究科長)

関西学院大学社会学部卒業。大阪市立大学大学院創造都市研究科都市政策修士。高知工科大学大学院工学研究科博士(学術)。大手旅行会社にて勤務後、総合人材サービス会社にてプロジェクトマネジメント、企業合併時の業務統合全般を経験。現在はグロービス経営大学院にて、事業戦略、マーケティング戦略立案全般に携わる。教員としては、マーケティング・経営戦略基礎リーダーシップ開発と倫理・価値観経営道場などのクラスを担当する。共著に『キャリアをつくる技術と戦略』、27歳からのMBAシリーズ『ビジネス基礎力10』『ビジネス勉強力』『リーダー基礎力10』がある。

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