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VUCAとは?予測不可能なVUCA時代に必須な4つのスキルとOODAループ

VUCAとは?予測不可能なVUCA時代に必須な4つのスキルとOODAループ

目次

現代は、テクノロジーの進化によって、あらゆるものを取り巻く環境が複雑さを増し、将来の予測が困難な状況にあることから、「VUCA(ブーカ)時代」と呼ばれています。
VUCAという言葉の意味や、VUCA時代に生きるビジネスパーソンに必要な5つのスキルについて解説していきます。

VUCA(ブーカ)とは

VUCAとは、一言で言うと「先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態」を意味します。
元々は1990年代後半に軍事用語として発生した言葉ですが、2010年代に入ると、昨今の変化が激しく先行き不透明な社会情勢を指して、ビジネス界においても急速に使われるようになりました。

VUCAは、こちらの4つの単語の頭文字をとった造語です。

  • V(Volatility:変動性)
  • U(Uncertainty:不確実性)
  • C(Complexity:複雑性)
  • A(Ambiguity:曖昧性)

VUCA時代にはどのようなことが起こるか?

VUCA時代は想定外の出来事が次々と起こる

グローバルの流れに目を向けても、様々な国の政治の先行きが不透明であり、今までやってきたことやスタンダードだと思われてきたことが、ここにきて崩れていっているような気さえします。
さらに、新型コロナウイルスの流行や、地球温暖化に伴う気候変動や異常気象、台風や自身といった災害など、予測が困難な事象が次々と起こっています。
また、日本や先進国では、少子高齢化が深刻な問題として取り上げられています。
働き方においても、従来の日本の企業では当たり前だった終身雇用や年功序列といった制度もなくなりつつあり、人材の流動性も高まっています。

これらの事象が今後、世界や日本社会、個人にどう影響を及ぼしていくか、すべてを見通すことは難しいでしょう。

業界の概念を覆すサービスの登場

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ビジネスにおいては、次々と画期的なサービスが生まれています。
一方で、これまで想定していなかった業界の企業と競合しなければいけなくなったり、売り上げ低下の原因が全く予測できなかったりなどの事態が起こっています。

例えば、タクシー業界では「Uber」という新しいサービスが競合として登場しました。
Uberは、一般の人が運転手になって、一般の人がお客として利用するというビジネスモデルを作りました。
従来のタクシー会社とは違って、運転手や車などの固定費を持たない、ノーリスクの商売を可能としています。

その他にも、ホテル業界では「Airbnb」というサービスが競合として生まれています。
従来のホテル会社は、ホテルをたくさん建て、従業員を雇い、日々稼働率を意識しながら空室を埋める施策を考えてきました。
Airbnbでは、一般の人が持っている施設と旅行者をうまく繋ぎ合せ、会社としてはリスクを取らずに宿泊したら収益が入ってくるというビジネスモデルを作りました。

全く異なるサービスモデルが生まれると、元々の業界は、はじめなぜ売上が下がっているか分かりません。
気づいたときには、業界の概念を覆すような、新しいサービスが生まれているのです。
このように、今までは自分達と同業界の競合を意識していればよかったのですが、そもそもの業界というくくりの概念自体がなくなりつつあります。
「自分達は何と戦っているのか見えない」という状態が出てきています。

企業の負債化

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経営戦略論の中で、「企業資産の負債化」という考え方が提示されています。
ここでの「負債」というのは、バランスシート(貸借対照表)の負債を指します。

企業は様々な経営資源を使って経営をしており、従来は「設備投資をする」「自社に必要な人材を雇用し、育成する」などを行って、それらを固有の資産とし、競争優位を築いてきました。
これらの経営資源は、即座に組み替えることは不可能であり、たとえば「過剰だから」といっていきなり従業員を半分解雇、といったことはできません。

今までいわゆる大企業というのは、様々な経営資源を抱え、それをうまく使いながら、ビジネスにおいて良いポジションを取ってきました。
しかし現在は、むしろその経営資源が「足かせ」となる現象が起こっています。
経営資源として抱えていたものが意味を持たなくなるような製品・システムを導入することによって、資産を負債化してしまう戦略が戦略論の1つとして生まれています。
そしてまさに今、「企業資産の負債化」があちこちの会社で起こっています。

今までの常識が非常識になる

特に怖いのは、「従来のビジネスモデルで競争優位を発揮してきた経営資源」をたくさん抱えている場合です。

たとえば、今まで自社がとってきた戦略に合わせてトレーニングされた、1万人の社員を抱えているとします。
現時点では貴重な戦力ではある一方、このVUCA時代の中で、仮に1万人の社員の半分が担っていた仕事が人間でなくても違う形で出来るようになるモデルが実現したとしても、いきなり全員辞めさせるわけにはいきません。

そうこうしている間に新しいモデルで新しい企業が勝ち上がっていく。
このような事態が今まさにあちこちで起きています。
つまり、既存プレイヤーの破綻や撤退が起き始めているわけです。
今までの「常識」だと思っていたものが「非常識」に、今まで「非常識」だと思っていたものがこの先の「常識」になっていくのです。

VUCA時代に必要な4つのスキル

VUCA時代を乗り切るために必要な4つのスキルをご紹介します。

  • ①テクノロジーの理解と情報収集力
  • ②仮説思考力
  • ③ポータブルスキル
  • ④自己変革力

テクノロジーの理解と情報収集力

変化の起点であるテクノロジーの理解は必須です。
それが自社の業界や自分のキャリアにどう影響するかを押さえ、 危機を感じたら先手先手で身の振り方を考えておきましょう。

②仮説思考力

将来を予測することができれば、それに対する備えができます。
変化の激しい時代、先を見通していく「仮説思考」がますます重要になります。

(▼仮説思考の鍛え方)

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仮説思考を鍛える3つの方法。仕事の効率化と質向上を目指そう いわゆる仕事のできる人の多くは、往々にして普通の人とは違う頭の使い方をしています。短時間で質の高いアウトプットを出すために必要な「仮説思考」について解説します。

③ポータブルスキル

「ポータブルスキル」とは、どこの会社や部署、職種でも活かすことができる"持ち運び可能な"スキルのことです。
VUCA時代には、誰もが"もしも"に備え、「転職力」を磨く必要があります。
転職力を磨く上でキーとなるのが、「ポータブルスキル」です。

(▼ポータブルスキルの具体例は、こちら)

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ポータブルスキルとは?鍛えて急なキャリアショックに備えよう! ポータブルスキルは、あらゆる社会人にとって重要な「ビジネス基礎力」のことです。ポータブルスキルの具体例を紹介します。

④自己変革力

ものすごいスピードで変化する世の中に対応していくためには、自身も変化していかなければなりません。
時代に合わせて自分をしなやかに変えていく力、つまり「自己変革力」は必須のスキルとなります。

(▼自己変革力の鍛え方)

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これからの時代、「自己変革力」が必須な理由と高める方法 変化の激しい時代に取り残されないためには、自分も変わっていかなければなりません。自己変革力を身に着けるための3ステップをご紹介します。

VUCA時代の意思決定方法「OODAループ」

業務改善の手法で「PDCA(①計画、②実行、③評価、④改善)が浸透していますが、PDCAに代わり、VUCA時代に対応する手法として「OODA(ウーダ)ループ」が注目されています。

OODA(ウーダ)ループとは

OODAとは、「①観察する(Observe)」「②状況を理解する(Orient)」「③決める(Decide)」「④動く(Act)」の頭文字をとった言葉です。
VUCA同様に、OODAループも軍事用語として発生したものです。

  • ①観察する(Observe):市場や顧客など外部環境をよく観察し、「生データ」を収集する。
  • ②状況を理解する(Orient):集めた生データを基に、今何が起きているのかを把握・理解する。
  • ③決める(Decide):理解した状況に対して、具体的な方針やアクションプランを決定する。
  • ④動く(Act):プランを基に、実行に移す。

OODAループが注目される理由

最初に計画することから始めるPDCAと違い、OODAループは観察と状況判断から始まり、そしてそのフェーズを重視します。
何が起こるか予測不可能なVUCA時代には、すべてを計画通りに行うことは難しく、現場で状況を的確に判断し、柔軟に対応していくことが求めらます。
個人としても必須のスキルですが、チームや部署、組織レベルでもOODAループを実行できるスピーディで柔軟な姿勢が今後不可欠になっていくでしょう。

まとめ

VUCA時代は、「今まで通りの延長線ではない時代」であることを意識して、積極的に情報収集し、キャリアへの備えをしていきましょう。

そして、VUCAを促進する要因として「AI」を代表とするテクノロジーの急激な発展があります。
こちらの記事で、きたるAI時代への心構えとAIに代替されない仕事について解説していますので、ぜひ合わせて読んでみてください。

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AIによって将来「なくなる仕事」と「なくならない仕事」の違い AI・ロボットによって50%の仕事がなくなると言われています。きたるAI時代への心構えとなくならない仕事について解説します。

村尾 佳子(グロービス経営大学院 経営研究科 副研究科長)

村尾 佳子(グロービス経営大学院 経営研究科 副研究科長)

関西学院大学社会学部卒業。大阪市立大学大学院創造都市研究科都市政策修士。高知工科大学大学院工学研究科博士(学術)。大手旅行会社にて勤務後、総合人材サービス会社にてプロジェクトマネジメント、企業合併時の業務統合全般を経験。現在はグロービス経営大学院にて、事業戦略、マーケティング戦略立案全般に携わる。教員としては、マーケティング・経営戦略基礎リーダーシップ開発と倫理・価値観経営道場などのクラスを担当する。共著に『キャリアをつくる技術と戦略』、27歳からのMBAシリーズ『ビジネス基礎力10』『ビジネス勉強力』『リーダー基礎力10』がある。

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