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仕事をしていると、成功することもあれば、ときには失敗することもあると思います。
仕事での失敗というのは、例えば「目標に届かなかった」「思い描いていた結果にならなかった」「ほかの人とのコミュニケーションが上手くいかなかった」などさまざま。
こうした失敗との向き合い方について、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、仕事で失敗したときに考えたいことや避けるべき状態について解説していきます。
失敗したときに考えたい3つのこと
誰しも失敗は経験しますし、失敗そのものは決して悪いことではありません。
チャレンジしたり、試行錯誤したりしているからこそ、失敗という結果がついてきます。
ここでは、失敗から学びを得るために考えたい3つのポイントについてご紹介します。
①フィードバックを正しく受け止める
他人のフィードバックやアドバイスを正しく受け止めることが重要です。
一緒に働いている上司や先輩、同僚がどんなことを言っているのか、しっかりと耳を傾けて聞きましょう。
注意していただきたいのが「正しく受け止める」とは、全てのフィードバックを鵜呑みにしましょう、という意味ではありません。
ここでいう正しく受け止められていない状態とは、上司や先輩が「ここはよかったよ」と言ってくれているのに「失敗したから全部ダメだった」と思考停止してしまったり、周りの人が「こういうところに気をつけよう」と指摘してくれているのに耳をふさいだり...といった言動を指します。
失敗を客観的に振り返るためにも、まずはフラットにフィードバックを受け止めるところから始めてみましょう。
②取り組みのプロセスを振り返る
自分が取り組んだプロセスにおいて、ベストを尽くせたのか振り返りましょう。
これは、どちらかというと「失敗を引きずってしまう」という方向けのアドバイスです。
重要なのは、「あのとき、あれをやっておけばよかった」と客観的に振り返るということです。
もし「やっておけばよかった」ということがあれば、次の機会への実践につなげることができます。
反対に、「自分なりにベストを尽くした」と思うのであれば、失敗したことは仕方ないと気持ちを切り替えるようにしましょう。
よい意味での開き直る力というのも、仕事をしていく上で大切な能力のひとつです。
こうした能力も、失敗を機に磨いておくとよいでしょう。
③失敗をどのように活かすか考える
最後に、将来どのように失敗を活かすことができるか考えましょう。
失敗したときに重要なのは、この経験を学びとしてどう捉えるかということだと思います。
ネガティブに捉えすぎると、気持ちだけが落ち込んでしまい、なかなか次へつなげるという発想ができなくなります。
「次に同じ状況になったら、こう行動してみよう」とポジティブに捉えることが、失敗を学びに変える上で何より重要です。
失敗したときに避けたい2つの状態
失敗することは悪いことではありませんが、避けたほうがよい状態が2つあります。
①必要以上に落ち込んでしまう
②失敗と向き合わずに逃げてしまう
失敗を引きずって必要以上に落ち込んでいるのは、いわば生産性が下がっている状態です。
加えて、自分自身だけでなく、周囲にもよい影響を与えません。
また、失敗を正面から受け止めずに逃げてしまうのは、その経験から学ぶ機会を自ら失っている状態ともいえます。
こうした状態を避けるためにも、失敗を適切に振り返り、前向きに行動できるよう切り替えることが重要です。
まとめ
「失敗が怖くてなかなか一歩を踏み出せない」という方は、次からこの考え方を取り入れてみてください。
その上で失敗歓迎のマインドを持ち、さまざまなことにチャレンジしてみるとよいのではないでしょうか。
また、何か今の仕事で失敗して落ち込んでいるという方は、ぜひこの考え方を参考にしてみてください。
具体的な失敗の対処法や未然に防ぐ方法について知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。
著者情報
熊谷 翔大(グロービス経営大学院 大阪校責任者)
神戸大学発達科学部卒業。グロービス経営大学院経営学修士課程(MBA)修了。大手自動車メーカーにて、総務・人事部門にて、不動産管理や地域渉外、全社の労務管理に従事。また、全寮制の中高一貫校への出向も経験。その後、グロービスに入社。現在はグロービス経営大学院・大阪校の責任者として、学生募集や学生の履修相談・キャリア支援、クラス運営のオペレーション等、大阪校全体のマネジメントを担う。
2020年3月の新型コロナウイルス感染拡大の際は、BCPプロジェクトのリーダーの一人として300を超えるクラスのオンライン化を推進。また、組織内のDXプロジェクトの責任者として、社内コミュニケーション改革に従事。
※本記事の肩書きはすべて取材時のものです。