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これからの時代、「自己変革力」が必須な理由と高める方法

これからの時代、「自己変革力」が必須な理由と高める方法

目次

今、世の中がものすごいスピードで変化しています。
その変化に対応していくためには、自分自身も変化していかなければなりません。
これからの時代、自分を変える力、つまり「自己変革力」は必須のスキルとなります。

「自己変革は、社会を変革するよりずっと難しい。」

南アフリカでアパルトヘイトを撤廃した、ネルソンマンデラという偉大な大統領が、自己変革に関してこのような言葉を残しています。

「自分を変革するのはとても困難だ。社会を変革するよりずっと難しい。」

つまり、アパルトヘイトの撤廃を成し遂げた人であっても、それ以上に自分を変革するのは困難だと言っているのです。

自己変革力を身に着けるため3ステップ

それだけ難しいと言われる自己変革力ですが、それでも自分を変えていく努力をしないと時代に取り残されていきます。
ここからは、自己変革力を身に着ける方法についてご紹介していきます。

ステップ①:健全な危機感を持つ

まず1つ目は、「自分を変革していく必要性」を強く自覚していることです。
一見当たり前のように思えますが、これが一番難しいことです。
1つの環境で、あまり何も考えずにぼーっと生きていると、そもそも自分が変わらなければならないということに意識が向きません。
言い換えると、「健全な危機感を持っているかどうか」になります。

そして、うっすら気にしているというレベルだと、そのうち忘れてしまいます。
「具体的に自分は何を変える必要があるのか」ということを、言語化できるレベルまで持っていく必要があります。
健全な危機感を持つためには、社内だけの狭い世界ではなく、外に目を向けていかなければなりません。
広い社会や外部環境で今何が起こっているかといった情報を積極的にキャッチアップしていきましょう
そして同時に、上司など周囲から適切なフィードバックをもらい、自らの成長の動機につなげていくことも大事です。

ステップ②:自己効力感を持つ

2つ目は、「頑張ったら自分を変えることができる」という自信を持つこと、つまり自分の可能性を信じることができていることが重要です。

自分を変えるということは、本能的にはつらい行為です。
変えるための努力をしなければならないし、そのプロセスで「現状の自分を否定すること」をしなければならないからです。
それを乗り越えるためには、自分は頑張ったらできるという適切な「自己効力感」が必要となります。
こちらの記事でも紹介していますが、こういった「自己効力感」は、チャレンジと成功の積み重ねによって育まれていきます

変化が大きい現代は、それだけ自分も大きく変化していかなければなりません。
変化のための努力もかなり必要とされます。
適切な自己効力感を育みながら、自分と対峙する時間をきちんと持ち、自分が成長・進化しているところに光を当てながら、一歩一歩進んでいってください。

ステップ③:自己認識力と自分なりの方法論を持つ

3つ目は、「変革のための具体的な自分なりの方法論」を持つことです。
そのためには、まず一体自分がどういう人間なのかを理解する「自己認識力」が重要です。

自己認識は、ふだんの自分の行動を振り返ることでできます。
たとえば夏休みの宿題を、計画を立て自分を律しながらきちんと実行していけるタイプの方もいれば、夏休みが終わるギリギリまで頑張るというタイプの方もいます。
前者が理想ですが、実際は後者の方が多く、私自身も間違いなく後者のタイプです。
自己変革を成し遂げるためには、「人間は弱い」という前提を持ったうえで、実行の妨げになるであろう自分の特徴を理解し、対策を打っていきましょう

1つの手段としては、強制的に自分が変われそうな環境に身を置くといった方法もあります。
たとえば、私はグロービス経営大学院という社会人向けビジネススクールで教鞭ととっているのですが、グロービスの受講生の方でも、意外と「自分は弱いから」「やらないと駄目なのは分かってるけど、1人じゃ続けられないから」といった理由で、周囲からのプレッシャーを受けるために来られる方も、実は結構いらっしゃいます。

まとめ

自分を変えるのは本当にしんどく、長い道のりですが、それでも始めないと何も変わりません。
まずは、世の中の変化をつかむための健全な危機感を持ち、チャレンジと成功を積み重ねながら自分を変革するための自己効力感を育む。
そして、弱さも含め自分自身を理解したうえで、自己変革を成し遂げるための方法論を構築し、実行していきましょう。

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著者情報

村尾 佳子(グロービス経営大学院 経営研究科 副研究科長)

村尾 佳子(グロービス経営大学院 経営研究科 副研究科長)

関西学院大学社会学部卒業。大阪市立大学大学院創造都市研究科都市政策修士。高知工科大学大学院工学研究科博士(学術)。大手旅行会社にて勤務後、総合人材サービス会社にてプロジェクトマネジメント、企業合併時の業務統合全般を経験。現在はグロービス経営大学院にて、事業戦略、マーケティング戦略立案全般に携わる。教員としては、マーケティング・経営戦略基礎リーダーシップ開発と倫理・価値観経営道場などのクラスを担当する。共著に『キャリアをつくる技術と戦略』、27歳からのMBAシリーズ『ビジネス基礎力10』『ビジネス勉強力』『リーダー基礎力10』がある。

※本記事の肩書きはすべて取材時のものです。

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