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『白竜』に学ぶ!裏社会の視点とCFO(最高財務責任者)としての手腕

『白竜』に学ぶ!裏社会の視点とCFO(最高財務責任者)としての手腕

目次

参加者同士で自分の気に入った本を持ち寄り、その本の魅力を紹介するゲーム「ビブリオバトル」。
本記事では、社会人向けビジネススクール・グロービス経営大学院の公認クラブ「グロービスMBAマンガ研究会」で行われた「マンガビブリオバトル」の様子を10回にわたってお届けします。
身近なマンガという題材から、グロービスの学生はどんな学びを得ているのでしょうか?
明日からの仕事への活力となるような名作マンガに、出会えるかもしれません。

プレゼンターのプロフィール

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「所詮ヤクザ漫画でしょ」そう思っている人こそ読んでもらいたい

私がみなさんにおすすめしたい漫画は『白竜』です。
原作は、あの『ミナミの帝王』や『修羅がゆく』でおなじみの天王寺大先生です。
1996年に『漫画ゴラクネクスター』で連載がスタートし、現在も『週刊漫画ゴラク』にて最新シリーズの『HADOU』が連載中です。
通算25年、コミック累計数91巻も続いています。
アウトロー好きにはたまらない一品となっています。

今回のプレゼンでは、その中でも最新シリーズの『HADOU』を中心に、みなさんにお話ができればと思っています。

主人公は、東京の夜の街・六本木を地盤とする独立系組織、まあもうはっきり言ってしまえばヤクザですね。
黒須組の若頭・白川竜也、通称『白竜』です。
この背景のしぶい男性ですね。

P_吉川さん1.jpg(背景左は、白竜の決め台詞)

常に冷静沈着で、ものすごく頭の切れる主人公が、世の中の悪い奴と戦っていく、一言でいえばそんな漫画です。

そう聞くとみなさん、「所詮ヤクザ漫画でしょ」とか、「組織同士の抗争とか喧嘩のドンパチ中心のアクション漫画でしょ」といった反応をしますよね。
そういう人こそ、ぜひ読んでもらいたい!!

なぜ私がビジネスパーソンにこの漫画をおすすめするのか、その理由を3つお伝えします。

グロービスでは得られない「裏社会からの視点」

まず前提として知っておいていただきたいのが、この漫画に出てくるエピソードは、実は、ほぼほぼ経済ネタです。
たしかに、ドンパチやちょっとしたラブストーリーもたくさん出てきますけど、それはもうおまけです。
あくまで経済ネタです。
最新シリーズの『HADOU』でいえば、豊洲市場の移転問題、東京オリンピックの誘致、パナソニック電工と三洋電機の統合、日産ゴーン事件など、その時のタイムリーな時事ネタを取り上げてくれます。

そこで、グロービス生のみなさんにおすすめしたい理由の1つ目です。
講義中に、よく言われませんでしたか?
3つの目を持ちなさい」と。
多くの視点、広い視野、高い視座。
でも、グロービスでは絶対に教えてくれない視点があります。

そう、裏社会からの視点です。

P_吉川さん2.jpg(それはさすがに教えられないなあ...)

世の中きれいごとだけでは、絶対に前に進みません。
積極的にみなさんに裏社会とからんでほしいとは思いませんが、そうした世界があることを知っておいて損はないですし、リスクヘッジにもなると思います。

自分の倫理観・価値観が試されるテーマたち

そして、おすすめする理由その2です。
みなさん、グロービスの講義で最も自分と向き合い、悩んだ講義はなんでしたか?
私は「リーダーシップ開発と倫理・価値観」でした。
360度評価をする講座で、覚えている方も多いと思います。
そして、この白竜、読んでいると毎回毎回自分の倫理観・価値観が試されます
とくに20巻から始まる「空の悪魔」、飛行機の整備不良を隠すのか、それとも告発するのか。
まさに講義のケースに、そのままなりそうなテーマです。

その他にも、自分だったらこの誘惑に負けないだろうか、恐怖に屈してお金を払ってしまわないだろうか。
そうしたことを改めて考えるきっかけとなるテーマがたくさん出てきます。
ちなみに私は自分に置き換えると、ほぼほぼ全敗でした。
私はたぶん白竜の世界では生きていけないと思います。

吉山さん1.jpg(奥が深い裏社会の世界。世の中をみる目が変わりそうです)

白竜のCFO(最高財務責任者)としての手腕

そして、おすすめする理由その3です。
白竜が所属しているのは、六本木に進出したての組員40名程度の組織です。
企業でいえば、いわばスタートアップ企業ですね。
それなのに、現在連載中の『HADOU』シリーズでは、通算推定300億円の資金調達に成功しています。
まあ、どうやって調達したかはここでは横に置いておきますが、調達金額だけみても、白竜のCFO(最高財務責任者)としての高い能力が垣間見えるのではないでしょうか。

でも、本当に言いたいのはそこではないんです。
第6巻から始まる、「報道操作」というテーマで、こんなエピソードがあります。
組員の若手有望株・ヒロシの実家が会社を経営しているのですが、経営がピンチになった時に、白竜がポンと20億円あげるんです。

みなさん、このエピソードをどう思われますか?
CFOの仕事は、お金を集めることだけではないんだ、お金をどうやっていかに使うかも重要なんです。
部下のことを考えて20億ポンと渡す白竜の気風の良さ、惚れ惚れしませんか。

他にも、経営戦略論、リーダーシップ、組織論、意外なところでLGBTQですね。
このような観点からも、ポイントがもう数えきれないほどたくさん出てきます。
白竜の魅力を語るには、5分じゃ足りないですね。
ぜひみなさん読んでみてください!

>>他のグロービス生がおすすめする漫画は、こちら!

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新宅 千尋(グロービス経営大学院 大阪校 スタッフ)

新宅 千尋(グロービス経営大学院 大阪校 スタッフ)

神戸大学理学部生物学科卒業、京都大学大学院生命科学研究科修士課程修了。幼少期より「思考や感情の発生」に興味があり、独学で心理学や脳科学を学ぶ。一方、「内なるものの表現」にも関心があり、10年ほどアトリエ教室に通う。学士/修士課程では脳の再生の基礎研究に従事。新卒で大手総合通販会社に入社後、Webマーケティングチームに配属。心理学や行動学の知識とアトリエ教室で培った感性を融合させ、売上や購入率向上に貢献。その後、社内から「人の力」で会社を強くしていく人材教育領域に興味を持つようになり、次世代のビジネスリーダー育成と輩出を目指す、グロービスに転職。グロービス経営大学院のコンテンツメディア企画チームに所属し、自身のキャリアに悩んだ経験から、グロービスキャリアノート制作・運営に携わる。

※本記事の肩書きはすべて取材時のものです。

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