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フォロワーシップとは?リーダーシップとの違いや実践方法

フォロワーシップとは?リーダーシップとの違いや実践方法

目次

組織運営やチームづくりをしていく上で、リーダーシップは欠かせないスキルの1つです。
一方で、近年、リーダーシップとともに注目されている「フォロワーシップ」という概念があります。
本記事では、フォロワーシップの実践方法やポイントについてご紹介します。

フォロワーシップとは

フォロワーシップとは、チームの成果を最大化させるために、「自律的かつ主体的にリーダーや他メンバーに働きかけ支援すること」です。
具体的には、リーダーの意思決定や行動に誤りがあると感じた場合は、臆することなく提言を行ったり、チームがより良い方向に進むようメンバーに働きかけたりと、自分の置かれたポジションだからこそできることを主体的に実行していくことを指します。

フォロワーシップは、チーム全員に求められる

フォロワーシップは、その言葉から「リーダーをフォローする人(=部下やチームメンバー)に求められるもの」と思われがちですが、そうではありません。
フォロワーシップは、リーダーを含めてチーム全員に求められるものです。

役職や立場に関係なく、状況次第でリーダーがフォロワーとなり、リーダーシップを発揮している部下に対して、健全な批判をしたり、提言を行ったりすることもあります。
変化の激しい現代においては、
課題やプロジェクトへの当事者意識が強く、知識や能力のある人がフォロワーシップを発揮した方が、より良い結果を出すことがあります。

フォロワーシップが注目される理由

フォロワーシップの重要性は、年々増しています。

リーダーを支え、チームを導く存在の必要性が増している

ビジネス環境が目まぐるしく変化する今、企業には、変化に合わせて事業を推進するスピードと柔軟性が求められています。
そのような中、リーダー1人の意思決定が、必ずしも社会や顧客のニーズに適応するとは限りません
また、人材不足や組織のフラット化により、課長職以上のリーダーのプレイングマネージャー化が進んでいます。
リーダーは自身の業務を遂行しながらチームをリードしていかなければならず、
自身の業務で手一杯となり、適切なリーダーシップを発揮することが難しい場面が出てきてしまいます
こうした背景から、リーダーを主体的にサポートし、チームを健全な方向に導くフォロワーシップの重要性が増しています 。

組織が出す結果の9割が、メンバーの影響によるもの

カーネギーメロン大学のロバート・ケリー教授の調査によると、組織が出す結果に対して「リーダー」が及ぼす影響力は10%~20%程度なのに対し、「メンバー」が及ぼす影響力は80%~90%にのぼることが分かっています。
組織に占める人数の割合が多く、現場に最も近いところで実務を行っているのはメンバーであることを考えると、大いに納得できます。
この調査結果からも、チームとして成果を最大化させるには、メンバーのフォロワーシップが欠かせないことが分かります。

リーダーシップとフォロワーシップの関係性と相乗効果

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リーダーシップとフォロワーシップは、組織という車を動かすための両輪の関係にあります。
どちらかだけでは効果が低く、相互に影響しあうことで、組織として成果をあげることができます。

リーダーがビジョンを示し、フォロワーが実行に落とし込む

リーダーの役割の1つが「ビジョンや組織の方向性を示す」ことであるのに対し、フォロワーの役割は「具体的な行動計画を立て実行する」ことです。
フォロワーシップのある組織は、リーダーが示したビジョンをフォロワーが具体的な行動計画に落とし込み、当事者として業務を遂行していきます。

リーダーが意思決定し、フォロワーは"健全な"批判をする

リーダーの役割は「意思決定する」こと、フォロワーの役割は「提言を行う(=健全な批判をする」ことです。
リーダーのビジョンや意思決定に誤りがあると感じた場合は、フォロワーがリーダーに率直に提言を行います。

5つのフォロワーのタイプ

ロバート・ケリー教授は、2つの軸(①批判的関与、②積極的関与)をもとに、5つのタイプに分類しています。

【2つの軸】

  • ①批判的思考:リーダーの決定や指示、役割を自分で深く考え、建設的な批判や提言を行うことができること。
  • ②積極的関与:リーダーの決定や指示、役割を前向きに捉え、実現に向けて積極的に協力することができること。

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①模範的フォロワー

単なる批判ではなく、建設的な提言をリーダーに行いながら組織に貢献することができる、最も理想的なフォロワーです。

②孤立型フォロワー

批判はするが組織への貢献意欲が低いため、自らは実行しない評論家的なフォロワーです。

③順応型フォロワー

リーダーの決定や指示に従順に従うフォロワーです。
一見すると扱いやすいように思えるが「指示待ち人間」「イエスマン」であるデメリットを持っています。

④消極的フォロワー

自分の意見もなく組織への貢献のための行動もしないという、組織に在籍はしてはいるものの、存在価値を発揮できていないフォロワーです。
実質的にはフォロワーとは呼べない立ち位置でもあります。

⑤実務型フォロワー

自身の業務範囲内の仕事はやる一方で、それ以外については積極的に関わることがないフォロワーです。

フォロワーシップを実践するためのポイント

ビジネスを取り巻く環境変化が激しい現代では、メンバー全員が主体的に考えて行動し、チームとしての成果を上げていくことが求められます。
フォロワーシップを実践していくにあたって、ぜひ意識しておいていただきたいポイントを2つ紹介します。

リーダーにも限界があることを理解する

「リーダー」と聞くと、あらゆる場面でチームを引っ張っていってくれる存在と捉えている人は少なくありません。
しかし、変化が激しく、多様な価値観が広がる現代においては、リーダーだけで正解を導くことは極めて難しい状況にあります。
チームメンバーは、リーダーの能力にも限界があることを理解しながら、チームとしての生産性を上げるために、適切にリーダーを支援していくことが求められます。

健全な批判や提言を行う力を身につける

フォロワーシップを発揮するためには、組織やリーダーの意思決定に対して「その意思決定は本当に正しいのか」「問題の本質は一体何なのか」について、"あえて"批判的に考えてみる必要があります。
こうした思考法は、「クリティカルシンキング(=批判的思考)」といいます。
クリティカルシンキングで重要なポイントは、単に否定をすればよいということではなく、批判的に検討を加えることで、主観や感情に流されることなく、物事を客観的に捉え、適切な判断を行うことです。

一方で、クリティカルシンキングは、書籍を読んだり、動画を観ただけでは、なかなか習得が難しい思考法でもあります。
グロービス経営大学院など、講座として提供しているビジネススクールもあるので、こうした外部の機関を活用するというのも1つの手です。
講座は2週間に一度、計6回の開催。
3ヵ月でかなり思考の仕方が変わりますので、ぜひ検討してみてください。

(▼講座の詳細はこちら)
『クリティカルシンキング』講座

またグロービス経営大学院では、随時オンラインにてクリティカルシンキング講座の『無料体験クラス』を実施しています。
授業の雰囲気や進め方を知りたい方は、まずはこちらからのご参加をおすすめします。

(▼日程一覧はこちら)

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フォロワーシップの具体的な行動例

具体的なフォロワーシップのある行動例について、ご紹介します。

自分にできる仕事・業務を積極的に引き受ける

リーダーの多くは、自身の業務を行いながら、チームをリードしている状態にあります。
そのため、フォロワーが自身の業務にプラスして他の仕事も積極的に引き受けていくことで、リーダーは、リーダーにしかできない業務に集中することができます。
リーダーが、リーダー業務に集中できるようになると、適切なリーダーシップを発揮しやすくなります。

リーダーに積極的に意見を伝える

リーダーの考えや意思決定に疑問を感じた場合、フォロワーは建設的な批判や提言を行い、リーダーに気づきを与え、考えなおす機会を与えることができます。
フォロワーが、リーダーに批判や提言を行うことで、リーダーは常に健全な緊張感を持つことができ、組織の自浄効果が働きます。
フォロワーはリーダーと議論を交わす中で、新たな気づきを得たり、マネジメント側の視座を学べたりもします。

リーダーの指示をチーム全体に浸透、波及させる

時には、リーダーの指示がチームメンバー全員に行き渡っておらず、不満が出てくることがあるかもしれません。
そのような時は、フォロワーがリーダーに指示の背景にある目的や意図を確認し、それをチーム全体に浸透させる役割を担いましょう。
そうすると、リーダーからの信頼、メンバーからの信頼の両方を得ることができます。

まとめ

これからの時代には、フォロワーシップが不可欠です。
「いつかはリーダーになりたい。そのために、リーダーに必要なスキルを磨きたい」そう思われている方には、「良いフォロワーシップを身につけること」「リーダーの役割を先んじて理解しておくこと」、この2つが近道となります。

例えば、国内最大のビジネススクール『グロービス経営大学院』では、これからの時代に求められるリーダーのあり方や考え方、スキルを広く学ぶ『組織行動とリーダーシップ』という講座があります。
より実践的な知識やスキルを習得したいという方は、こうしたビジネススクールも上手く活用してみてください。

(▼講座の詳細はこちら)
『組織行動とリーダーシップ』講座

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著者情報

高原 雄樹(グロービス経営大学院  福岡校 スタッフ)

高原 雄樹(グロービス経営大学院 福岡校 スタッフ)

北九州市立大学法学部卒業。グロービス経営大学院経営学修士課程(MBA)修了。楽天株式会社にてインターネットショッピングモール「楽天市場」の出店営業、ECコンサルティング、松山支社の立ち上げ、メンバーのマネジメント等を行う。その後、グロービスに入社。グロービス経営大学院福岡校の成長戦略の立案・実行や組織マネジメント、チームの責任者として従事。キャリアコンサルタント(国家資格)で得た知識・技能をもとに日々学生のキャリアと向き合っている。

※本記事の肩書きはすべて取材時のものです。

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