第5部 分科会
「リーダーが認識すべきグローバルなマクロ経済リスクとコミュニケーション」

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パネリストは、マクロ経済と国際金融の専門家である株式会社三菱総合研究所政策・経済研究センター長チーフエコノミストである武田洋子氏、データやアルゴリズム、数学などを使った多様な研究を行うイェール大学助教授/社会データ科学者/サイバーエージェントAI Labアドバイザー/スタンフォード大学客員助教授/一橋大学特任准教授の成田悠輔氏、2019年より経済財政諮問会議民間議員も務める東京大学大学院経済学研究科・経済学部教授の柳川範之氏。モデレーターは、外資系や国内企業のグローバル広報戦略アドバイザーとしても活躍しているデルマン・ジャパン株式会社代表取締役社長のRoss Rowbury氏です。



日本が「令和」という新時代を迎えた一方で、自国第一主義を強める米国トランプ政権、その米国と日々覇権争いが過熱する中国、混迷する欧州や依然緊迫状態の中東情勢など、世界では先の見えない状況が続いています。こうした不透明な状況下で生き抜くためにビジネスパーソンが認識すべき経済リスク、備えるべきコミュニケーション力について、グローバルに活躍する専門家たちがそれぞれの知見と経験に基づいて意見を交わし合いました。


リスクファクターとなる要素はいくつかありますが、格差もその1つ。格差が叫ばれる今日ですが、実は世界全体の格差は縮まっていて、各国内の格差が広がっているという現状に言及した武田氏。また、インターネットの普及によって、個々のつながりが国単位よりも個人単位で格差が広がっていくことが予測され、それは新たな課題となるという見解も述べられました。


また、こうした現状を生きる上では、柳川氏からは世界中の人々とつながるグローバルなネットワークの構築、グローバルコミュニケーションもビジネス展開のヒントになるという参考になる意見もありました。