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マネジメント能力とは?4つの必須スキルと高める方法

マネジメント能力とは?4つの必須スキルと高める方法

目次

マネジメント能力は、管理職や経営者に必須のスキルです。
今回は、マネジメント能力を構成するスキルと高める方法について、紹介します。

マネジメント能力とは

マネジメント能力とは、一言でいうと「管理能力」のことです。
ビジネスにおける「経営資源の管理能力」を意味することが多く、管理職や経営者などに必要な力の1つです。
管理の責任範囲は、リーダーやマネージャーであれば担当するチームや部署、経営者であれば企業全体です。

リーダーシップとの違い

同じくリーダーやマネージャーに求められるスキルとして、リーダーシップがあります。
リーダーシップは、「部下やメンバーに進むべき方向性を示して率いていく力」のことを指します。
企業の経営資源には大きく、ヒト・モノ・カネの3つがあります。
リーダーシップは発揮する対象がヒト(人材)であることに対して、マネジメント能力はヒトに加え、モノ(資材や製品)やカネ(運転資金)も対象となります。
変化の激しい現代において、企業で活躍しようとすると、リーダーシップとマネジメント能力の両方が必要です。

マネジメント能力を構成するスキル

大きく4つあります。

目標を設定し、伝える力

まずは、今期自分たちがやっていかなければならない、あるいは、今年度やっていかなければならないチームのミッションをしっかりと押さえることがスタートとなります。
そして、部下一人一人のスキルや意欲から、各々がミッションに対してどのくらい力を発揮してくれそうか見極めます。
そのうえで、部下それぞれの目標が設定できたら、その目標を正しく伝えていきます。
この一連の流れに必要なスキルが、マネジメントに必要な目標設定能力です。

目標への進捗を管理する力

目標設定後は、実際に定めた目標に向かって着実に進んでいるか、確認していく必要があります。
主体的に個々人が動ける組織であるために、『エンパワメント(
=部下に意思決定や権限を委譲すること)』の実行も重要ですが、育成の観点が抜け、部下への単なる丸投げになっている場合、上手くエンパワメントは機能しません。
管理職の立場にいる人は、定期的に進捗のチェックもするようにしましょう。
すべて細かく管理することが必ずしも正しくはありませんが、部下によっては細かく管理されたいタイプの人もいれば、ある程度放置して欲しいタイプもいます。
そういったことも見極めながら、それぞれの部下に応じた進捗管理をしていくことが望ましいです。

詳しい『エンパワメント』の概要と鍛え方は、こちら

状況を把握する力

「ヒューマンスキル」とも言われる、非常に抽象度が高い言葉ですが、ここでは部下との良好な人間関係を構築し、円滑なコミュニケーションを実現する力のことを指します。
例えば、進捗管理を上手く行うためには、 部下からの適切な「報告・連絡・相談」も欠かせません。
部下からみて気軽に相談しにくい上司だと思われていた場合、つまづいていることに気づくのが遅れたり、失敗して初めて気づく、といったことが起こりえます。
なので、普段からなるべくネガティブな感情を表に出すことを控えながら機嫌よく振舞ったり、部下が話しかけてきたらきちんと向き合って対応するなど、つでも話しかけてもいい雰囲気を作っておくことが大事です。

業務遂行能力

最後は、「テクニカルスキル」とも言われる、業務を遂行するうえで必要とされる専門知識やスキルです。
営業職であれば交渉力やプレゼン力など、職種によって求められる知識やスキルは少しづつ異なりますが、共通して求められるスキルもあります。
例えば、これからの時代でいえば、 IT に関する知識やスキルなどは、IT関係の職種や現場スタッフだけでなく、マネージャークラスの人にも必須です。

参考記事:アジャイル(アジャイル開発)とは?開発手法の特徴やメリットを解説

マネジメント能力を高める方法

マネジメント能力を鍛えるうえで効果的な方法を3つ紹介します。

方法①:視座を高める

まずは、「経営視点」を養っていくことを意識してみましょう。
チームのミッションを押さえ、目標設定することがマネージャーの仕事の1つですが、正確かつ深く自分たちのミッションを理解するためには、今の自分のポジションよりも高い視座(=経営者に近い視点)で仕事をみていく必要があるからです。
経営視点を養うには、会社全体の仕組みや、自社のバリューチェーンがどうなってるのかなど、経営全般の知識を学ぶことが有効です。

一方で、経営を理解するというのは、書籍や動画学習などの独学では、なかなか難しいものがあります。
グロービス経営大学院など、講座として提供しているビジネススクールもあるので、こうした社外の機関を上手く活用するというのも1つの手です。
講座は2週間に一度、計6回の開催。
3ヵ月でかなり思考の仕方が変わりますので、ぜひ検討してみてください。

(▼講座の詳細はこちら)
『マーケティング・経営戦略基礎』講座

またグロービス経営大学院では、随時オンラインにて『無料体験クラス』を実施しています。
授業の雰囲気や進め方を知りたい方は、まずはこちらからのご参加をおすすめします。

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方法②:問題解決能力を高める

マネジメント能力を構成するスキルとして、「状況把握力」を紹介しました。
状況を的確に把握するためには、そもそも一体何が真の問題なのか、部下が取り組んでいる、もしくは取り組もうとしていることは本当に大事な仕事なのか、そんなことを見極める必要があります。
そのためには、「問題解決能力」がキーとなるのですが、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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ビジネスに必須な「問題解決能力」を鍛える3つの方法。本質の見極め方とは? 問題解決能力は、あらゆるビジネスパーソンに必須の能力です。問題解決能力の高め方を紹介します。

方法③:コミュニケーション能力を高める

先述したように、部下との良好な関係性作りはマネジメントにおいて大事な要素の1つです。
こちらの記事でコミュニケーション能力の鍛え方の詳細について詳しく解説していますが、まず基本的な所でいえば、朝明るく挨拶をする、常にご機嫌よく振る舞うなどに取り組んでみましょう。
今はリモートワークで働いている人も増えていますが、定期的に自分から部下へ働きかけるといったこともぜひ意識してみてください。

また、自分と部下だけでなく、他の社員と部下の間の人間関係を把握しておくことも大事です。
例えば、誰と仲が良いのか、どういう時に誰と喧嘩しちゃうのかなど、そんなことも知っておくと、いろいろと気がつける部分があります。

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コミュニケーション能力とは?高い人の特徴と鍛えるべき4つのスキル コミュニケーション能力は、仕事やプライベートなど広く必要とされるスキルです。コミュニケーション能力を構成する、それぞれのスキルの高め方を紹介します。

まとめ

マネジメント能力は複合スキルなので、残念ながら一朝一夕で身につくものではありません。
やはり日々の積み重ねによって鍛えられていくものです。
もしマネージャーのポジションにいらっしゃる方であれば、他のマネージャーと比べて一体自分は何が弱いのかを考えながら、一つ一つ弱点をつぶしていっていただければと思います。

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著者情報

村尾 佳子(グロービス経営大学院 経営研究科 副研究科長)

村尾 佳子(グロービス経営大学院 経営研究科 副研究科長)

関西学院大学社会学部卒業。大阪市立大学大学院創造都市研究科都市政策修士。高知工科大学大学院工学研究科博士(学術)。大手旅行会社にて勤務後、総合人材サービス会社にてプロジェクトマネジメント、企業合併時の業務統合全般を経験。現在はグロービス経営大学院にて、事業戦略、マーケティング戦略立案全般に携わる。教員としては、マーケティング・経営戦略基礎リーダーシップ開発と倫理・価値観経営道場などのクラスを担当する。共著に『キャリアをつくる技術と戦略』、27歳からのMBAシリーズ『ビジネス基礎力10』『ビジネス勉強力』『リーダー基礎力10』がある。

※本記事の肩書きはすべて取材時のものです。

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