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- G会 前会長江原 潤
- G会 会長石川 彰吾
通ったキャンパス、卒業年、働く業界や職種が違っても、グロービスの卒業生の多くは卒業後もつながり続けています。そのつながりを育んでいるのが同窓会「G会」です。G会をつくり上げてきた前会長と現会長が、G会への想いを語ってくれました。
- G会 前会長 2014年卒業江原 潤さん愛宕倉庫株式会社 事業開発推進チーム リーダー
- G会 会長 2018年卒業石川 彰吾さん株式会社ソミックマネージメントホールディングス 取締役
グロービスからきっと、
日本を動かす人が出てくる(江原)- ーーG会が始まったきっかけを教えてください。江原 もともと2009年頃から卒業生の会というものはあったんです。年に1回、一部の卒業生が交流する場があって、私は2014年から卒業生の幹事をさせていただいて。そのときに、このつながりを大事にすればきっといいことがあると感じていたので、これはもう同窓会組織をちゃんとつくったほうがいいと。同期と仲良くするだけじゃなく、キャンパスや卒業の年次を越えたタテ・ヨコ・ナナメのゆるいつながりをつくりませんかと呼びかけていったんです。石川 グロービスのキャンパスが毎年のように増えて、卒業生もどんどん増えていた頃ですよね。私も2014年に始まったオンライン1期生ですが、オンラインが始まってからは地方から受講する人もどんどん増えていました。江原 そんな時期だったね。それに卒業して3年、5年と経った人たちの中には有名になる人も増えていて、このネットワークをみんなで大事に耕していくと、ここから日本を動かすような人が出てくると思ったんだよね。だからこそ、歴史のある海外のビジネススクールの卒業生や在学生が学校の近くのパブや立ち飲み屋で語り合うような、そんな同窓会がグロービスにもあればと思って、まずは東京校の3階のラウンジを借りて、夜にお酒を飲みながら語り合う「G-Night!」というのを始めたんです。実はG会という名前も最初はなくて、学長の堀さんがTwitterでそう呼んだことで、2018年からG会と名乗るようになりました。石川 G-Nightは今では、全国のキャンパスで行っていますよね。江原 最初は福岡校でそういう取り組みが始まって、ぜひそれを全キャンパスでやろうよと僕が音頭を取って、東京でやって、大阪、仙台、名古屋とやるようになっていったね。
一緒に学んだ仲間には
共通の言葉がたくさんあるんです(石川)- 石川 江原さんは当たり前のように語っていますが、自分の仕事をしながら、それぞれみんな忙しくしている卒業生を集めるのは、大変だったのではと思います。しかもキャンパスごとだけでなく、全てのキャンパスをつないでいこうと働きかけていましたよね。江原 最初の頃に中心になったのは全国で15人ほどの幹事メンバーで、とにかく続けることを大事にしようとG-Nightを3ヶ月に1回のペースで開いたんだよね。で、地道に続けていくうちに、どんどん人が集まるようになっていった。もちろん、みんなもういい大人なので、このコミュニティを大切にするかしないかは、強制するものでもない。完全に自主的なボランティア。でも、つながりを大事にする意味が徐々にみんなに伝わって、年に1回の「ホームカミングデー」には、東京校だけで130人も集まるようになっていったね。
- ーーG会を通じた出会いが、ビジネスにつながっているとよく聞きます。江原 石川さんは同級生を会社に引き入れたよね。石川 はい。一緒に学んだ仲間にうちの会社に入ってもらったり、今やっているプロジェクトを、グロービスを通じて出会った方に支援してもらったりもしています。江原さんもありますよね。江原 あるある。物流のことを仲間に相談されたら、それはもちろん相談にのるよね。学校の仲間という関係から、ビジネスをする関係になると緊張感が出るけれど、それがまたいいことだと思うよね。石川 一緒に学んでいた仲間には共通の言葉がたくさんあるんですよ。自分はこういう世界を創っていきたいといった志の話も共有できているし、自分の志がぶれていたら仲間がそれをちゃんと指摘してくれる。自分を律することにもなる気がします。
自分の志に照らしても
G会をやることは正しかった(江原)- ーーそれでもボランティアで関わり続けるのは大変な面もあったのでは?江原 僕は入学が2011年ですから、かれこれ10年、フルコミットに近いわけで、同期からも「なんで卒業して、そこまでやるの」ってよく言われます。僕としてはただ、恩返ししないと示しがつかないという気持ちです。仕事で大きな失敗をして、学ぼうと決めてここに来て、仲間にも会えて、自分を変えることができた。こんな時間を過ごさせてくれたグロービスには感謝しかない。ありがとうと言うだけじゃなく、行動で何か示そうと。同窓会を任せてもらえるなら、ちゃんとやろうと。それに僕自身は物流の事業をしていて、僕の志は「人の想いを乗せて、人の想いをつなぐ」こと。G会をやるのは、自分の志に照らしても正しい。卒業生の想いをつないでいくのは、自分のやるべきことだと思っていましたね。
- ーーそんな江原さんから2021年に G会の会長を石川さんが受け継いだわけですが、どんな気持ちでしたか。石川 4年間、G会をこれだけ情熱を持って動かしてきた方から声をかけてもらったことがすごく嬉しかったです。正直、今でもなぜ私だったのかはわからないですが、江原さんに声をかけていただいたからには、今度は私がその想いをつないでいかなければと思いました。江原 決して僕一人で決めたわけじゃなくて、周囲の人たちからも候補者を挙げてもらって、話し合っての人選でした。心がある人にやってもらいたかったんです。石川 ありがたいです。本当に責任重大だと思います。
卒業後もグロービスの理念を
持続させていく場所でありたい(石川)- ーーG会の魅力とはどんなことだと思いますか。石川 グロービスには「能力開発」「人的ネットワークの構築」「志の醸成」という教育理念がありますが、それを卒業後も持続させていけるのがG会の魅力だと思っています。卒業した人たちが、いつでも気軽に戻ってきて、学んでいたときの気持ちに戻れたり、あらためて仲間がいることを感じてもらえる場所をつくっていきたい。あいつがあんなに頑張っているなら自分も頑張ろうと思える機会になればいいと思うし、多くの卒業生たちの力がつながっていく場にG会がなれば、本当に日本が変わっていくのだと思います。江原 お互いの「志」をちゃんと語り合えるというのは、すごいコミュニティだよね。僕は小中学校の同窓会や、高校や部活の友だちとのつながりも大事にしているけれど、久しぶりに会うとたいてい思い出話になる。初恋の話とかね。それはそれで、とても楽しい。でも、グロービスの仲間とは同じ学びを経験した者同士の悩みとか、今の自分の仕事のレベルをアップさせるための話ができる。石川 それがまさにG会の魅力だと思うんです。江原 そうだね。この前、丸の内を歩いていたら、グロービスで知り合った人、3人に会った。それだけ卒業生はどんどん増えているし、社会にも認知されているから、僕らも卒業生としてやるべきことはやらなきゃいけないという緊張感も生まれてるよね。石川 本当にそうですね。グロービスで学んだこと、得たつながりを活かして、仕事で結果を出していきたいですし、G会の会長としては、卒業生の皆さんが、さまざまな場所で活躍しているってことを、ちゃんと伝えていきたいですね。
グロービスが300年続くとしたら、
まだまだ始まったばかり(江原)- ーー2021年は開学15周年の年でした。石川 そうですね。たくさんの特別なイベントを学校側とタイアップして進めてきました。卒業生が母校グロービスへの気持ちを言葉や写真や絵にして、全国各地の校舎のある駅にポスターを一斉に掲出しようという企画も動いて、駅貼りポスターの制作や掲出にかかる費用をクラウドファンディングで募ったところ、約180万円も集まって、2022年3月に各地の駅に貼り出すことができました。ポスターのデザインは、デザイナーの卒業生が手がけてくれました。江原 そういう企画が卒業生側から出てくるのがすごいね。在校生の平均年齢が35歳ぐらいなので、卒業して10年とか15年が経つと50歳ぐらいで、社会に影響を与えるポジションになる。開学15周年ということは、そろそろ大きな仕事をする人が出てくるときだと思う。超有名人になった同窓生に「おっ!飲みに行こう」って言えるようなネットワークがやっぱり夢だね。石川 江原さんはグロービスで講師としても登壇しているんですよね。江原 1年前から講師もさせていただくようになって、自分が人生を変えてもらった場所で、今度は誰かの人生を変えるかもしれないという責任を感じながら機会をいただけたことに感謝をしています。グロービスを10年ほど見ていて思うのは、時代に応じてちゃんと変えていっているところ。柔軟性がすごいので、これからも良い意味で変化しながら続いていくんじゃないかな。G会の会長は4年間務めましたが、グロービスが300年続くとすればわずか4年。まだまだ未来にバトンをつないで、常に続くコミュニティであってほしい。自分が燃やした灯火は、ちゃんと後にもくべていきます。石川 私も江原さんがここまで盛り上げてくださったG会をつないでいきます。これからは、より気軽に、いつでも卒業生が戻ってきて、学んでいたときの気持ちに戻ったり、改めて仲間がいることを感じていただける、そういう場所にしていきたいと思います。卒業してから全くG会主催のイベントにきていなかった人が初めて参加してもいいですし、久しぶりに来てみたという人がいてもいい。つながりが途切れることなくまわり続けていくと、良いネットワークが続いていくのではないかと思います。