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よい仕事をする上で、自分の強みを認めてあげることはとても大切です。
自信を持つことで個人の能力が発揮しやすくなったり、自己肯定感が高まり前向きに仕事に取り組んだりすることができると思います。
本記事では、自分の強みを正しく認めるための3つのポイントについてご紹介します。
①誰かとお互いのよいところを話す
強みについて考えるときは、ひとりではなく誰かと話しながら自分自身を振り返ってみることをおすすめします。
ひとりで考えていると、どうしてもネガティブな方向に思考が偏ってしまう方もいるのではないでしょうか。
そうしたことを防ぐためにも、職場であれば上司や先輩、同僚などにフラットに聞いてみてください。
普段の仕事の中で相手に対してよいと思うところがあっても、「こういうところがあなたの強みだと思う」と改まって伝える機会はなかなかないと思います。
もし先輩や同僚に聞きにくいのであれば、斜め上の先輩や他部署の同僚に聞いてみるのもよいでしょう。
いきなり「私のよいところや強みを教えてください」というと驚かれると思いますので、「お互いに褒め合う会をやりませんか」といった形で相談することをおすすめします。
②職務経歴書を書く
自分の仕事やキャリアを客観視するのであれば、職務経歴書を書くことも効果的な方法です。
転職するしないにかかわらず、最低でも年1回のペースで更新することをおすすめします。
1年間の仕事を振り返ることで、自分の伸びしろだけでなく、「こういう仕事を通してこんなスキルも身に付いた」「思っていたより自分は頑張っているのではないか」といったことにも気付けるでしょう。
③他流試合をする
他流試合とは、普段接点のない人や社外の人との交流を通じて、新たな価値観や視点を得る学びの場を指します。
さまざまな業界や職種、立場の人とフラットに話すことで、「こんなことにも取り組んでいるんですね」「うちの会社では挑戦したことない分野なのですごいですね」と普段とは違う切り口でフィードバックをもらえるはずです。
自身の強みをなかなか認めることができない理由のひとつに、職場の身近な人と比べてしまうということが挙げられます。
同じ職場の中には、自分よりも在籍年数が長くて経験豊富な先輩がたくさんいると思います。
もちろん先輩たちにも得手不得手はあるものの、先輩と比較してしまい「自分はまだまだだ」と感じてしまう人も多いのではないでしょうか。
こうした思考の偏りを防ぎ、視野を広げるためにも、社外の交流の場は非常に重要です。
会社以外の環境に足を運び、さまざまな人と話すことで、これまで気付けなかった自身の強みを知ることができるでしょう。
まとめ
筆者自身も、昔は「自分は何ができないのか」ばかりが気になり、強みについてはあまり意識ができていませんでした。
しかし、転職を通じてキャリアアドバイザーの方からアドバイスをもらったり、マネジメントを通じてメンバーに自身の強みを認識してもらう働きかけを行ったりしたことで、強みに対する意識が変わりました。
もし今のあなたが自身の強みを認めてあげられていない、なんだか自信が持てないと感じているのであれば、ぜひ3つのポイントを意識してみてください。
自分の強みについて、さらに深掘りたい方はこちらの記事もおすすめです。
著者情報
熊谷 翔大(グロービス経営大学院 大阪校責任者)
神戸大学発達科学部卒業。グロービス経営大学院経営学修士課程(MBA)修了。大手自動車メーカーにて、総務・人事部門にて、不動産管理や地域渉外、全社の労務管理に従事。また、全寮制の中高一貫校への出向も経験。その後、グロービスに入社。現在はグロービス経営大学院・大阪校の責任者として、学生募集や学生の履修相談・キャリア支援、クラス運営のオペレーション等、大阪校全体のマネジメントを担う。
2020年3月の新型コロナウイルス感染拡大の際は、BCPプロジェクトのリーダーの一人として300を超えるクラスのオンライン化を推進。また、組織内のDXプロジェクトの責任者として、社内コミュニケーション改革に従事。
※本記事の肩書きはすべて取材時のものです。