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自分の未来を創るには?チャンスをつかむ人が実践していること

自分の未来を創るには?チャンスをつかむ人が実践していること

目次

前回は、自分の未来を描くうえで重要なポイントついてご紹介しました。
今回は、未来を描いたうえで「どうやってその未来を創っていくか」と具体化する方法についてお話します。

理想とのギャップを可視化する

まず、創るためには計画が必要です。
問題改善のフレームワークで「As is / To be」というものがあります。
理想と現状の間にあるギャップはなにかを明らかにし、そのギャップを埋めていくための方法を考えていくものです。
この考え方と同様に、ざっくりとしたものでも良いので「このような方向に進みたい」というものが見つかったら、それを実現するためには、今の自分には何が足りないのかということを洗い出してみましょう。
そして、ギャップを埋めるための方法について情報収集し、実行するための計画を作っていくことが、未来を創るうえでの第一歩です。

軌道修正も大いにある

理想に向かって行動する中で、1つ心にとどめておいていただきたいことは、「軌道修正」も大いにあるということです。
階段状にどんどんと理想に近づいていければ良いのですが、実際には、そんなにきれいな階段状にはなりません。
行動してみて「ちょっと違ったな」と後戻りすることもあります。
大事なのは、軌道修正しながら、それでもなお自分の進みたい方向に、主体的に考え向かっていくことです。

偶然をチャンスに変える行動をとる

もう1つキャリアの観点で重要な、「計画された偶発性理論(Planned Happenstance Theory)」と言われる考え方があります。
スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提唱したキャリア論で、キャリアの8割は計画的なものではなく、思いがけない縁など、予想しない偶発的な出来事によって決定されるというものです。

実際に活躍している人にインタビューすると、「偶然です」「ご縁です」といった言葉が出てきます。
しかし、彼らが本当に何も考えずにチャンスを引き寄せたかというとそうではありません。

やはりそこには共通してみられる行動があります。
それは、オープンマインドで何事にも好奇心を持ち、様々なことにアンテナをはり、自分がワクワクする方向や興味のある方向に向かってしっかりと行動し続けていたという特徴です。

その結果として、偶然や縁を自分自身の力でチャンスやステップアップの機会に変えることができたのでしょう。

時には他人の力を借りることも重要

自分の力だけでできることは限りがあるので、自分以外の力をうまく借りるということも大事です。
そのためには、人の力を借りる力、つまり「①自分マーケティング力」「②発信力」「③ネットワーク力」の3つが必要になってきます。
以前、ネットワークでつながれるのは、「ギブ&テイク」が成り立つ人同士だというお話をしました。
自分自身を「商品」と見立て、つながりたい相手にとって自分はどのような貢献ができるのか、自分は何が売りでどんなことができるのかと、マーケティングしてみてください。
そして、自分の強みををしっかりと相手に伝えたうえで、自分は何がしたいのかを簡潔かつインパクトある言葉でまとめて発信し、必要なリソースやチャンスを獲得していきましょう。

まとめ

先行きの見えない中、自分の未来を描き創っていくのは難しいと感じる方も多くいらっしゃるでしょう。
しかし、チャンスやステップアップの機会は、積極的な行動をとった人に訪れます
「理想とする人生やキャリアの軌道修正は大いにある」という前提を持ちつつ、今目の前にあることにベストを尽くし、何事にもオープンマインドで柔軟に取り組んでいってみてください。

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著者情報

村尾 佳子(グロービス経営大学院 経営研究科 副研究科長)

村尾 佳子(グロービス経営大学院 経営研究科 副研究科長)

関西学院大学社会学部卒業。大阪市立大学大学院創造都市研究科都市政策修士。高知工科大学大学院工学研究科博士(学術)。大手旅行会社にて勤務後、総合人材サービス会社にてプロジェクトマネジメント、企業合併時の業務統合全般を経験。現在はグロービス経営大学院にて、事業戦略、マーケティング戦略立案全般に携わる。教員としては、マーケティング・経営戦略基礎リーダーシップ開発と倫理・価値観経営道場などのクラスを担当する。共著に『キャリアをつくる技術と戦略』、27歳からのMBAシリーズ『ビジネス基礎力10』『ビジネス勉強力』『リーダー基礎力10』がある。

※本記事の肩書きはすべて取材時のものです。

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