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中村直太#3|転職とMBA進学。多様な生き方とキャリアにふれる

中村直太#3|転職とMBA進学。多様な生き方とキャリアにふれる

目次

※前回の記事(キャリアインタビュー#2)は、こちら

8.新たに芽生えた志からの転職

ー「リーダーの絶対数」を増やすという想いから、社会人向けの経営大学院を運営しているグロービスへと転職したんですね。

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新しい環境にわくわくすると同時に、自分の問題意識で、働く場所を決め、自分の意思で動いたことへの充実感がありました。

そして実務面では、学生募集チームに配属され、優秀な社員が多く思考や仕事のスピードが早いので最初はついていくのが大変でした。
ただし、日本を牽引するリーダーを増やす一助となる仕事に大きな意義とやりがいを感じていました。

9.MBAへ進学

ー転職して2年目からは、MBAへ進学されていますね。

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進学の理由は2つあります。

1つは、自分たちが提供する価値を体験を通じて深く理解すること。
2つ目は、前職で事業企画という立場にいながら経営がなんたるかを分かっておらず、結局は外資系ファンドに買収されてしまった経験から、ビジネスパーソンとしての経営力を磨きたいと純粋に思ったからです。

授業を通じて、ビジネスパーソンとして、人間として、リーダーとして、たくさんの素晴らしい方々に出会いました。
そのような中で、劣等感を感じたり、仕事と勉強との両立が体力的にしんどいこともありました。
その苦労の先には、の先の時代を生きる上で普遍性の高いモノ
の考え方や価値観を得て、自分の重心が定まることを体感しました。
同時に、1つの会社で1つの役割を担っていた自分では想像できない範囲とスピードで世界が広がりました。
そしてなによりも、誰かにならず自分でいいという確信を持つことができたことは大きな収穫です。

10.名古屋拠点への転勤

ー2年間の仕事と勉強の両立期間を経て、無事MBAを取得した年には、転勤があったんですね。

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はい、卒業後にお話をいただき、東京本社から名古屋拠点に転勤しました。
名古屋にはそれまで一度も行ったことがなかったのですが、環境を変えることは好きですし、「これも節目のご縁かな?」と思い、引き受けました。


ーこれまでは「自分で自分の生き方を決めてきた」印象でしたが、今回は「ご縁」がきっかけで選ばれたのですね。

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MBAでの経験が、大きく影響していると思います。
いろいろな人と対話をし、多様な価値観や考え方に触れることで、自分が想像できる世界は限られていることを知りました。

自分が見えている範囲のものしか、自分は正しく決められない。
それに固執していると、自分の外にある多様な価値観や考え方、そしてチャンスを逃してしまうのではないかと思うようになりました。

また、MBAの授業ではディスカッションが中心ですが、自分の意見ばかりを押し通そうとしても、議論は発展しません。
互いの意見を延べ、受け入れ、思考を深めながら、自分の考えも磨いていく。
新しい道を切り開く上でのスタンスに変化があったのは、これらの経験によるものですね。

11.多様な生き方やキャリアにふれる

ー転勤した翌年には、『若手サミット@名古屋』を主催されています。こちらも何か「ご縁」がきっかけだったのでしょうか?

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そうですね、IBMに入社した大学時の友人が「名古屋でこんなイベントをするんだけど」と声をかけてくれたのがきっかけでした。
テクノロジーと若手の力で名古屋を盛り上げるアイデアソン×ハッカソンのイベントです。

イベントを通じて仕事とは異なる種類の純粋な欲求で動く魅力的な人たちと時間を共にし、型にはまらないマルチな活動が人生を豊かにする時代が来ていることを痛感しました。
また、元々「生き方」というものに興味があったので、多様な生き方にふれることができたのも良い経験でした。

「生き方」は、学生時代の就活の時から出てくるキーワードです。キャリアセミナーへの登壇も、つながってくるのでしょうか?

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ずっと、何らかの形で自分と同じように「キャリア」というテーマで悩む人の役に立ちたいと思っていました。
ただ、人前で話すことがとにかく苦手だったので、講師という役割には強い抵抗や苦手意識がありました。
それでも「やってみたい」という気持ちが勝り、
自分なりの知見でまずはコンテンツを作成してみました。
今振り返るとクオリティはそう高くなかったように思いますが、上司の懐の深い判断で登壇させていただくことになりました。

ーこの時期の幸福度は、社会人人生の中で一番高いですね。

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キャリアセミナーに登壇してみて、「自分が興味あるのはやっぱりそこなんだな」と実感しました。
自分も自分らしく生きたいし、他者もその人らしく生きてほしいと思うようになっていました。

人前で話すことは本当に本当に嫌だったのですが(笑)、それすら乗り越えてでもやりたいと思えることがあることに気づきました。
サッカーなどスポーツも同じで、朝から何キロも走るのは嫌だけど、目的が明確にあるとできちゃいますよね。
嫌な要素もひっくるめてやっちゃうことが、本当にやりたいことなんだなと気づきました。

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著者情報

新宅 千尋(グロービス経営大学院 大阪校 スタッフ)

新宅 千尋(グロービス経営大学院 大阪校 スタッフ)

神戸大学理学部生物学科卒業、京都大学大学院生命科学研究科修士課程修了。幼少期より「思考や感情の発生」に興味があり、独学で心理学や脳科学を学ぶ。一方、「内なるものの表現」にも関心があり、10年ほどアトリエ教室に通う。学士/修士課程では脳の再生の基礎研究に従事。新卒で大手総合通販会社に入社後、Webマーケティングチームに配属。心理学や行動学の知識とアトリエ教室で培った感性を融合させ、売上や購入率向上に貢献。その後、社内から「人の力」で会社を強くしていく人材教育領域に興味を持つようになり、次世代のビジネスリーダー育成と輩出を目指す、グロービスに転職。グロービス経営大学院のコンテンツメディア企画チームに所属し、自身のキャリアに悩んだ経験から、グロービスキャリアノート制作・運営に携わる。

※本記事の肩書きはすべて取材時のものです。

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