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仲間が集ってくるたびに、世の中が照らされていく。
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創造と変革のMBA
さぁ、未来の話をしよう。
グロービス経営大学院
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過去の思い出ではなく、未来のことを話せる同窓会です。

  • モデレーター
    村尾 佳子
  • 2021年卒業
    幸原 奏子
  • 2021年卒業
    大石 梨紗
  • 2022年卒業
    奥野 藍子
変化の大きい時代の中で、今、よいキャリアの歩み方とはどういうものなのでしょうか。ビジネスパーソンにとって、どんな学びがより大切になっていくのでしょうか。グロービス経営大学院で、教員を務めている村尾佳子氏をモデレーターとして迎え、3人の卒業生に今、実感していることを話していただきました。
Talkeer
  • モデレーター
    村尾 佳子さん
    グロービス経営大学院 教員
  • 2021年卒業
    幸原 奏子さん
    日本電気株式会社 IMC統括部 カスタマーエンゲージメントグループ
    NEC Future Creation Hub KANSAI主任
  • 2021年卒業
    大石 梨紗さん
    株式会社SkyDrive CEO室 PRチーム
  • 2022年卒業
    奥野 藍子さん
    株式会社リニカル 品質管理本部 部長
  • 昇進はしたけれど、
    実力が足りていない不安があった。
    (奥野)

    • 村尾 今日はお集まりいただき、ありがとうございます。まずは皆さんがどうしてビジネススクールで学ぼうと思ったのか、なぜグロービス経営大学院を選んだのかから伺っていきたいと思います。では大石さんから。
      大石 学び始めた当時、私は音響・映像機器メーカーに入社して1年目で、営業をしていたのですが、ビジネスの進め方がまったく見えなくて、仕事を楽しく思えない葛藤を感じていました。これまでビジネスを学んだことがなかったので、一度、ちゃんと知識やスキルを身に付けようと思ったのがきっかけです。MBAは学生の頃にも興味は持っていたのですが、社会人経験を積んでからにしようと思っていました。いよいよそのタイミングだと思って、仕事をしながら通えるものを探しているうちに、グロービスを見つけました。
      村尾 なるほど。ぼんやりとMBAが頭にはあったんですね。奥野さんはいかがですか。
      奥野 私は社内での昇進がきっかけです。昇進の試験は受かったのですが、求められるレベルにまだ自分は達していない不安があって、学べる場所を探していくうちに、グロービスを見つけました。
      村尾 昇進できただけでよしとせず、さらに力を付けようとしたんですね。会社の先輩から学べばいいと考える人もいると思いますが、わざわざ社外で学ぼうと思ったのはどうしてだったのですか。
      奥野 比較的、若い会社で、組織のマネジメントなどについて教えてくれる人が見当たらなかったからです。ひとりで本を読んで独学するのも難しそうで、経営のプロに学びたいと思ったんです。
    • 村尾 そうなんですね。幸原さんはいかがですか。
      幸原 私はひとり目の出産で産休・育休を取ったことで、周りに置いていかれるんじゃないかという不安があったことがまずひとつ。もうひとつは、徐々にお客さまの中でも経営層の方にアプローチできるようになって、話が続かないことに気付いたんです。経営層の方々の頭の中をもっと知りたいと思いました。あるお客さまとの会話の中でそんな悩みを話したときに、グロービスをすすめられたんです。
      村尾 そうだったんですか。
      幸原 はい。それでグロービスを調べたら10月期(※1)がもうすぐ始まるところで、これは申し込まなければと。
    • ※1「10月期(10~12月)」:グロービスには開講が1月期、4月期、7月期、10月期の年4回あり、単科生制度を利用することで、どの期からも学び始めることができる。10月期は10月スタートの期のこと。
      村尾 そうでしたか。そもそも皆さん、MBAにどんなイメージを持たれていましたか。
      大石 社会人2年目の自分には、大企業の課長、部長クラス以上の人が集まって雲の上の話をしているイメージでした。
      奥野 私も自分が取るようなイメージではまったくなかったです。
      幸原 私は同期にひとり、MBAを取っていた人がいて知ってはいましたが、アカデミックな内容が多いと思っていたので、自分の仕事にはあまり意味がないのではと思っていました。
      村尾 実際にグロービスで学び始めてみて、どうでしたか。
      大石 来てみたら、私くらいの20代の人もいて。経営層の人たちもいましたが、グロービスの授業は、年齢や役職などを気にすることなく平等に発言できる雰囲気があって、すごく居心地がいいなと思いました。思考のスキルを学ぶ「クリティカル・シンキング」の内容はすぐに仕事に活かせたし、「マーケティング」の授業を受けてからは会社のマネジャーの話がスッと入ってくるようになりました。即効性がありましたね。
      奥野 いろんな業界のいろんな年代の人たちと勉強会をしたり飲みに行ったりして、楽しく学べる場所だったので、驚きました。
      幸原 自分の会社とは違う会社の人の話を聞けるのが刺激的でしたね。さまざまな現場で、みんながどんな苦労しているのかを聞けるのがすごくいいと思いました。
      村尾 学び始める前の印象とは大きく違ったみたいですね。すぐに仕事にも直結する印象でしたか。
      幸原 そうですね。会社が何を目指しているのかを理解できるようになったのが大きくて、これを実現したいからこの施策が打たれているんだと分かることで、考え方や行動が変わりました。
      村尾 仕事へのモチベーションも変わりました?
      幸原 変わりました。経営の視点を持つことで、自分の会社の魅力や可能性にも改めて気付くことができました。
      村尾 ビジネスの構造を理解できると、視座が変わりますよね。
  • 仕事との両立や、育児のことまで相
    談できる先輩パパママという心強い
    存在。(幸原)

    • 村尾 単科生としての受講を経て、皆さん大学院本科に進まれたわけですが、仕事やプライベートと学びをどう両立させていたのでしょう。
      大石 人生において、この2、3年はプライベートを捨てると私は周りに宣言しました。平日は仕事を頑張って、土日は勉強することにして、土日の授業だけをたくさん受けて、授業がない日は課題をひたすらやる。そう割り切ったら、すごくラクになりました。
      村尾 割り切り型だったんですね。奥野さんは?
      奥野 私は小学生の息子がいたので、授業は全部、平日に受けていました。週末にグロービスのクラブ活動や懇親会があるときは、息子も一緒に連れて行ってました。
      村尾 そうだったんですね。幸原さんも子育てをしながらでしたよね?
      幸原 はい。あるとき、私は夫と「私たちの人生で一番大切なものはなんだろう」と話し合いました。MBA風に言えば、我が家のミッション、ビジョン、バリューを作るようなディスカッションです。
      村尾 すごい。MBAの学びを活かしてる。
      幸原 はい。家族のビジョンと戦略を作りました(笑)。
      奥野 いいですね。
      幸原 本科生になったときはふたり目の子が生後10ヶ月でした。だから大阪校だけではなく、オンライン(※2)でも受講できたことはとても助かりました。オンラインなら子どもを抱っこしたり、ときには授乳しながらも授業を受けられるので。それにグロービスには、同じような状況で学んでいる先輩パパママがたくさんいたので、仕事との両立や育児について気軽に相談ができたのはありがたかったです。
    • ※2「オンライン」:通学形式のキャンパスと同様に、ディスカッション形式の授業をオンラインで受講可能。キャンパスのない地域や海外からも学生が集っている。
      村尾 オンラインクラスは、子育てと学びの両立にもとても役に立っていたわけですね。それでも時間のやりくりは相当大変だと思いますが、本科で学ぼうと決意できたのはなぜですか?
      幸原 育休中のワーママの会で、育休に入ってからどう過ごすかについて考えました。ママたちと話しているうちに、産んだからこそできることを考えてみよう、という話になったんです。子育て中は細切れで不規則な自由時間しかないから今までのような仕事は難しいけれど、勉強することはできるかも。そして今後も、育児と仕事を両立させたいならその状態は続くから、効率的に仕事を進められるようにスキルアップしておく、良い機会だととらえることはできないかと。
      村尾 それは素晴らしい発想の転換ですね。素敵です。
  • たった2年間の学びで、
    その後の80年が楽しくなる。(大石)

    • 村尾 グロービスでの学びを経て、仕事での変化を感じたことはありましたか。
      大石 学ぶ前の私は、上司から下りてくる仕事をひたすらこなす感覚でした。グロービスで学んでからは、そもそもうちの会社の経営戦略やマーケティングはどうなっているんだろうと気になるようになりました。下りてくる“HOW”だけを見ていた自分が、なぜこれを今やるのかという“WHY”を理解するようになった。そうすると、自分はこう動けばいい、ということがクリアになって、さらに、こうしたほうがもっといいんじゃないか、と考えるようになり、行動が変わりました。まさに村尾さんに教わった「マーケティング」の授業の影響が大きいんです。
      村尾 ビジネスの構造を把握するための視点や軸ができたんですね。
      奥野 私は「クリティカル・シンキング」を学んで変わりました。部署のメンバーに動いてもらうときに、学んだ思考を意識することで、伝えたいことの説得力が増して、スムーズに物事が進むようになりました。
      幸原 私は営業をやっていて、そのまま営業で上に上がることしか考えていなかったんです。でも、グロービスで学んで、知らない世界がこんなにあるんだということに気が付いて、営業以外の仕事もやってみたいと思うようになったのが一番大きな変化ですね。マーケティングの部署への異動を希望してみたところ、グロービスで学んでいたことも評価されて認めてもらえました。
      大石 私も仕事への向き合い方が変わりました。自分にとって仕事をする上で大切なことは「コミュニケーション」だと気付くことができた。転職はまったくする気がなかったんですが、ふと、コミュニケーションの経験をもっと増やしたいと思ったとき、スタートアップで働いてみたいと思って、今の会社に移りました。コミュニケーション力を磨くことで「何でもできるんだ」と思えるようになって、やりたいことをつかみ取れるようになりました。
      村尾 グロービスには、さまざまな領域の科目が揃っているのと、どの科目でもケースメソッド(※3)によるディスカッション中心の授業なので視野が広がると同時に、視座も上がるんでしょうね。
    • ※3「ケースメソッド」:企業の経営課題事例(ケース)に対し、自分が当事者だったらどのような意思決定をするか、ケースの主人公の立場になりきって考え抜く学習方法。グロービスでは実践的スキルを身に付けるために採用している。
      奥野 私は「企業家リーダーシップ」の授業を受けたことで、自分が社会にどう役立ちたいと思っているのか、大事な気付きを得られました。だからといって仕事をいきなり変えるのではなく、少しずつピボットしていくという考え方も知ることができて、今も実践しています。
      幸原 分かります。私も絶対に上に上がらなければという思い込みが大きかったのが、「本当にそれは私の心の中でワクワクするの?」と問うたとき、別のキャリアが見えてきました。闇雲に上に上がることだけを考えていたのが、憑き物が落ちたようになくなりました。
      村尾 固定観念ってありますよね。今までは昇進することがキャリアの成功だという考え方が、一般的な社会の価値観としてあった。でも実は、成功はそこではなく、自分の中にしかない。それに気付くことによって、だいぶ違う生き方になりますよね。仕事をする上での変化は皆さんあったようですが、プライベートでの変化も何かありましたか。
      大石 ありました。「異文化マネジメント」の授業が私には大きかったです。それまで「異文化」と言えば「海外の文化」と捉えていましたが、この科目で「全てのコミュニケーションが異文化。誰ひとりとして同じバックグラウンドを持つ人はいない」という考えを持つことができて、生きるのがすごく楽になりました。人と意見が合わないことがあっても、それが当たり前と思えて、じゃあどうやってすり合わせようかと意気込まずに考えられるようになった。全ての人とのコミュニケーションが楽になったと思います。
      奥野 私は人とのつながりができたことで、もともとあった好奇心がさらに広がりました。「あすか会議」(※4)で知り合いになった方とNFTの勉強会をして、みんなで口座を開設したり。そういうことをグロービスに来ていなかったら、知らないまま過ごしていたと思います。
    • ※4「あすか会議」:グロービス経営大学院の在学生、卒業生、教員が集い、開催する合宿型のビジネスカンファレンス。
      幸原 私もです。気が付けば、人とのつながりが日本全国や海外にも広がって、視野は世界に広がるけれど、人との距離は近くなるような感覚です。私はグロービスのクラフトビール好きの仲間とクラブを作って部長をやっているんですが、そこにビジネスでクラフトビールを作っている人も加わってきて、オリジナルクラフトビールを作るプロジェクトが動き出しています。
      村尾 授業が終わった後の懇親会で、みんなで飲みたくなりそうですね(笑)。周囲の同僚や友人にグロービスをすすめるとしたら、どんな点をおすすめしますか。
      大石 将来のことや自分のキャリアについてちゃんと考えている人ほど不安が大きくなっちゃうと思うんです。その不安の原因は、知識がないことと、自分の中に軸がないこと。それらを一気にグロービスで学べる。たった2年間学ぶだけで、あと80年を楽しく生きられると思ったら、タイムパフォーマンスはとてもいい。
      奥野 グロービスで学んだら、多くのことが何とかなると思えるようになるし、仲間もできる。人生が何倍も楽しくなりますね。
  • 生き方の判断軸を手にいれる。
    それが学びの一番の価値に。(村尾)

    • 村尾 今後、皆さんはどんなキャリア、人生を歩んでいきたいとお考えですか。
      大石 私にとって仕事は人生の一部なので、楽しくやりたいし、チャレンジングな苦労もしたい。今、営業、マーケ、広報PRと経験してきて、コミュニケーション分野をさらに広げると考えたら、海外にも行きたいなと思っています。
      村尾 自分のど真ん中に「コミュニケーション」という軸が定まってるんですね。
      大石 そうなんです。軸が定まったので、あとは磨くだけ。
      奥野 私は人の成長をサポートしたいというWILLに、できることから少しずつ近付いているところです。これからも、人生にワクワクし続けたいので。
      幸原 私は、グロービスで学んで、自分がみんなの人生に彩りを与えるようなコミュニケーションの場所を作りたいんだ、ということに気が付きました。その形はいろいろな方法があると思うので、職場でもお客さまに対してそういうことをブラさずにやっていきたいです。
      大石 グロービスに来ている人は社会をよくしたいと、何かに一生懸命に行動する人がとても多いですよね。なので、何かやりたいと思ったときに、仲間に呼び掛けたら協力してくれる人がたくさんいて、本当に実現できると思えるんです。
      奥野 自分がやりたいと思ったことを相談すれば、誰かがヒントをくれますよね。仲間は、人生のずっと横にいて光を照らし続けてくれると思います。
      幸原 私もグロービスで出会った人たちとのつながりが人生の一部みたいになっています。いわゆる大手企業だけでなく、ベンチャーで働いている人や起業している人もいて、そういう人たちの生き方から刺激をいただいています。
      村尾 人生の成功とは、自分がこういう人生を歩みたいと思ったとき、その人生を選択できる自由やコントロール権を自分が持っていることだと思うんですね。でもその選択権は、自分の能力やネットワークからもたらされるもの。だから、私たちは学ぶんですよね。
      幸原 本当にそうですね。不確実性が高い時代にキャリアを積んでいくって、選択肢をどんどん増やしていくことなのかもしれないと思います。例えば、仲間たちと出会ったことで、会社に所属する以外にも、自分で起業するという選択肢だってあることを私たちは知っている。
      奥野 キャリアを仕事だけでなく人生という包括したものとして考えている人が増えているし、これからもっと増えると思います。どの仕事を選ぶかよりも、どういう人生を生きたいかをまず考えるようになっている気がします。
      大石 私もまさに「キャリア」というより「生き方」という言い方がフィットします。
      村尾 自分の価値観と向き合うことが必要で、それをした人が納得できるキャリアを歩める時代になるんだろうと思います。自分ととことん向き合った人だけが手に入れられる豊かさがある。これから、MBAの定義や範囲も変わっていくと思っています。能力開発も大事ですが、それよりも自分の生き方の判断軸を手に入れて、それに合わせて人生を選択していく力が付くような場で学ぶことが大事になっていくでしょう。
      奥野 でも、グロービスは、すでにそうなっていますよね。
      村尾 そうですよね。松下幸之助さんの言う「衆知」のように、ここに集う人たちの中に最新の知があるんですよね。だから学んでいる期間だけでなく、卒業後も続くつながりの価値の方が実は大きい。これからも最前線で挑戦し続ける皆さんの知をここに集めて、より大きなチカラにしていってください。皆さんには、とても期待しています。

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