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仕事でプレッシャーを感じやすい人の特徴と克服していく方法

仕事でプレッシャーを感じやすい人の特徴と克服していく方法

目次

日々仕事をこなすうえで、プレッシャーを感じる場面は多々ありますよね。
適度なプレッシャーは、自己成長やモチベーションの向上につながる一方で、大きすぎるプレッシャーは、ストレスの原因になります。
本記事では、プレッシャーを感じやすい人の特徴と、克服するための方法を解説していきます。

プレッシャーを感じやすい仕事のタイプ

プレッシャーとは、一言でいうと「精神的な圧力(重圧)」のことです。
大きく2種類あり、他者からもたらされるものと、自分で作り出すものがあります。
プレッシャーを感じてしまう仕事には共通点があり、代表的なタイプを4つ紹介します。

未経験の仕事

「上手くいかなかった最悪のケース」を想像し、どんどん不安になってしまうタイプの人にとって、未経験の仕事は大きなストレスとなります。
また、自分だけ初心者で、ベテランの人に囲まれている場合、スキルや成果に差が出ることへの焦りが、プレッシャーになることもあります。

チャレンジングな仕事

経験が全くないわけではないけど、現状の能力以上を求められるような仕事に対しても、「自分の手に負えるだろうか」という不安な気持ちが、プレッシャーとなります。

周囲の期待が大きい仕事

社運を賭けたプロジェクトといった、多くの人に注目されるような仕事に対して、「ちゃんと結果を出せるんだろうか」「失敗して周囲にがっかりされないだろうか」という恐れの気持ちが、プレッシャーになります。

ミスが許されない仕事

ミスが大きな事故につながったり、納期が厳しくリカバリーが困難だったりと、ミスがもたらす影響が大きいような仕事に対しても、常につきまとう「失敗できない」という緊張感が、プレッシャーとなります。

プレッシャーを感じやすい人の特徴

誰もが仕事上で何かしらのプレッシャーは感じていると思いますが、過剰ににプレッシャーを感じやすい性格の人がいます。

心配性な性格

「もし失敗したらどうしよう」と、まだ起こっていない将来のことに対して悲観的に考えてしまうタイプです。

完璧主義

プライドが高い完璧主義の人も、人一倍プレッシャーを感じやすいです。
完璧主義には、自分に厳しすぎるストイックタイプの人と、「周囲からダメな人と思われたくない」という思いが強いタイプの人がいます。

責任感が強すぎる

「失敗して周りに迷惑をかけたくない」「任された仕事はきっちりとこなさなければ」といった、真面目で責任感が強い人も、プレッシャーを過剰に感じてしまいます。

プレッシャーが引き起こす仕事への悪影響

大きなプレッシャーは、プライベートはもちろん、仕事へもネガティブな影響を与えます。

心身の疲弊

メンタル面での疲弊を引き金に、体調不良や睡眠障害、食欲不振など、フィジカル面での健康も阻害されていきます。

パフォーマンスの低下

①に関連しますが、心身ともに不健康だと、集中力や判断力、体力が落ちるので、仕事のパフォーマンスも下がってしまいます。
そして、ミスが増え、成果が上がらないことが、さらなるプレッシャーを引き起こすという負の循環に入ってしまうこともしばしばあります。

周囲への伝番

焦りや不安は、知らず知らずのうちに周辺に伝播していきます。
とくに、メンバーを束ねる立場にいるリーダーが①②のような状況になった場合、チーム全体のパフォーマンスが低下するといったことも起こりえます。

適度なプレッシャーはメリットもある

プレッシャーの負の側面ばかりを伝えてきましたが、「適度なプレッシャー」にはメリットがあります。
「心地の良い緊張感」と言い換えれるかもしれません。
適度なプレッシャーは、自分への期待を育んで、それを成長機会に変えていきます。
そして、「困難を乗り越えた」という経験が、自信へとつながっていきます。
「自分ならきっとできる」という自己肯定感も育まれていくので、さらに前向きに物事に取り組めるという、グットサイクルに入っていくことができます。

仕事でプレッシャーを克服する方法

適度なプレッシャーを上手く活用していくと、仕事へも良い影響を与えます。
しかし、大きすぎると、心身ともに健康を害してしまいます。
プレッシャーを強く感じてしまいがちな人に、ぜひ取り入れてほしい克服方法を紹介します。

方法①:紙に書き出す

プレッシャーに強い人というのは、そのプレッシャーの正体を自分でよく理解しています。
プレッシャーを感じたら、「何がプレッシャーなの」ということを言語化し、紙に書き出してみましょう。
例えば、「上司の期待」や「失敗することの恐れ」、「周囲からのダメな人認定を避けたい」など、人によって様々なプレッシャー要因があると思います。
そういった「自分を不安にさせているもの」を、どんどん書いてみてください。
そして、改めて見返して「それは本当に実在するものなのか」を考えてみましょう。
もしかすると、自分自身が勝手に作り出した妄想や思い込みであることも少なくありません。

方法②:他者に相談してみる

メンターや信頼できる同僚、上司、社外の友人など、他者に話すことも非常に大事です。
話す行為自体が、ある種のストレス発散となって気持ちが楽になることもありますし、第三者からの冷静なアドバイスにより、解決へと近づくこともあります。

方法③:成功までのプロセスを具体化する

人は、「漠然としているもの」に対して、不安を感じてしまいます。
成功のイメージを明確にし、そこに至るまでのプロセスとやるべきことを具体的に整理していきましょう。
そして、「これならできそうかも」という感覚が掴めたら、プレッシャーも少しずつ緩和されていきます。

まとめ

大きなプレッシャーは問題がありますが、適度なプレッシャーにはメリットがあります。
自分なりの上手なプレッシャーとの付き合い方を見つけ、成長の糧にしていってくださいね。

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著者情報

村尾 佳子(グロービス経営大学院 経営研究科 副研究科長)

村尾 佳子(グロービス経営大学院 経営研究科 副研究科長)

関西学院大学社会学部卒業。大阪市立大学大学院創造都市研究科都市政策修士。高知工科大学大学院工学研究科博士(学術)。大手旅行会社にて勤務後、総合人材サービス会社にてプロジェクトマネジメント、企業合併時の業務統合全般を経験。現在はグロービス経営大学院にて、事業戦略、マーケティング戦略立案全般に携わる。教員としては、マーケティング・経営戦略基礎リーダーシップ開発と倫理・価値観経営道場などのクラスを担当する。共著に『キャリアをつくる技術と戦略』、27歳からのMBAシリーズ『ビジネス基礎力10』『ビジネス勉強力』『リーダー基礎力10』がある。

※本記事の肩書きはすべて取材時のものです。

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