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『ワールドトリガー』に学ぶ!人の心を動かす"究極の利己"の力

『ワールドトリガー』に学ぶ!人の心を動かす"究極の利己"の力

目次

参加者同士で自分の気に入った本を持ち寄り、その本の魅力を紹介するゲーム「ビブリオバトル」。
本記事では、社会人向けビジネススクール・グロービス経営大学院の公認クラブ「グロービスMBAマンガ研究会」で行われた「マンガビブリオバトル」の様子を10回にわたってお届けします。
身近なマンガという題材から、グロービスの学生はどんな学びを得ているのでしょうか?
明日からの仕事への活力となるような名作マンガに、出会えるかもしれません。

プレゼンターのプロフィール

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巷に『ヤクザ』が出没するほどの人気作品

今日ご紹介するのは、「ワールドトリガー(※以下、ワートリ)」という漫画になります。
みなさんは、ワートリヤクザという言葉を聞いたことあるでしょうか?
ワートリヤクザとは、ワートリを全巻ですね、送り付ける人のことです。
それほど人におすすめをしたい、続きが気になる漫画なんですね。

この漫画は、簡単に言えば地球防衛団の話です。
ワートリは面白い所が本当にたくさんあって、キャラクターもたくさん出てくるんですが、「モブキャラが一人もいないだろ」というくらいキャラが濃くて作りこまれています。
その中でも私がおすすめしたいのは、主人公の一人の、このメガネのですね、三雲修くんです。
今日のプレゼンでは、その三雲くんについて語りたいなと思います!

岡田さん1.jpg(表紙右の黒髪の少年が、三雲くん。通称『メガネくん』)

最弱の主人公が挑む0.1%の可能性

実は、私は主人公があんまり好きじゃないんですね、どの漫画も。
共感できないことが多くて。

でも、三雲くんだけは大好きなんですね。
なんでかというと、三雲くんは物理的には一生強くはなれないんです。
ワートリにもNARUTOのチャクラのようなものが出てくるんですが、その量が多いと地球防衛団としての戦闘力が高いんですね。

でも三雲くんは、その量がめちゃくちゃ少なくて、物理的にめちゃくちゃ弱いんです。
弱いんですけど、リーダーをはってるんですね。
で、リーダーなのに一番初めにやられちゃったりするんですよ。
なのに、みんなからは本当に好かれているというか、「地球防衛団辞めろ」とか一切言われないんですね。

「なんでだろう?」と考えた時に、三雲くんは誰もやらないようなことを0.1%でも可能性があれば試すことが、理由として1つあるんですね。
ワートリにも五条悟(※呪術廻戦に出てくるチートキャラ)みたいなキャラクターがいるんですけど、自分のチームが弱いのでその人を引き入れようとしたりします。

岡田さん2.jpg(漫画好きあるある「漫画で漫画を説明する」)

あとはみなさん想像してほしいんですが、例えば、グロービスの入学試験に落ちたとします。
そうすると、鉄パイプを持ってグロービスに乗り込みますか?
乗り込みませんよね。

でも、三雲くんはそれをやるんですよ。
地球防衛団に一回落ちてるんですが、有刺鉄線をペンチで切って基地に乗り込み、上層部に直談判しに行こうとするんです。
ふつうの人は「こんなことやったら不信に思われるんじゃないか?」とか考えて躊躇すると思うのですが、0.1%でも可能性があると思っているからできちゃうんです。

三雲くんは、自分がどう見られているかとか、そんなの全然考えていません。
「じゃあなんでそんなことができるの?」という時、絶対に彼は「自分がそうするべきだと思ったからやりました」と言うんです。
その言葉が出るのは、「友達を助けるために、自分は何もできなかった」経験があるからなんですね。
そんな自分に腹を立て、「本当に戦わないといけない時に、逃げてしまったのが一番いやだ」と言うんです。
そのために、0.1%の可能性にかけて動くんですよ。

「自分のためにやっているんだ」究極の利己が人を動かす

一番私がグロービスの学びで心に残っているのが、「利他は最大の利己だ」という言葉です。
三雲くんは、それを体現しているんですね。
人を救う行動であっても、「自分のためにやっているんだ」と言うんです。
だからこそ、人はついてくるし、どんなに弱くても「お前、地球防衛団辞めろよ」と言う人はいない。
三雲くんに何か大志のようなものはあるのかと問われると、正直私はないなと思うんですね。
でも、志とかよりも、人を動かすにはやっぱり「利他の心」が一番大事なんじゃないかなと彼を見ていて思います。

岡田さん3.jpg(「自分のためにやっているんだ。」偽善ではけっして出てこない言葉です)

最後に、ワートリで好きなセリフを一つ紹介します。

「本当に部隊を勝たせたいなら、『自分の成長』という不確かな要素だけじゃなく、もっと具体性のある手立てを用意する必要があった」

グロービス生の多くは、自分の成長のために受講していると思うんですが、やっぱりそれだけではだめで、具体的な策というのをしっかり考える、両輪で回していく、というがすごく大事なんだなと、ワートリを読んでて思いました。

そして、この最弱の主人公が一番胸アツなのが22巻です!!
ぜひみなさん22巻まで読み進めてください。

>>他のグロービス生がおすすめする漫画は、こちら!

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著者情報

新宅 千尋(グロービス経営大学院 大阪校 スタッフ)

新宅 千尋(グロービス経営大学院 大阪校 スタッフ)

神戸大学理学部生物学科卒業、京都大学大学院生命科学研究科修士課程修了。幼少期より「思考や感情の発生」に興味があり、独学で心理学や脳科学を学ぶ。一方、「内なるものの表現」にも関心があり、10年ほどアトリエ教室に通う。学士/修士課程では脳の再生の基礎研究に従事。新卒で大手総合通販会社に入社後、Webマーケティングチームに配属。心理学や行動学の知識とアトリエ教室で培った感性を融合させ、売上や購入率向上に貢献。その後、社内から「人の力」で会社を強くしていく人材教育領域に興味を持つようになり、次世代のビジネスリーダー育成と輩出を目指す、グロービスに転職。グロービス経営大学院のコンテンツメディア企画チームに所属し、自身のキャリアに悩んだ経験から、グロービスキャリアノート制作・運営に携わる。

※本記事の肩書きはすべて取材時のものです。

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