
デザイン経営(デザイン駆動型のイノベーションとブランディング) 【 Produced by Takram 】
IoTやAIがビジネスを駆動する第4次産業革命時代を迎え、ハード+ソフト+ネットワーク+サービス+データ+AIといった複雑な要素の組み合わせの妙が競争力の源泉となる時代になりました。こうした変化に対応するために、企業はデザイン駆動型( デザインを「ビジネス・テクノロジー・クリエイティブの3つを駆使し、優れた顧客体験を具備した事業を創造する活動」と定義)で、事業の見直しと新事業の創造が必要となります。
このクラスでは、企業や組織が、限界や領域を超えていくことを現実にするデザイン・イノベーション・ファームであるTakramの知見を生かし、デザイン駆動型の新規事業創造の方法、そしてそれを支える組織の設計についての考え方を習得することを目指します。
-
Day1
テーマ:
- 第四次産業革命時代のデザイン経営
ケース:
- セッションA : 書籍:『第四次産業革命 ダボス会議が予測する未来』
- セッションB : Design Tech Report 2018 Translation
-
Day2
テーマ:
- デザインを競争優位に生かす経営
ケース:
- エイトインクとアップルストア
-
Day3
テーマ:
- デジタル・コネクティッドサービスの作り方
-
Day4
テーマ:
- デジタル時代の体験とブランディング
-
Day5
テーマ:
- デザイン組織の作り方
-
Day6
テーマ:
- グループプロジェクト 最終発表会
この講座の受講は、事前に以下の講座の履修が推奨されます。
_FACULTY担当教員
田川 欣哉
東京大学工学部卒業
英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート修士課程修了
ハードウェア、ソフトウェアからインタラクティブアートまで、幅広い分野に精通するデザインエンジニア。主なプロジェクトに、トヨタ自動車「NS4」のUI設計、日本政府のビッグデータビジュアライゼーションシステム「RESAS-地域経済分析システム-」のプロトタイピング、NHKEテレ「ミミクリーズ」のアートディレクションなどがある。
日本語入力機器「tagtype」はニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクションに選定されている。グッドデザイン金賞、iF Design Award、Red Dot Design Awardなど受賞多数。未踏ソフトウェア創造事業スーパークリエータ認定。
内閣府クールジャパン戦略アドバイザリボードメンバー。
経済産業省「産業競争力とデザインを考える研究会」委員。
2015年より英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート客員教授。
TECHNOVATE SUBJECTS
-
テクノベート・シンキング
本科目では、大量データ・繰返し処理はコンピュータが、論理設計を人間が行うという役割分担による「テクノベート時代の問題解決」手法を、実際にプログラミングを行うなどしながら身につけ、自身のビジネスにおける問題を解決できるようになることを目指す。
-
テクノベート・ストラテジー
本科目では、ICTの劇的な進歩によって生じた経済原理をひもとき、従来の企業戦略の定石とされてきた考え方とは180度異なる「テクノベート」時代の企業戦略の定石を明らかにし、それに基づいた戦略思考を身につけることを狙いとする。
-
ソーシャルメディア・コミュニケーション
本科目では、「味方」にすれば心強く、「敵」にすると事業存続すら脅かす恐ろしい存在であるソーシャルメディアを使う顧客の姿を捉え、ビジネスにつなげるコミュニケーションの理論とスキルを学ぶ。ワークショップでは、リアルタイムに変化する顧客の反応を見ながら適切な判断を下す、実践的なトレーニングを行う。
-
デザイン思考と体験価値
ケースを通じた議論によって、人間中心的な発想からテクノロジーを活用し、顧客の体験価値を一新するようなイノベーションの事例について理解を深める。また、Day1でグループを組成し、三ヶ月間継続的にプロジェクトワークをしながら、デザイン思考の手法、ビジネスへの生かし方について学ぶ。
-
ビジネス・データサイエンス
AI(機械学習)を賢く活用するために必須となるデータサイエンス分野の先端的な知見を、ビジネスリーダーにとって必要な要所に絞り込んで学ぶ。
-
テクノロジーとSDGs
デジタル・テクノロジーの最先端と社会課題を結び付け、解決策を紡ぐ力をつけるため設計されており、最先端の情報事例“テクノジービジョン”やダボス会議の資料、SDGsに関する政府発表等をベースに、これらトレンド・概念を組織が取り入れるうえで直面する課題、およびその解決の糸口を受講生の皆様と共にディスカッション形式で探ります。