2017年8月にデビューした「iMUSE(イミューズ)」は、キリングループであるキリン・小岩井乳業・協和発酵バイオの3社が共同で立ち上げた新ブランド。これまでの常識をくつがえすキリンの大発見「プラズマ乳酸菌」を配合した、飲料・ヨーグルト・サプリメントからなるシリーズだ。
これを単なる新ブランドのスタートと捉えてはいけない。キリングループは、経営の根幹にCSV(※1)を据えており、社会貢献活動と事業活動を分けるのではなく、事業活動そのものを通じて社会課題解決に取り組むというCSVの考え方を全社に浸透させ、お客様と共に幸せな未来をめざしている。「iMUSE」はその重点課題のひとつ、「健康」領域の事業として、グループをあげて取り組んでいる一大プロジェクト。ブランドマネージャーという立場からプロジェクトに携わるキリンビバレッジ株式会社の勢村祐美さんは、ブランドの育成、そしてキリングループのCSV強化というビジョンにどう向き合っているのだろうか。
※1 Creating Shared Value(社会と共有できる価値の創造)
「iMUSE」を市場に浸透させるために
キリンビバレッジのマーケティング部にて、清涼飲料の健康領域を担当する勢村さん。プラズマ乳酸菌を1,000億個配合したレモンウォーター「iMUSE レモンと乳酸菌」をはじめ、同じくプラズマ乳酸菌を配合した乳酸菌飲料「まもるチカラのSUPLI」などのブランドマネジメントを手がけている。
勢村氏:消費者の方の健康意識が高まっていることもあり、乳酸菌市場は近年伸びています。それにともない、もっといろんなシーンで、いろんな形で乳酸菌を摂りたいというニーズも増えています。キリングループは「健康」「地域社会」「環境」という観点からCSVに取り組んでおり、その中の「健康」領域を重点的に強化していくため、プラズマ乳酸菌を配合した「iMUSE」ブランドを立ち上げるに至りました。
プラズマ乳酸菌は画期的な発見ですが、商品の特性や魅力の伝え方には、法律上の制約がありますので、難しいと感じることが多々あります。ですが、私が初めてプラズマ乳酸菌の魅力を知ったとき、そのメカニズムのすごさや新しさにとても感動しました。自分でも摂取したいと思いましたし、家族や友人、そしてお客さまにも自信を持っておすすめできると確信したんです。そのときのワクワク感をひとりでも多くの方にお伝えできるよう、取り組んでいます。