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会話が続かず、気まずい!雑談力を身につけるコツは?

会話が続かず、気まずい!雑談力を身につけるコツは?

目次

「初対面の人やそれほど親しくない人と、どう話したらいいのか分からない」
「上手く話せず、変な間があいてしまう」

そうした悩みをチラホラと耳にします。
新型コロナウイルスの流行により、多くの企業がリモートワークに切り替えました。
そのような中、ビジネスにおいてもちょっとした雑談の大切さが注目されています。
本記事では、雑談力を高めるためのポイントについて紹介します。

ビジネスにおける雑談のメリット

雑談とは、「明確なテーマをもうけず、ちょっとした間のつなぎとして、たわいもない会話をすること」です。
雑談力というと、多くの方が「上手に話すスキル」をイメージするかもしれません。
しかし、雑談の効果を考えると、「関係性を作る力」という方が正しいといえます。
雑談は、プライベートはもちろん、ビジネスにおいても様々なメリットがあります。
同僚や取引先の人との信頼関係を構築するうえでプラスに働いたり、場の雰囲気を和ませる効果があります。
実際に、雑談力がある人と一緒にいると、会話をすること自体が楽しく、沈黙へのプレッシャーを感じることもないので、安心して接することができます。

また、優れた営業担当を観察していると、「戦略的に雑談をしているな」と感じることも少なくありません。
事前に相手のことを徹底的にリサーチしたうえで、何を聞き出すかピックアップし、実際の雑談の場では、相手の懐に入り込みつつ、上手に情報収集をし、商談に有利につなげています。

雑談力がある人の特徴

大きく3パターンあります。

・パターン①:聞き上手
・パターン②:話し上手
・パターン③:「聞く」「話す」を相手によって使い分ける

一番良いのは、③の使い分けができるパターンです。
相手が話すのが好きな人だったら上手に聞き、相手があまり話してくれない人だったら自分が話す。
そのような形が、一番理想です。

よくある失敗例

雑談は、「相手に満足してもらう」という観点も重要です。
雑談に見せかけて、実際には失敗しているケースも、しばしば見かけます。

例えば、
・相手の話を途中でとり、自分の話を始める
・会話の内容が自慢話ばかり
・相手が関心のないことを延々と話す

といったケースです。

私も経験があるのですが、ワインに全く関心がないのに、ひたすらワインの話をされてしまった時には、苦痛で仕方ありませんでした。
10分かそこらだったのですが、とても長く感じ、「これなら天気の話の方がましかも...」と思った記憶があります。

【シーン別】雑談のコツ

では、こうした残念な会話にならないためには、どうすればよいのでしょうか。
よくある2つのシーンでのコツを紹介します。

「初対面の人」との雑談のコツ

初対面の人との会話で、まず初めに困るのは、話題選びですよね。
会話の糸口は、相手の持ち物や一緒に体験しているものなど、ささいなことから始めてみてください。
例えば、「素敵な腕時計ですね」「おしゃれなオフィスですね」「活気のある会場ですね」といったものです。

そして、「間をつなぐため、頑張って話さなきゃ」と焦る気持ちがあるかもしれませんが、無理に自分から話そうとせず、上手く相手に質問をすることが大事です。
雑談で重要なのは、「相手に関心があること」を態度で示すことです。
質問には、大きく「クローズドクエスチョン」と「オープンクエスチョン」の2種類があります。

・クローズドクエスチョン
「はい」「いいえ」の二者択一で相手が明確に答えられる質問や、回答の範囲が限られている質問。
例えば、「雨はやんでいましたか?」といったものです。

・オープンクエスチョン
回答の範囲を限定せず、相手に自由に答えてもらう質問です。
例えば、「雨がふっていましたが、どのように来られましたか?」といった、明確な答えのない、人によって異なる回答が返ってくるものです。

初対面の場合は、クローズドクエスチョンで簡単に相手が答えられるところから始め、徐々にオープンクエスチョンに展開しながら聞き出していくといった流れがおすすめです。
会話の中で共通点が見つかり、話を広げていくことができるかもしれません。
一方で、初対面の人との会話で気を付けておくべきこともあります。
年齢や住んでいる場所、家族のことなど、プライベートな話題には触れられたくない人もいるので、いきなり踏み込むのは避けましょう。

「すでに面識がある人」との雑談のコツ

同僚や上司など、すでに面識がある人との雑談の場合は、これまで蓄積された相手の情報を持っていることが、初対面の人との違いです。
相手に関する情報を上手く活用しながら、会話をしていきましょう。
そして、普段から相手の情報を収集するために、このようなことを心がけてみてください。

・相手に興味を持つ
・普段から、相手のことを観察する
・会話をしながら、相手のリアクションをみる(話に興味がありそうかどうか、など)
・過去に話した内容を覚えておく

また、相手によって興味関心ごとは異なりますので、ある程度いろいろな人に合わせられるよう、話題のバリエーションを持っておくこともおすすめします。
私の周りの雑談力が高い人をみていると、好奇心旺盛で、様々なジャンルに興味を持って情報収集したり、勉強していることが多い印象です。

そして、相手にとって心地の良い間や距離感をつかむことも大事です。
中には、雑談が好きではない人も稀にいます。
そのような場合は、無理に話そうとせず、さりげなく席を外すなどの配慮も必要です。

まとめ

雑談力は、ビジネスにおいても、相手との関係性を作るうえで大切なスキルです。
「雑談が苦手」という方は、無理に頑張って話そうとせず、まずは相手に興味関心を持って、質問をしてみることから始めてみましょう。

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著者情報

村尾 佳子(グロービス経営大学院 経営研究科 副研究科長)

村尾 佳子(グロービス経営大学院 経営研究科 副研究科長)

関西学院大学社会学部卒業。大阪市立大学大学院創造都市研究科都市政策修士。高知工科大学大学院工学研究科博士(学術)。大手旅行会社にて勤務後、総合人材サービス会社にてプロジェクトマネジメント、企業合併時の業務統合全般を経験。現在はグロービス経営大学院にて、事業戦略、マーケティング戦略立案全般に携わる。教員としては、マーケティング・経営戦略基礎リーダーシップ開発と倫理・価値観経営道場などのクラスを担当する。共著に『キャリアをつくる技術と戦略』、27歳からのMBAシリーズ『ビジネス基礎力10』『ビジネス勉強力』『リーダー基礎力10』がある。

※本記事の肩書きはすべて取材時のものです。

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