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機転が利くとは?機転が利く人になる3つの方法

機転が利くとは?機転が利く人になる3つの方法

目次

ビジネスシーンにおいて、予期せぬ出来事はつきものです。
突然トラブルが発生し、「どう対応したらいいのか分からない...」なんて経験はありませんか?
そういった場面で機転が利く人は、周りからの評価も高いと思います。
本記事では、機転が利く人の特徴やメリット、機転が利く人になるためのトレーニングについてご紹介します。

機転が利く人ってどんな人?

機転が利くとは、「状況に応じて、臨機応変な行動をスピーディーに取れること」を意味します。
例えば、トラブルが起こった際にスムーズに解決まで導いてくれる人、その場の状況に合わせて柔軟に対応できる人などが挙げられるでしょう。

機転が利く人の特徴

機転が利く人の特徴を、3つほどご紹介します。

状況判断が上手い

機転が利く人は視野が広く、状況判断力に優れているタイプが多いです。
目の前のみならず、常に全体の流れや周囲の動きまで幅広く捉えています。
さらに、現状だけで物事を判断するのではなく、その先まで見据えた上で最適な選択肢を選んでいるのです。
また、自分なりの判断軸があるため、「どれを選ぶべきか」「どれを選ばないべきか」という基準が明確であることも特徴のひとつ。
立ち返る原点があるからこそ、いざというときに筋の通った意志決定を行えます。

洞察力がある

洞察力とは、「物事の本質を見抜く力」のことです。
機転が利く人は、人間や物事を深く観察する能力が高い傾向にあります。
普段からいろいろなことを観察し、「人はどんなときにどのような行動を取るのか」といった行動パターンを抽出しているためです。
例えば、上司に意見を提案するというシーンでは、「提案後に上司からどんなフィードバックが返ってくるか」「その場合、自分はどのように対応するべきか」など、多様な切り口でシミュレーションを行います。
洞察力を養うことで、先を見据えた行動を取れるようになるでしょう。

?洞察力の詳しい鍛え方は、こちら

考え方が柔軟

機転が利く人の共通点として挙げられるのは、「柔軟に物事を考えられる」「思考の幅が広い」ということです。
例えば、アイデアがパッと思い浮かんだとしても、すぐに飛びつくことはありません。
ひとつの視点や自分の意見だけにこだわるのではなく、「もっと別の方向から見てみよう」「逆にこんなことも言えるのではないか」「ほかの人の意見も参考にしてみよう」と多面的に考えた上で結論を出します。
このように、さまざまな視点や意見を取り入れられるからこそ、どんな場面でも最適解を導きだすことができるのです。

機転の良さはどのようなメリットがある?

機転が利くと、ビジネスにおけるさまざまな場面で役立ちます。

問題解決能力が高まる

洞察力や状況判断力に優れているため、課題を発見したり、問題を解決に導いたりするスキルが高いです。
トラブルが起こった際も冷静に対処できるため、周囲からも「この人がいたら何とかしてくれる」と信頼を寄せられやすいでしょう。

目的を達成しやすくなる

目的を達成する上で重要なのは、適切な目標を設定し、状況に応じた最善策を考えることです。
高い柔軟性があれば、事前に立てた計画を修正しながら、目的に向けて着実に進むことができます
「このやり方では思うように進まないから、別の方法を考えてみよう」と計画や手段に固執しすぎることなく、効率的にゴールを目指すことができるのです。

変化やトラブルに強くなる

前例のない問題にも臨機応変に対応できる人は、トラブルや変化への適応力も備わっています。
過去の成功体験や経験則に縛られず、自分の頭で考えながら、柔軟に行動していくことができるからです。
ビジネス環境の変化が激しいこれからの時代に、ますます求められる能力と言えるでしょう。

機転が利く人になる方法

機転が利く人になるためには、どのような能力を鍛える必要があるのでしょうか。
明日からすぐに取り入れられるトレーニングをご紹介します。

想像力を高める

想像力とは、「自身が経験していないことや未来のこと、現実には存在しないことを、頭の中で思い描く力」のことです。
先回りして行動するために欠かせないスキルのひとつと言えます。
想像力を鍛えるためにはまず、「さまざまな領域の情報にアンテナをはる」「多様な価値観に触れる」といったことから始めてみましょう。
また、日常の中で物事を考える際は、仮説(=自分なりの仮の答え)を立てたり、常に自分とは反対の立場から意見を考えたりすることで、多角的に物事を見ることができます。
このように視野を広げながら考える癖をつけることで、想像力をより豊かにできるでしょう。

?想像力の詳しい鍛え方は、こちら

行動力を高める

行動力とは、「目標や目的に向けて、自ら考えたことを実行に移せる力」のことです。
機転が利く人の多くは、周囲が躊躇してしまう状況でも率先して動ける行動力を持っています。
行動力を発揮するにあたって大切なのが、あれこれと考えてしまう前に実行することです。
はじめから完璧を目指そうとしたり、じっくりと考え込んだりしてしまうと、なかなか行動に移せません。
そのため、大まかな流れや枠組みを考えたら、なるべく心理的ハードルの低いアクションから取り組んでみることが重要です。

?行動力の詳しい鍛え方は、こちら

決断力を高める

決断力とは、「何らかの問題や課題に対して、複数ある選択肢のうち、意志を持ってひとつを選ぶ力」を意味します。
決断力を高める上で重要なポイントのひとつが、「積み重ね」です。
意志決定の経験を何度も重ねることで、決断を行う際の判断軸が明確になっていきます
より多くの経験を積み、自分の考えを深め、決断までのプロセスを振り返る。
これらを繰り返すことで、「この意志決定を行う場合は、こういった情報が必要になる」「相手からこう返されたら、この点を意識して対応したほうがいい」といった自分なりの判断基準が定まっていくでしょう。

?決断力の詳しい鍛え方は、こちら

まとめ

仕事を円滑に進めていく上で、「機転が利く」というスキルは重宝されます。
一朝一夕で身につくスキルではないからこそ、普段から積極的に行動する習慣をつけることが大切です。
まずは「主体的に考えて行動してみる」「どんなことにも好奇心や関心を持ってみる」「いろいろなことを経験してみる」といったことを心掛けるところから始めてみてはいかがでしょうか。

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著者情報

村尾 佳子(グロービス経営大学院 経営研究科 副研究科長)

村尾 佳子(グロービス経営大学院 経営研究科 副研究科長)

関西学院大学社会学部卒業。大阪市立大学大学院創造都市研究科都市政策修士。高知工科大学大学院工学研究科博士(学術)。大手旅行会社にて勤務後、総合人材サービス会社にてプロジェクトマネジメント、企業合併時の業務統合全般を経験。現在はグロービス経営大学院にて、事業戦略、マーケティング戦略立案全般に携わる。教員としては、マーケティング・経営戦略基礎リーダーシップ開発と倫理・価値観経営道場などのクラスを担当する。共著に『キャリアをつくる技術と戦略』、27歳からのMBAシリーズ『ビジネス基礎力10』『ビジネス勉強力』『リーダー基礎力10』がある。

※本記事の肩書きはすべて取材時のものです。

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