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MBAは意味がないのか?気になるコスパと取得者が感じる学ぶメリット

MBAは意味がないのか?気になるコスパと取得者が感じる学ぶメリット

目次

「MBAは意味があるのか?」
こんな質問をいただきます。
莫大なお金がかかるのでは?時間がかかるのではないか?普段の仕事に活かせないのでは?などの疑問を浮かべる方もいらっしゃると思います。
まずは疑問点の具体化をし、MBAの必要性を考えていきます。

MBAはどれくらいのお金がかかる?

MBAは国内/海外、パートタイム/フルタイムによって、かかるお金や時間が異なります。
学校によっても大きく異なりますが、おおよそ以下の表の通りとなります。

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多くの費用がかかると感じる方も多いと思います。
しかし、現代は「VUCAの時代」「人生100年時代」と言われています。
ベストセラー『LIFE SHIFT』で、著者リンダグラットン氏はキャリア途中での学びなおしの重要性を問いています。
何も能力開発をせず、終身雇用で65歳まで同じ会社で勤務することが難しい時代になりました。
さらに、今後は80歳までは働く必要があるとも言われています。
一定期間、能力開発の時間を確保することが必要です。
日本でも学びなおしの機運は高まっており、国の制度として教育訓練給付金が拡充されています。
実際にグロービス経営大学院の本科生のおよそ8割の方がこの制度を利用し、2年間で最大112万円の給付金を受給しています。
参考にグロービス経営大学院のパートタイムで学ぶ場合は、学費が2年間で約300万円(教育訓練給付金受給で190万円)です。
また、卒業後に7割以上の方が年収が増額しているというアンケート結果もあります(※アンケートの詳細はこちら)。

MBA取得はどれくらいの時間がかかる?

人によって大きく差はありますが、フルタイムMBAの場合30時間/週、パートタイムMBAの場合10~15時間/週に勉強しています。
グロービス経営大学院の本科生は週に1,2回3時間のクラス受講に加えて、予習・復習として約7~10時間/週が必要になります(※詳細はこちら)。
社会人の平均勉強時間が6分しかないと言われる中(※参考)、多くの時間がかかると感じられる方も多いと思います。
しかし、だからこそ、その分だけ周囲と圧倒的な差をつくのです。

普段の仕事に活かせるか?

MBAと聞くと、経営に携わる人だけが活用できる敷居の高い学びと考える人も多くいますが、実は身近で活用できる場面がたくさんあります。
MBAは「ヒト・モノ・カネ・情報」という資源をどのように活用するかを総合的に考えるトレーニングをするのですが、具体的なイメージを持ちづらいのも事実です。
ここでは、実務で活用するシーンをイメージしてみましょう。

例①:施策を推進したいが、チームメンバーのAさんが思ったように動いてくれない

施策の意味づけ、褒める、叱るなど、自分の過去の経験をヒントに試行錯誤してコミュニケーションを取っているものの、上手くいかない経験は誰しも少なからずあります。
人のモチベーションを高めることにも仕組みがあります。
組織の目標に対して、環境要因やAさんの特性(自律性、経験、能力など)を鑑みて、自分のリーダーシップスタイルを選択する手法をMBA(組織論、リーダーシップ等)では学びます。
仕組みを学ぶことで、時には指示型で丁寧にフォローし、時には達成指向型である程度は任せるなど柔軟に行動を変えることができます。

例②:自分の意見が上司のBさんに通らない

「せっかく考えた企画や意見が上司に理解されずに前に進まない。自分なりに一生懸命考えたつもりだが、重要な観点が抜けている気がする。」
上司と自分とでは経験の差があるため、指摘を受けるのは当然のことです。
では、上司と自分の経験の差から生じる目線の違いは何でしょうか。
視座の高さ(長期的な視点)と視野の広さ(幅広い視点)に分解すると、会社の中期経営計画と合致していない、自部門のことだけを考えて部分最適(資金繰りや開発の観点が抜けている等)になっているなど気づきを得る場合があります。MBAではそれぞれの視点を得る科目が多くあります。
例えば、外部環境分析の手法を学ぶことで、自社のいる業界での勝ちパターンやそれに紐づく戦略を理解することができます。
特に、目の前の仕事に忙殺されていると感じる人は落ち着いて立ち止まるきっかけになるかと思います。

MBAを学ぶメリット

ここまで、MBAに関する疑問について具体的に考えてきました。
続いて実際に受講した方が感じるメリットについて紹介します。

問題に対して、多面的な解決策を考えることができる

目の前で上手くいかなかった時に、ぐるぐると思考して悩むのではなく、いくつかの切り口を当てはめて考えて取組むことができます。

生涯の仲間ができる

ともに学ぶ仲間は何物にも代えがたい財産になります。
困ったときに悩みを聞いてくれる、助けてくれる、人を紹介してくれるなど、自分が得た能力以上に効力を発揮する場面が多々あります。

自分のキャリアの方向性が見つかる

カリキュラムにもよりますが、将来のキャリア教育を行う学校もあります。
将来自分はどうしたいのか?など漠然と不安を感じる人も多いです。
キャリアの考え方を学ぶことで、将来の方向性を定め、今まで以上に前のめりに仕事に取組む人もたくさんいらっしゃいます。

タイムマネジメント力と勉強する習慣が身につく

仕事とプライベートの合間で学ぶため、自然とスケジュールの視える化や時短ツールなどを活用し、タイムマネジメントスキルが向上する人は多いです。
また、2年間勉強をし続けることで、卒業後も勉強する習慣を続け様々な分野を学ぶことができます。

あらためてMBAは意味がないのか?

MBAの中身を具体的に考えてきました。
結論として、MBAを意味あるものにできるかは人によるのだと思います。
ただ、「まだ具体的に将来的にやりたい仕事は明確にはなっていないけど、やりたいことが明確になった時に、それを実現できる考え方や人を巻き込みながら進めていく実行力を身に着けておきたい」という方にとっては、実力をつけられるMBAであれば、大きな武器になるはずです。
汎用的なMBAを修了すること自体に大きな意味はなく、学んだ知恵をどのように実務で活かすかが重要です。
先行きが不透明な中、何か能力開発をしようと考えた時に、具体的に活用するイメージを持って取組んでいただければと思います。
前向きに取組む読者の皆さんの参考になれば幸いです。

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加藤 想(グロービス経営大学院 東京校 スタッフ)

加藤 想(グロービス経営大学院 東京校 スタッフ)

神戸大学工学部卒業、同大学院工学研究科修士課程(工学)修了。グロービス経営大学院経営学修士課程(MBA)修了。大手通信会社にて設備設計業務、採用活動に従事した後、サービス戦略部門にて新サービスの立案、AI、BPRなどを担当。その後、グロービスに入社。グロービス経営大学院の学生募集企画にて学生のキャリア相談、新規施策立案などを行っている。また、グロービス経営大学院のVoicy「ちょっと差がつくビジネスサプリ」のパーソナリティを務める。

※本記事の肩書きはすべて取材時のものです。

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