第7部
「ユニコーンを輩出する生態系をつくるには」

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テーマは「ユニコーンを輩出する生態系をつくるには」


パネリストは、東京大学教授/産学協創推進本部イノベーション推進部長の各務茂夫氏、起業家支援や企業向け新規事業開発支援事業などを行う株式会社ゼロワンブースター代表取締役の鈴木 規文氏、グロービス経営大学院教員の髙原康次、コーポレートベンチャーキャピタルの設立と運用実績をもつSTRIVE代表パートナーである堤 達生氏。


鈴木さんと髙原は、グロービス経営大学院の卒業生です。


2018年メルカリの上場が象徴するように、日本でもユニコーンを輩出する生態系が構築されつつあります。起業家は、未上場のまま多額の資金を調達し、スピーディーに事業拡大が可能な時代となった今、ユニコーンを輩出するために必要なもの、そして起業家や投資家に求められるものについて各パネリスト達が見解を述べました。


起業というゼロイチベースで始めることについては、「どのマーケットならグローバルマーケットを取れるということに注力するよりは、本気で人生かけてやり遂げたいことを考えることをまずやってほしい。常に自分が志を立てたら、それにグロースをさせる」というエールともいえる言葉が鈴木氏からあり、そのために起業家たちに会って刺激を受けたり勇気をもらうことも実践したという自分の経験談を披露。


また髙原からは「経済は分業。自分の得意な所で貢献し、苦手な所は誰かに任せる。この信頼がエコシステムを作る上で重要」という生態系を構築するために参考となる言葉もありました。


「変化を恐れず、常に変化し続ける」という意識がサバイブしていく秘訣だという堤氏の語りも、会場の参加者にとって響くものでした。