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仕事ができない部下の指導方法は?原因を分析して適切に対応しよう

仕事ができない部下の指導方法は?原因を分析して適切に対応しよう

目次

「要領の悪い部下がいて困っている」
「複数のことを一度に処理することが苦手な部下に、なかなか新しい仕事を任せることができない」

リーダーやマネジャーに就かれている方で、部下の育成方法で迷われている方は多いと思います。
本記事では、部下を育てていくうえでのポイントを紹介します。

まずは「仕事ができない」を分解せよ

冒頭のような部下は「仕事ができない人」と見做しがちかと思いますが、ここで一度立ち止まって考えてほしいことがあります。
それは、「何が理由で仕事ができていないのか」ということです。
つまり、「仕事ができない」という抽象度の高い言葉を、もう一段階深く掘り下げて考えてみる必要があります。

仕事の能力の4つの要素

仕事をする能力を「能力」「やる気」「経験」「その他(プライベートなど)」の4つの要素に分解しましょう。
そして、部下にどの要素が欠けているかによって、アドバイスや導く方向が変わってきます。

能力

仕事に対するスキルが不足している場合は、仕事のやり方をもっと深く教えてあげたり、研修に行かせるなどの対処ができます。

やる気

やる気がないのであれば、それは一時的なものなのか、何か本質的にその仕事に興味がわかないのかを考えてみましょう。
本人に直接聞いてみるというのも1つの手です。
仕事自体への興味が薄い場合は、無理やり頑張らせるよりも、他部署への異動を勧めてみたり、同じ部署の中でも違う仕事をさせてみるなどの対処方法もあるかもしれません。

経験

仕事には、「経験がものを言う」みたいな部分もあります。
経験不足で中々うまくいかないのであれば、適切に支援をしつつ、しばらく見守りましょう。

その他(プライベートなど)

仕事に対する集中力を欠いてしまっている理由が、プライベートにある場合があります。
例えば、介護を必要としているご家族がいる、お子さんの具合が最近悪いなどです。
その場合は、重要任務からしばらく外してあげることが1つの解決策かもしれません。

「分解」は、仕事以外でも活用できる

この「分解して考える」方法は、仕事だけでなく、家族や友人との関わりの中でも活用できます。
子育てを例に挙げると、「なぜうちの子は勉強しないんだろう」という内容でも同じように分解ができます。
例えば、「算数のやり方が分かっていないのか」「そもそも算数が嫌いなのか」「もしくは他に一生懸命になっていることがあって勉強に気が向かない状態なのか」などと、分解していくことができます。
もし一生懸命になりすぎていることがあるのであれば、「勉強しろ勉強しろ」と言ってもおそらく聞く耳を持たないでしょう。
その理由に沿った対処をしてあげる、もしくはアドバイスをしてあげることが、第一優先かと思います。

上司のコミュニケーション次第で相手は変わる

部下が仕事ができない原因を把握するには、日ごろからのコミュニケーションが大事です。
部下に「話しかけづらい上司」と思われていた場合、原因を探ろうにも、なかなか本音を言ってくれないかもしれません。
なので、
いつでも話しかけていい雰囲気づくりをしておくことも重要です。
例えば、
普段からたわいもない会話もするようにする、なるべくネガティブな感情を表に出すことを控えながら機嫌よく振舞う、部下が話しかけてきたらきちんと向き合って対応するなど、部下との日常のコミュニケーションに取り入れてみてください。

「エンパワメント」を意識してみる

エンパワメントとは、「権限移譲」を意味し、リーダーが部下に実行プロセスにおける意思決定の権限と責任を付与することで、部下を育成していくことです。
変化の激しい現代において、個々人が主体的に考え行動する組織が求められる中、エンパワメントの重要性はますます高まっています。
上司として、心から部下の成長を願うならば、適切なエンパワメントの実行が不可欠です。

こちらの記事で、詳しいエンパワメントの実行方法やコツを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事

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エンパワメントとは?組織や個人にとって重要な理由と実行プロセス リーダーシップを学ぶうえで欠かせないエンパワメントの実行プロセスとコツについて紹介します。

まとめ

「あの部下は仕事ができないな」というところで考えを止めてしまうのではなく、「なぜ仕事ができないのか」とその理由を分解して考えてみましょう。
そして、部下にどの要素が欠けているかに応じて、アドバイスや導く方向を変えてみてください。

また、部下の育成方法に悩んだら、外部の機関を上手く活用しながらリーダーシップやマネジメントスキルを学ぶというのも1つの手です。
例えば、国内最大のビジネススクール・
グロービス経営大学院では、これからの時代に求められるリーダーのあり方や考え方、スキルを広く学ぶ『組織行動とリーダーシップ』という講座があります。
オンラインクラスもあり、20~30代の若手リーダーからミドルマネージャーまで、全国から幅広い年齢層&職種のビジネスパーソンが参加されています。
講座は2週間に一度、計6回の開催。
3ヵ月でかなり思考の仕方が変わりますので、ぜひ検討してみてください。

(▼講座の詳細はこちら)
『組織行動とリーダーシップ』講座

また、グロービス経営大学院では、随時オンラインにて『無料体験クラス』を実施しています。
授業の雰囲気や進め方を知りたい方は、まずはこちらからのご参加をおすすめします。

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著者情報

田久保善彦(グロービス経営大学院 経営研究科 研究科長)

田久保善彦(グロービス経営大学院 経営研究科 研究科長)

慶應義塾大学理工学部卒業、修士(工学)、博士(学術)、スイスIMD PEDコース修了。株式会社三菱総合研究所にて、エネルギー産業・中央省庁・自治体などを中心に、調査、研究、コンサルティング業務に従事。現在グロービス経営大学院にてマネジメント業務・研究等を行なう傍ら、リーダーシップ開発系思考科目の教鞭を執る。著書に『ビジネス数字力を鍛える』『社内を動かす力』、共著に『キャリアをつくる技術と戦略』、27歳からのMBAシリーズ『ビジネス基礎力10』『ビジネス勉強力』『リーダー基礎力10』等がある。

※本記事の肩書きはすべて取材時のものです。

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