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説得力のある人に共通する特徴と、高めるための5つの方法

説得力のある人に共通する特徴と、高めるための5つの方法

目次

「説得力がある話し方ができるようになりたい」

そんな風に思うビジネスパーソンの方は、多いのではないでしょうか。
説得力は、交渉や提案、プロジェクトの推進など、様々なビジネスシーンで求められる能力です。
本記事では、説得力のある人の特徴と高める方法をご紹介します。

説得力がある人の特徴

説得力とは、「相手を納得させる力」や「相手の心を動かし、行動につなげる力」と言い換えることもできます。
説得力がある人には、大きく2つの特徴があります。

  • 「話の中身そのもの」に説得力がある
  • 「話し手の振る舞いや、醸し出す雰囲気」に説得力がある

この2つがきちんとおさえられていると、説得力はぐんと増します。

説得力のある内容にするためのコツ

相手が納得しやすい内容にするためには、2つのポイントがあります。

ポイント①:全体がストーリーとして整合している

説得力のある話は、論理展開が明確です。
ある主張をするためには、必ず「なぜそう言えるのか」という根拠もセットで必要となります。
この2つの筋道がきちんと通っていると、相手に「なるほど」と思ってもらいやすくなります。

  • 主張:「~だと思う」
  • 根拠:「なぜならば~」

根拠は、推測ではなく「事実に基づいたもの」であることがポイントです。
そして、事実は多角的な視点でみなければなりません。
ある特定の偏った事実を取り上げただけでは、信ぴょう性が低くなるためです。

ポイント②:相手の関心ごとをおさえている

説得力のある内容にするためには、あらかじめ「相手からつっこまれそうな所」を考え、事前に対策をしておく必要があります。
できるだけ相手の立場になって、相手が気にしそうなことを洗い出し、実際に質問された時にきちんと返せるように、情報収集するなどして準備をしておきましょう。

説得力のある振る舞い

醸し出す雰囲気や人柄といった、話し手に不随する要素も、説得力を高めるうえで意識しておかなければなりません。
どのような人だと、説得力がある人と思われるのでしょうか。
ここでは、「信頼」がキーとなります。

ポイント①:自信を持って話す

話し手の人が自信なさげに話をしていたら、内容自体が良かったとしても、聴き手は「大丈夫だろうか?」と不安に感じてしまいます。
緊張する場面もあると思いますが、できるだけ落ち着いて、堂々を話すようにしましょう。

ポイント②:信頼される人柄である

みなさんも経験があると思いますが、「人として非常に信頼できる人」と「なんとなく信頼できない人」が、まったく同じ内容のことを話していた場合、前者の方により耳を傾けたくなってしまいますよね。
人柄による信頼は、「人間的な魅力」が源泉です。
様々な要素がありますが、共通点もあります。
例えば、このような特徴を持っている人は信頼される傾向にあります。

  • 相手の意見や価値観を否定せず、受容力がある
  • ミスをしても他責せず、謝罪できる
  • 損得に関わらず、他人のために行動できる
  • 口先だけでなく、きちんと約束を守る
  • 勇気と責任感がある

ポイント③:実績や能力がある

ビジネスにおいては、人間的な魅力だけでは不十分で、当然スキル面での信頼も必要となってきます。
能力が高く、専門知識や経験が豊富で、きちんと実績がある場合は、その要素だけでも説得力の面でかなりプラスに働きます。

説得力を高める方法

説得力を高めるために、日ごろから意識して取り入れてほしいことを6つご紹介します。

方法①:説得する相手について理解する

相手がどういうポジションの人か、どんな権限を持っているか、さらに組織の中でどういったミッションを背負っているのか(業務のKPIなど)を把握しましょう。
そして、「おそらくこういったことを気にするだろうな」「このような返しが来たら、こう返そう」と、事前に対策を練るようにしてください。

方法②:論理的思考力を鍛える

「主張」と「根拠」の筋道が良く、論理展開に納得性が高いものは、説得力があります。
こういったストーリーの組み立てが上手くできるようになるためには、「論理的思考力」の向上が不可欠です。
論理的思考力は、様々なビジネススキルの土台となる思考力なので、ぜひ積極的に鍛えましょう。

こちらの記事で、論理的思考力の詳しい鍛え方を紹介していますので、ぜひ合わせて読んでみてください。

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方法③:相手の言葉で話す

立場や専門分野が異なる人への説得の場も多くあると思います。
そのような時は、専門用語を多用せず、できるだけ相手が理解しやすい言葉を選んで話すように心がけましょう。

方法④:信頼される振る舞いを意識する

説得の場面におけるNG例としてよくあるのが、「自信なさげに見えてしまう」「上から目線に感じる」といったものです。
できるだけ、堂々と自信を持ちながらも、フラットに話すように努めましょう。
なかなか自分では客観的に見れない所でもあるので、他者からフィードバックをもらうのもおすすめです。
また、説得シーンだけでなく、日ごろから「信頼できる人」として見られるような振る舞いや行動を意識しておくことも重要です。

方法⑤:影響力を高める

説得力と似た概念で「影響力」というものがあります。
影響力とは、「働きかけによって人の心を動かし、行動を喚起したり、考えを変容させたりする力」のことです。
こちらの記事で、影響力が高い人の特徴と高めるコツについて詳しく解説していますので、ぜひ合わせて読んでみてください。

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影響力のある人とは?人間性とスキル面で周囲からの信頼を築こう 影響力が高いと周囲の協力を得やすくなり、仕事の推進力もぐっと高まります。影響力の高め方を紹介します。

方法⑥:実績や経験を積み、能力を高める

スキル面で信頼できる人は、話す内容の説得力を高めるうえで、非常に有利です。
専門知識やスキルを高め、実績を積んでおきましょう

まとめ

今回は、説得力のある人の特徴や高める方法を紹介しました。
スキル面や人柄面での信頼は、日々の積み重ねによって構築されていきますので、中~長期的にしっかりと取り組んでいきましょう。

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著者情報

村尾 佳子(グロービス経営大学院 経営研究科 副研究科長)

村尾 佳子(グロービス経営大学院 経営研究科 副研究科長)

関西学院大学社会学部卒業。大阪市立大学大学院創造都市研究科都市政策修士。高知工科大学大学院工学研究科博士(学術)。大手旅行会社にて勤務後、総合人材サービス会社にてプロジェクトマネジメント、企業合併時の業務統合全般を経験。現在はグロービス経営大学院にて、事業戦略、マーケティング戦略立案全般に携わる。教員としては、マーケティング・経営戦略基礎リーダーシップ開発と倫理・価値観経営道場などのクラスを担当する。共著に『キャリアをつくる技術と戦略』、27歳からのMBAシリーズ『ビジネス基礎力10』『ビジネス勉強力』『リーダー基礎力10』がある。

※本記事の肩書きはすべて取材時のものです。

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