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【おすすめ書籍】『メンタル・クエスト』 心のライフがゼロになりそうな方へ

【おすすめ書籍】『メンタル・クエスト』 心のライフがゼロになりそうな方へ

目次

この本で解ける疑問は?

  • 心のライフがゼロになりそう...どうすれば?
  • 自分を追い詰める「見えない敵」との向き合い方は?

『メンタル・クエスト』って?

最初にこの表紙を見たときは、「なんだか、ゆるい本だな」と思いながら手に取りました。
ゲーム「ドラゴンクエスト」を感じさせる、遊び心が随所に散りばめられたこの本。実は、めちゃくちゃ奥が深い本でした。

  • なぜ人は自分で自分を追い詰めてしまうのか?
  • なぜ負のループから抜け出せないのか?
  • なぜ周りの目が気になってしまうのか?

...こうした、当事者からすると「わかってるよ!でもどうしようもないんだ」と叫びたくなるような状況1つひとつと丁寧に向き合っている本です。

ここまで、「誰にとってもわかりやすい、そして誰に対しても身近に寄り添ってくれる本」は見たことがありません

本書の要約を一枚の図にしてみました。

20200813220325.png

要約すると、次のことが書かれていました。

  • 生きづらさを抜け出すためには、「自分というキャラのタイプ・能力・特性をよく知る」「なぜ自分がハードモードに陥っているのかを構造的に理解する」「人間関係構築やストレス対処の知識・スキルをインストールする」の3ステージを歩むとよい。

  • 特に「自分というキャラのタイプ・能力・特性をよく知る」ステージでは、自分がどのタイプにあたるのか(『①うつになりやすい「真面目な英雄」タイプ』『②敏感すぎて生きづらい「魔法使い」タイプ』『③"心の間合い"における「近接型・遠隔型」タイプ』)を知ることが大事。

うつになりやすい「真面目な英雄」タイプ

<このタイプの特徴>
★秩序を重んじるあまり変化に弱い
★融通がききにくい
★人に頼れない
★うまく手を抜けない
★他人の評価を気にしすぎる

<少しでも和らげるには?>
★自分はストレス耐性が強いわけではないと自覚する
★相手が求める成果物のレベル感を確認しておく
★「しょぼい頼みごと」でヘルプの練習をする
★他人の期待のみをエンジンにするのをやめる

敏感すぎて生きづらい「魔法使い」タイプ

<このタイプの特徴>
★あらゆる刺激に敏感に反応しすぎる
★相手の感情に引きずられる
★ひらめきや直感が冴え、危険察知センサーが強い
★一人の時間、自分のペースが大事

<少しでも和らげるには?>
自分がどういう状況に置かれると「つらい」と感じるかを正確に把握するとよい。
★五感の特定の感覚に対する刺激に敏感
★ストレスや環境の変化が体調に出やすい
★対人関係に敏感

"心の間合い"における「近接型・遠隔型」タイプ

<このタイプの特徴>
以下のいずれかの愛着タイプに分類される。
★安定型:性善説で相手を信頼でき、情緒も安定している
★不安型:相手から捨てられる不安と強い依存心を持っている
★回避型:他人を「脅威」だと捉え、距離を取りたがる

<少しでも和らげるには?>
★「自分を一人の人間として尊重してくれる人」がたった一人でもいれば、人間関係の道が開ける
★失敗も糧にして、「信頼すべき人物像」「信頼すべきでない人物像」を頭の中で明確にしていく

本書での学び

いかがでしたでしょうか。

  • 何かに追い詰められている人にとっては、突破口までのパートナーとなってくれる本
  • 特に何ともない人にとっては、身近な人を助ける力を授けてくれる本

...それくらい、誰にとっても強くオススメできる本でした。

ハードモードの当事者は本当に余裕がない...だからこそ、こういう本の存在が大事

実は高校時代、自律神経が頻繁に不安定になっていた時期がありました。
今はゼロではありませんが、だいぶよくなりました。
しかし、昔はひどかったです。

  • 例えばテスト中、「途中で気分が悪くなったらどうしよう」と不安な気持ちが押し寄せてきて、パニックになってしまう。
  • あるいは、「~しなきゃいけない」「~すべきだ」という言葉で頭が埋め尽くされて、日々険しい顔で一日中過ごしている。
  • そして、「ああ、パニック気味になる私のことを、周りはどうせ冷ややかな目で見ているだろう」と勝手に周りと距離を取ってしまう

...と、負の感情が頭の中をグルグルしていました。

今思い返せば「事実と解釈を切り分けようよ」とか「気分悪くなったら、気にせず帰って寝ればいいじゃん」とか思ってしまいます(笑)

しかし、当時の私にそんな余裕はありません。
そんな余裕のない時代に、この『メンタル・クエスト』と出会いたかった。

おそらく読み始めは「綺麗事ばかりぬかしやがって」と思ってしまうでしょう。
でも、読み進めるうちに、自分がどのタイプなのかを知り、自分を追い詰めてしまっている原因に気付き、解決に向けてのアクションを少しずつ取って行けたと思います。

それくらい、この本には不思議な力を感じ取りました。

エモく文章を書くのが苦手なので、どこまでこの本の魅力を伝えることができたかはわかりませんが、とにかくたくさんの人に読んでほしい。

久々に、そう思える本と出会うことができました。感謝。

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著者情報

本山 裕輔(グロービス経営大学院 東京校 スタッフ)

本山 裕輔(グロービス経営大学院 東京校 スタッフ)

慶應義塾大学商学部卒業。グロービス経営大学院経営学修士課程(MBA)修了。外資系コンサルティングファームにて業務改革及びシステム導入のプロジェクトマネジメント等を行う。その後、グロービスに入社。グロービス経営大学院のCRMチームにてDX(デジタルトランスフォーメーション)を主導。また、グロービス経営大学院のVoicy「ちょっと差がつくビジネスサプリ」のパーソナリティを務める。"ビジネス書コンシェルジュ"として、選りすぐりの良書情報をお届けするブログ「BIZPERA」を運営している。

※本記事の肩書きはすべて取材時のものです。

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