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表現力を高めるには?おすすめの方法と表現力が豊かな人の特徴

表現力を高めるには?おすすめの方法と表現力が豊かな人の特徴

目次

膨大な情報があふれる現代。
インターネットやSNSの普及により、社会に流通する情報の量もスピードも増しています。
分かりにくい情報やコンテンツは淘汰され、膨大な情報の中に埋もれてしまいます。
だからこそ、より多くの人に伝えたいことを届けるためには、「表現力」が必要不可欠です。
本記事では、表現力が豊かな人の特徴や、表現力の磨き方についてご紹介します。

表現力とは

表現力とは、「自分の感情や思考を、他者に分かりやすく伝える力」のことです。
表現方法はさまざまで、文章や絵、声、表情、行動などによって伝えることができます。
さらには、音楽やダンス、絵画、演劇など、いわゆる芸術と呼ばれる分野も表現方法のひとつと言えるでしょう。
今回は主に、ビジネスシーンにおける表現力について解説していきます。

表現力が豊かな人の特徴

表現力が豊かな人には、どのような特徴があるのでしょうか?
大きな特徴を3つご紹介します。

ボキャブラリーが豊富

ボキャブラリーとは、日本語に訳すと「語彙」という意味です。
表現力が豊かな人は言葉への感度が高く、会話や文章の中で使いこなせる語彙をたくさん持っています
そのため、伝える相手や状況を踏まえた上で、適切な言葉を選ぶことができるのです。
例えば、「驚く」という感情ひとつとっても、「息をのむ」「呼吸を忘れる」「絶句する」といったさまざまな言葉で表現することができます。
このように同じ感情を表す言葉でも、ちょっとしたニュアンスの違いや組み合わせによって、相手に与える印象は大きく異なるのです。
こうした言葉の引き出しを増やすことで、表現の幅も広がっていくでしょう。

感受性豊か

感受性とは、「ものを感じ取る能力」のことです。
周囲の影響を受けやすい人や、他者の気持ちを敏感に感じ取れる人のことを「感受性が豊か」と表現することがあります。
相手の表情や声のトーンから感情の変化を感じ取ったり、日常の些細な出来事に心が動かされたりするため、人とは違った視点で物事を捉えられることが大きな特徴です。
また、感受性が豊かな人の多くは、普段の行動そのものも表現の一部であると認識しています。
例えば、「こういった言い回しをして相手を傷つけてしまわないか」「感謝の気持ちがより伝わるように、表情や声色も意識しよう」といったことです。
声のトーンや表情、話すスピード、言葉選びなども含めて、日常的に適切な表現を心掛けています。

「相手に伝えたい」という想いが強い

表現力が豊かな人の多くは、「他者に伝えたい」という想いが強いです。
例えば、メールや文章だけでは相手にうまく説明できなかった場合、「イラストで補足説明してみたらどうだろう」「文章ではなく口頭でプレゼンしてみよう」と別の伝え方を検討します。
「自分の考えを相手に伝えたい」「この気持ちを分かってほしい」という想いが根底にあるからこそ、試行錯誤しながら最適な表現方法を見つけていくことができるのです。

表現力を磨く方法

では、表現力を磨くには、どのような方法が効果的なのでしょうか?
すぐに実践できるトレーニング方法を3つご紹介します。

方法①:内省する習慣をつける

表現力を磨く上で重要なのは、「自分自身を客観視する」ということです。
自分の文章や話し方などを、まずはまっさらな目で見てみる。
そして、「他人から見て自分はどのように映っているか」を改めてチェックしてみると、自分の癖や課題を発見できます。

また、「どうしても客観的に見ることができない」という場合は、話し方教室や表現力講座などに通うことも解決方法のひとつです。
講師という第三者からのフィードバックを受けることで、自分を客観的に見るための観点を養うことができます。
私自身も若かりし頃、上司から「早口で言いたいことがよく分からない」と指摘されたことがありました。
そこで、話し方教室に通って、自分の表現の仕方について見直すことにしたのです。
自分が話している様子を動画で撮影して、講師と一緒にチェックをする。
当時の私にとってはつらい時間でしたが、「こういう話し方をすると、他人の目にはこう見える」と客観的な視点を身につけるには最適のトレーニングでした。

方法②:様々なジャンルの本を読む

多様なジャンルの本を読むことが、語彙力や表現力の向上につながります。
書籍にはさまざまな言葉が使われているため、これまで知らなかった語彙や言い回しに出会う機会も多いでしょう。
重要なのは、豊かな表現だと感じるものがあれば、「なぜそう思ったのか?」を言語化したり、「どうやったら自分に取り入れられるか」を考えたりすることです。

また、さまざまなジャンルの本に触れる中で、自分の得意な表現方法を模索することも大切です。
人生経験を積み重ねると、「自分はこういう表現方法が得意だ」「この表現方法は自分にはあまり向いていない」といったことが分かってきます。
得意分野を認識し、より伸ばしていくことで、自分らしい表現を確立することができるのではないでしょうか。

方法③:思ったことをアウトプットする

表現力を磨くというと、本を読んだり、芸術に触れたり...といったインプット中心のトレーニングを想像する人も多いのではないでしょうか。
しかし、表現力を磨く上で大切なのが、アウトプットを繰り返し行うということなのです。
例えば、文章における表現力を向上させたい場合は、日記やブログ、SNSなどを活用して、自分の考えをまとめる習慣を作りましょう。
必ずしもまとめた内容を誰かに向けて発信しなければならない、というわけではありません。
重要なのは、伝えたいことをどれだけ表現できているか。
そして自分でチェックしてみて、違和感がないかどうかです。
また、可能であれば、信頼できる第三者にお願いして、フィードバックしてもらうのもよいでしょう。
このように、自分の意見や考えをアウトプットする練習を重ねることで、伝えたいことを的確に表現できるようになるでしょう。

まとめ

誰でも簡単に情報やコンテンツを発信できるようになり、個人の発信力が問われる時代が訪れています。
同時に、情報やコンテンツを分かりやすく伝える表現力も、今後ますます重要性が高まっていくでしょう。
とはいえ、日常の中で表現力について考える機会は、そう多くないと思います。
まずは「自分は今どれくらい表現力があるのか」をじっくり考えることから始めてみましょう。
また、日常の行動や話し方、文章など、何か発信すること全てにおいて、「どう伝えたら分かりやすいか」「この伝え方で分かりにくくないか?」といった点を意識してみることをおすすめします。

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著者情報

村尾 佳子(グロービス経営大学院 経営研究科 副研究科長)

村尾 佳子(グロービス経営大学院 経営研究科 副研究科長)

関西学院大学社会学部卒業。大阪市立大学大学院創造都市研究科都市政策修士。高知工科大学大学院工学研究科博士(学術)。大手旅行会社にて勤務後、総合人材サービス会社にてプロジェクトマネジメント、企業合併時の業務統合全般を経験。現在はグロービス経営大学院にて、事業戦略、マーケティング戦略立案全般に携わる。教員としては、マーケティング・経営戦略基礎リーダーシップ開発と倫理・価値観経営道場などのクラスを担当する。共著に『キャリアをつくる技術と戦略』、27歳からのMBAシリーズ『ビジネス基礎力10』『ビジネス勉強力』『リーダー基礎力10』がある。

※本記事の肩書きはすべて取材時のものです。

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