目次
近年、テクノロジーの進化により、新たなサービスがどんどん生まれています。
生活や仕事において恩恵を感じる一方で、「新しいテクノロジーが出てきているが、覚えるのが大変」「ついていけなくなるのではないか」と不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、そうした悩みの解消法についてご紹介します。
昔は「メールが使えない」上司がいた
この手の話は、いつの時代にもある「繰り返す」悩みです。
今から20年、30年前にも「FAXが使えない部長」がたくさんいました。
その次のバージョンが、「メールが使えない部長」です。
信じられないかもしれませんが、秘書がメールをプリントアウトした紙を部長の所にやってきて、手でコメントを書き、秘書がメールを打って返信するということをしていたのです。
一方で、そういう方とは違う部長さんも沢山いらっしゃいました。
自分でFAXを打ち、自分でメールを返し、割とそういう事が好きでどんどん新しいものに、若い人と同じように取り組んでいく方々。
今でもいらっしゃいますよね。
テクノロジーを使えないと不便になる
ここで問いたいのは、どちらになりたいかということです。
例えば、今の70~80代の方で、インターネットが出てきた時に飛びついた方もいれば、「私には関係ない」と言ってネットとは切り離された生活をしている方がいます。
結果、その瞬間に飛びつかなかった方というのは、相対的に見て不便なのではないかと思います。
ネットが使えれば、体調が良くないときにはお店に行かなくても食料品や生活必需品を購入できますし、子供や孫とチャットツールでコミュニケーションを取ったり、SNSを通じて社会とのつながりを楽しんでいる方もいらっしゃいます。
「新しいことを覚えるのはめんどうだ」と切り捨てていたら、どんどん自分自身が不便になる可能性があります。
ミーハーになって楽しもう
テクノロジーは前に進む一方です。
「時代について行くしかない」と腹をくくるしかないと思います。
テクノロジーに関しては、徹底的にミーハーになり、一度は物は試しで乗っかってみましょう。
無料で始められるサービスも多いので、とりあえずやってみて、それでつまらなかったら止めてもいいと思います。
70歳までの道のりは長い
テクノロジーはどんどん進歩していくので、キャッチアップするのを止めた時点で相対的にどんどん遅れていきます。
人生100年時代では、ビジネスパーソンとしての現役期間も長くなります。
この先何十年間と、世の中の進歩から取り残され続けて働くというのは、非常に難しいことではないかと思います。
まとめ
テクノロジーの進歩はもう止まりません。
新しいテクノロジーに関しては、徹底的に「ミーハー」になり、出てきたものは取りあえず使ってみましょう。
つまらなければ止めてもいいのです。
そんなマインドセットで、テクノロジーと向き合ってみてください。
著者情報
田久保善彦(グロービス経営大学院 経営研究科 研究科長)
慶應義塾大学理工学部卒業、修士(工学)、博士(学術)、スイスIMD PEDコース修了。株式会社三菱総合研究所にて、エネルギー産業・中央省庁・自治体などを中心に、調査、研究、コンサルティング業務に従事。現在グロービス経営大学院にてマネジメント業務・研究等を行なう傍ら、リーダーシップ開発系・思考科目の教鞭を執る。著書に『ビジネス数字力を鍛える』『社内を動かす力』、共著に『キャリアをつくる技術と戦略』、27歳からのMBAシリーズ『ビジネス基礎力10』『ビジネス勉強力』『リーダー基礎力10』等がある。
※本記事の肩書きはすべて取材時のものです。