第6部 分科会
「日本の教育改革~未来を生き抜く資質と能力を育てるには~」

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第六部分科会最後のご紹介は特別枠のプログラムになります。

テーマは「日本の教育改革~未来を生き抜く資質と能力を育てるには~」

パネリストは、自立心重視の教育を提唱する株式会社こうゆう花まる学習会 代表取締役高濱 正伸氏、教育経済学研究の慶應義塾大学総合政策学部 教授中室牧子氏、「進研ゼミ」や「こどもちゃれんじ」など幼児・小学生用通信教材開発を長年行ってきた株式会社ベネッセホールディングス取締役 福武英明氏、ライフイズテック株式会社 代表取締役CEO水野 雄介氏。


モデレーターは、ビジネスパーソン育成に取り組むアクサ生命保険株式会社代表取締役社長兼CEO安渕 聖司氏が務めます。

AIやロボットの技術進歩により、仕事や生きる上でのスキルが変化している現在。社会変化やグローバル化に対応し、活躍できる子どもに必要な資質や能力とは何か。またそれらを育てる学びについて、教育の専門家が熱く議論しました。


また後半では、年齢を重ねてからの教育についての話も。高濱氏は「例えば、高校生の成長の阻害する原因は心です。子どもが伸びる理由は、小さい頃から褒められた成功体験による” 自信”と“切実な課題”の2つがあります。逆境をこえるために目標ができるという流れですね。一番だめなのは生ぬるいこと。そこで成長させるための課題、適切な逆境を与える設計が教育の役割ですが、今注目されているのがプロジェクトです。日本の部活には可能性を見出しています」と話されていました。


セッション中には、若い時代に比べて教育の効果が下がるという話もありましたが、中室氏は教育の効果は年齢に反比例するという趣旨の論文データを例に、「これは年齢が上がってからだと教育投資費用が高くなるという意味です。人生100年の流れでの学び直しの推進はいいことですが、質の低い教育はムダになることは意識すべきです。今の自分のキャリアに何が必要で必要ないのか、何が合っていて違うのかという見極めも大事だと思います」、また福武氏は「未完成を楽しむ心構えが大事だと思う」などとグロービスの学生の皆さんたちの今後の学びにも重要な視点を伝えてくださいました。