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「悩む」から「考える」へ切り替えよう!上手な悩みの解消方法とは?

「悩む」から「考える」へ切り替えよう!上手な悩みの解消方法とは?

目次

仕事やプライベートで、何かと悩みはつきませんよね。
とくに仕事では昔から、入社3日目、3週間目、3ヵ月目に会社を辞めたくなると言います。
そして、「悩みをため込んでしまい、なかなか相談ができない」といった話もよく聞きます。
今回は、上手な悩みの解消法をご紹介します。

「悩む」と「考える」の違いとは?

まず押さえておきたいのは、「悩む」と「考える」の違いです。

悩んでいるだけでは解決しない

「悩む」は、ひとことで言うと「ぼやっとしている」状態です。
「どうしよう、どうしよう」と思考が堂々巡りになっているだけで、具体的なことは頭の中に出てきておらず、このままでは解決の方向には向かいません。
一方、「考える」は、何か課題を抱えている時に、自分なりの解を出そうと頭を使っている状態です。

まずは悩む状態を脱する

悩みを解消する最初のステップは、「悩んでいる」状態から脱し、「考えている」状態に切り替えることです。
誰かに相談する場合にも、ちゃんと自分の課題を整理して言語化できるようにならないと、本当の意味での相談に乗ってもらうことはできません。
愚痴を聞いてもらうことで、一時的に気分を晴らすことはできても、解決の方向には向かっていないからです。
なので、まずは自分が「悩んでいる」状態であることに気づき、意識して「考える」状態に切り替えることが大事です。

悩む⇒考えるモードに変える2ステップ

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「悩む」から「考える」に切り替えるコツをご紹介します。

ステップ①:紙に書き出す

まずは、「自分は今こういう問題に悩んでいる」ということを紙に書き出してみてください。
意外とこの段階で、課題が解決してしまうこともあります。
書き出した問題を客観的に見るだけでも、「もうどうしようもない」と割り切れたり、「意外とたいしたことないな」とすっきりすることがあるからです。

ステップ②:自分がコントロールできるものに集中する

次に、書き出した内容を「自分がコントロールできるもの」と「できないもの」の2つに分けてください。
そうすると、後者の方は考えなくてよいものとなります。
なぜなら、考えてもどうしようもないからです。
例えば、「すべての悩みは人間関係にある」と言われるほど、人間関係で悩みを抱えている人は多いですが、他人を変えることは至難の業です。
相手の感情や行動は完全にコントロールすることはできません。
「どうして〇〇さんはこうなんだ...」と悩むくらいであれば、自分ができることに集中した方が建設的です。
「自分でコントロールできるもの」の中から、実際にどのようにコントロールしていくか、具体的な対処法を考えていきましょう
A,B,C...など複数の解決策を出したら、優先度をつけ、絞り込んでいきます。
優先度は、こちらの3つの軸の掛け合わせでつけます。

  • ①スピード(成果が出るまでのスピード)
  • ②コスト(費やす時間・費用・労力)
  • ③インパクト(どのくらいの成果が見込めそうか)

優先度が高いものが明確になったら、解決に向けて実行していきましょう。

こちらの記事では、具体的な「問題解決能力」の鍛え方や解決のプロセスについて紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事

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問題解決能力を鍛えるために有効な3つの方法。問題の本質の見極め方とは? 問題解決能力は、あらゆるビジネスパーソンに必須のスキルです。問題解決のプロセスと鍛える方法をご紹介します。

他者にアドバイスをもらうことも大事

自分で解決しようとする姿勢も大事ですが、他者に相談するメリットもあります。
異なる視点からアドバイスをくれたり、客観的に問題を見てくれるので問題の本質に気づかせてくれるかもしれません。

相談相手は複数人持つ

相談される側も万能ではないので、「そういうことは僕に相談されても困るな」ということがあるかもしれません。
自分が本当に困った時に、苦言を呈すことを含めてきちんと意見を言ってくれるような人を、自分のそばに2~3人つくっておきましょう。

たまたま相談相手がいる状態ではダメ

「意図的に」相談にのってもらえる人をつくっておくことも大事です。
例えば今、職場で「たまたま」仲良くなった先輩に、飲みながら相談するといったことができていたとします。
しかし、その先輩が転勤や転職し、物理的にコミュニケーションを取りにくくなると、相談相手がいなくなってしまいます。
そうなった場合でも、「意図的」に相談相手をつくるというマインドセットを持っていれば、そういう人をもう1人探そうとなります。

まとめ

まずは、現状何か悩み事があったら、「考える」モードに切り替えましょう。
そして、「自分がコントロールできること」に集中し、解決策を考えていってみてください。
そのうえで、誰かに相談をしたいという場合には、相談にのってくれるメンター的な存在の人に相談をしましょう。

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著者情報

田久保善彦(グロービス経営大学院 経営研究科 研究科長)

田久保善彦(グロービス経営大学院 経営研究科 研究科長)

慶應義塾大学理工学部卒業、修士(工学)、博士(学術)、スイスIMD PEDコース修了。株式会社三菱総合研究所にて、エネルギー産業・中央省庁・自治体などを中心に、調査、研究、コンサルティング業務に従事。現在グロービス経営大学院にてマネジメント業務・研究等を行なう傍ら、リーダーシップ開発系思考科目の教鞭を執る。著書に『ビジネス数字力を鍛える』『社内を動かす力』、共著に『キャリアをつくる技術と戦略』、27歳からのMBAシリーズ『ビジネス基礎力10』『ビジネス勉強力』『リーダー基礎力10』等がある。

※本記事の肩書きはすべて取材時のものです。

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