2030 SDGsカードゲームを用いて
「SDGs×ビジネス×イノベーション」のアクションを考えよう!

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佐藤 彰 ミテモ株式会社 ワークショップデザイナー・ファシリテーター
グロービス経営大学院 東京校 2019期
東京電力に16年間勤務し、震災対応、原子力損害賠償、労務人事制度企画などに従事。現在はミテモ(株)で研修や地方創生のワークショップデザイナー、ファシリテーターを務め、SDGsワークショップを多数開催している。 また、パラレルキャリアとして、2,000名を超えるコミュニティを自ら立ち上げ運営したり、コーチング、人事コンサルティング、高校・大学生向けや社会人向けのキャリアイベント登壇などの多様な場面で活動中。

「前例にとらわれないアクションと情熱」 創造と変革の志士に通ずるSDGsとは

私が「SDGs×ビジネス×イノベーション」をテーマとした理由は、グロービス経営大学院が掲げる社会にダイナミズムを起こす「創造と変革の志士」として、世界共通のSDGsを捉えた上でイノベーションを生み出していくことは、とても重要だと考えたからです。


SDGs(Sustainable Development Goals)とは、2015年9月の国連サミットで加盟国193か国が全会一致で採択した、地球をよりよく、より持続可能な姿にすることを目指すための「国際社会共通の目標」です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成されています。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本も積極的に取り組んでいます。ソーシャルインパクトなどの言葉が台頭してきたように、ビジネスにおいても新潮流と言われるほどに大きな動きとなっていますが、壮大なゆえに理解が難しい側面もあります。


そこで私は、SDGsの実現に貢献するべく、カードゲーム体験からSDGsを深く理解できる「2030 SDGs」公認ファシリテーター資格を取得し、今まで企業を中心に年間100回以上のワークショップを開催してきました。その経験から、SDGsを実現するためには「前例にとらわれないアクションと情熱」が不可欠だと気づきました。これは、「創造と変革の志士」に通ずると思い、パワーモーニングの実施に至りました。

個人の目標と持続可能な世界の実現をカードゲームで体感

カードゲーム「2030 SDGs」は、多様な価値観や違う目標を持つ人がいる世界で、私たちはどうやってSDGsの壮大なビジョンを実現していくのか。「なぜSDGsが私たちの世界に必要なのか」、そして「SDGsによりどんな変化や可能性があるのか」を、ゲームが持つ面白さと最終的にみんなで一つの社会を実現していくという過程の中で、知らず知らずのうちに熱中しながらSDGsの本質を理解することができます。


ゲーム中は、最初に個人の目標達成を追求して世界の状況が悪化し、その状況を理解したのちに参加者全員で個人の目標と持続可能な世界の実現に必要なことを参加者同士で議論がなされ、その結果目標を全て達成する結果となり、ゲーム後のグループワークでは、「SDGsは誰もが当事者であることを実感した」、「複雑な問題は一つの側面だけでは解決が困難だと感じた」、「周りを巻き込む大切さを実感した」などの気づきの声がありました。


SDGsは、「Transforming our world」をタイトルに掲げ、世界を別次元に変革させていくことをゴールとしていますが、その実現には「現実はそう簡単ではない」といった前例や前提を突き破る強い当事者意識と、世界をTransformする創造と変革がもとめ高いゴールを達成するための創造と変革が不可欠となります。

誰もが幸せを共有される世界を目指す

私は2030SDGs・SDGs de 地方創生公認ファシリテーターとして、ワークショップによる人や組織の意識・行動変容を引き起こし、その後の具体的アクションの支援・実践を通じて、何かの犠牲によって成り立つ社会ではなく、誰もが幸せを共有される世界を実現していきたいです。

今回の参加者からは「ゲームとは思えないくらい現実的な気づきが多くあった」、「SDGsは他人ごとではないと実感。誰にとっても自分事なのだと強く感じた」、「行動が大事と背中を押された」という声をもらい、この場を設けて心からよかったと思いました。

私は、「世界の共通言語」ともいわれるSDGsが強い共感力を生み出し世界に広がっていく可能性を感じています。これからも、自分が実現させたいと考えていることをSDGsの文脈に乗せて多くの方に伝え協働し、そこで得た力で世界をよりよくしたいと考えています。

佐藤 彰ミテモ株式会社 ワークショップデザイナー・ファシリテーター
グロービス経営大学院 東京校 2019期
東京電力に16年間勤務し、震災対応、原子力損害賠償、労務人事制度企画などに従事。現在はミテモ(株)で研修や地方創生のワークショップデザイナー、ファシリテーターを務め、SDGsワークショップを多数開催している。 また、パラレルキャリアとして、2,000名を超えるコミュニティを自ら立ち上げ運営したり、コーチング、人事コンサルティング、高校・大学生向けや社会人向けのキャリアイベント登壇などの多様な場面で活動中。