第4部 分科会
「リーダーが認識すべき地政学リスクと対処法」
パネリストは、AI/IoT式領域において全社戦略や事業開発を手掛ける会社経営共創基盤(IGPI)取締役マネージングディレクター/JBIC IG Partners代表取締役CIO/グロービス経営大学院教員の塩野誠氏、経済成長戦略や地方創生、規制改革、国家戦略特区、IT戦略や宇宙、クールジャパン、行政改革などの政策立案・とりまとめを担う衆議院議員の平将明氏、2013年から2016年まで同志社大学学長を務め、現在同大学の教授でもある村田晃嗣氏。モデレーターは、アジアを始めとするグローバルでの人材育成、組織変革事業を推進するグロービス経営大学院教員の高橋亨です。
地政学リスクが日本経済にどのような影響を及ぼすのかについて、経営やIT、国家事業などにも関わりのある各業界の権威たちが意見を交わし合いました。
地政学のテーマでもある「どこの国に投資をするか」については、平氏と塩野氏はイノベーションとマーケットのあるインド、村田氏は今後も生産性の高い人材が増え続けるアメリカとの意見。また、塩野氏からはもしベンチャースタートアップを狙うなら国よりも都市でみるべきというアドバイスも。
また、今後世界が共存をしていくために必要なこととして、村田氏からは「若年層の教育をいかにしっかりやるか、生涯を通じて教育の機会をどう提供していくかが共存のカギ」という未来へ前進するにあたって視座となる発言もあり、地政学がさまざまな分野で影響を与える学問であることがよく分かるセッションとなりました。