IE
仲間が集ってくるたびに、世の中が照らされていく。
希望は、いつも、誰かの志から生まれるんだ。
創造と変革のMBA
さぁ、未来の話をしよう。
グロービス経営大学院
グロービスに集う人たちが、
ここで得たもの、気付いたこと、
これからについて語り合うブランドサイト
View More
Action

支え合う校風を伝えていくのが、私たちメンターの役割。

メンター座談会

グロービス経営大学院には、初めて受講する方が多い科目のクラスに卒業生(メンター)がついて、学生の皆さんの学びをサポートする仕組みがあります。メンターのみなさんがどのようなサポートを、どんな想いで行っているのか、話していただきました。
  • 2017年卒業(2016年1月からメンター)
    奥貫 壮史さん(写真左)
    株式会社サンケイビル 総務部 広報課 マネジャー
  • 2022年卒業(2022年4月からメンター)
    平田 真子さん(写真中央左)
    株式会社G-Place ライフスタイル事業グループ
    グループ長・シニアマネージャー
  • 2018年卒業(2018年10月からメンター)
    大橋 さやかさん(写真中央右)
    株式会社ナスタ 事業統括本部 副部長
  • 2021年卒業(2022年1月からメンター)
    鎌田 達也さん(写真右)
    住友ファーマ株式会社 フロンティア事業推進室 主任部員

一人一人が、
最後まで走り抜けられるように。(鎌田)

  • ーーまず、メンターの皆さんがどのような活動を行っているのか、ご紹介ください。
    奥貫 メンターは、「クリティカル・シンキング※1」など、単科生として初めてグロービスのクラスを受講する方の多い科目にサポーターとして参加します。後ろの席から見学しながら、学生の皆さんが積極的に授業に参加できているかを見守ったり、困っている様子だったら休憩中や授業後に声を掛けたりしています。授業以外でも学生専用サイト内の「ディスカッションボード※2」で学生の皆さんの投稿を拝見して、自分が経験したことや励ましのコメントを書いたりします。同じようにクラスを受講した経験者として、学生の皆さんが気軽に相談できる存在になれたらと思っています。
  • ※1「クリティカル・シンキング」:ビジネスで成果を上げるための基礎となる論理的思考力を鍛える科目。全6回(3ヶ月)。他科目でのケース学習に必要な考え方を学ぶため、多くの学生が最初に受講する。
  • ※2「ディスカッションボード」:クラスメートと教員及びメンターが参加するWeb上のコミュニティページ。授業の振り返りや疑問点が投稿され、学生同士で意見交換が活発に行われている。
    大橋 グロービスでは、よくクラスメートや教員が参加する懇親会が行われるのですが、そこにもなるべく出るようにしていますね。
    平田 私はディスカッションボードを見ていて気になる学生の方がいらっしゃれば次の授業の開始前にお声掛けしてみたり、懇親会や学生同士で開催する勉強会に参加できていない人がいたら誘ってみたり、学生の皆さんがクラスメートとつながっている感覚を持てるように働きかけています。私自身、受講していたころ、メンターさんにいろんな場面ですごく勇気付けていただいたので。メンターは学生の皆さんをエンカレッジする役割なのかなと思っています。
    大橋 私が心掛けているのは、教員と学生の橋渡しですね。最初は、潤滑油のようになって学生同士や教員との関係をつないで、Day6(全6回の授業の最終日)には学生の皆さんが積極的に交流していて、メンターの存在が忘れられていることを目標にしています。
    鎌田 自分が受講していた頃を振り返ってみると、授業や懇親会、勉強会になんとなく参加しているだけだともったいないと思うんです。自分で懇親会や勉強会を企画したり、勉強会や授業で積極的にディスカッションをリードしたり、円の中心にどんどん入って楽しみながら学んでもらえるようにサポートするのもメンターの役割かなと思っています。
    奥貫 鎌田さんはオンラインクラスでのメンターも経験していますが、オンラインクラスの場合、通学クラスとの違いってありますか。
    鎌田 オンラインでも違いは感じないです。学生一人一人がDay6まで無事に走り抜けられるように、学生の皆さんや教員とコミュニケーションを取りながらクラスを作っていくところは一緒ですね。物理的な距離が遠くても、オンラインでの懇親会や勉強会などのやり方を工夫すれば、通学でもオンラインでも違いを感じることはないですよ。
    大橋 最初の授業の前に、ディスカッションボード上で学生の自己紹介が投稿されて、他の学生が「いいね!」を押したり、コメントをつけたりして盛り上がり始めると、グロービス特有の雰囲気や熱量が感じられて、うれしくなりますよね。
    奥貫 まだ授業は始まってないけど、もうクラスは始まっているんですよね。
    大橋 「同じ業界ですね」とか「私もそのアーティスト好きです」といったコメントのやりとりが動き出すと、「このクラスうまくいきそうだな」と、これからの3ヶ月が楽しみになります。
    奥貫 メンターは四半期に1回、メンターミーティングを行って、それぞれがトライした新しい取り組みの共有や新しくメンターになった方の自己紹介などをしています。最近は多くのクラスで「0次会」といって、最初の授業が始まる前から懇親会を開催するクラスも増えているんですが、これもメンター間で情報を共有することで、自然と全国のクラスに広がっていったんです。
    大橋 たくさんのメンター仲間でノウハウを共有することで、グロービスのクラスはどんどん進化しています。メンターもひとりじゃないって思えますね。

一番の原動力は、
「グロービスが好き」。(平田)

  • ーーなぜメンターをやろうと思ったのですか。
    平田 「グロービスが好き」という単純な理由です。グロービスはビジネススキルを磨くだけでなく、自分の志のブラッシュアップや人的ネットワークを築くことをすごく大事にしていて。このことを新しく仲間になった学生の皆さんに伝えて、グロービスを選んでよかったと思う人を増やしたいんです。「グロービス、すごくいいところだから、あなたもやってみなさいよ」という近所のおばちゃんみたいな気持ちでいつも学生の皆さんに接しています(笑)。
  • ーーご自身が学生だったときのメンターから受け継いでいるものもあるのでしょうか。
    平田 あります。私が大事にしているのはグロービスというコミュニティに親近感を持ってもらえるように、授業の休憩時間や授業後に積極的に学生の皆さんに話しかけることです。私が受講していたときのメンターの方も、懇親会に使える美味しいお店の情報とか、勉強に関係ないことまで、友だちのように話してくださる面白い方でした。
    奥貫 メンターをやっている人は全員、初めてグロービスを受講したときのクラスでの経験をずっと大事にしていて、そのときのクラスやメンターさんの行動をモデルにしていますよね。
    平田 そうですよね。私は「クリティカル・シンキング」が初めての受講だったんですが、週4〜6回、朝のカフェや夜の会議室に集まって勉強会をするようなクラスだったんです(笑)。モチベーションが強烈すぎる人たちばかりだったんですが、参加し続けているとどんどんクラスメートと一緒に学ぶことが楽しくなっていきました。それもあって、勉強会はどんどんやった方がいいよとアドバイスしていますね。
  • ーー鎌田さんは、どうしてメンターを始めたのですか。
    鎌田 グロービスで学んだことで成長できた、という実体験が大きいですね。それに、一緒に学んだ仲間たちが起業したりキャリアアップしたりしている姿を見てきて、グロービスで学び続ければ、世の中を変える人材になれることも実感している。こうした経験を伝えることで、少しでも誰かの役に立てれば、世の中のためになると思って始めました。もうひとつは、自分自身がもともとクラスの真ん中に入れるタイプじゃなかったんです。最初のころは「懇親会やりましょう」なんて自分から言えなかった。真ん中に入ったらこういう世界が広がってるんだよとか、こういう学生生活が待ってるんだよっていう経験を伝えたいと思ったんです。
  • ーーメンターになって印象的な出来事はありましたか。
    鎌田 あるクラスでなかなか手を挙げられていない方がいらっしゃったんです。話しかけてみたら実は悩みがあるということで、オンラインでふたりだけで話をしたんです。悩みを一緒に整理していくと、実はそんなに深く悩む必要はないことだと気付いてくださって、次の授業からすごく手を挙げてくださったんです。積極的になれずにもがいていた自分と同じような境遇の方をサポートできた気がして、うれしかったですね。
    奥貫 その人の人生に触れる瞬間もありますよね。たとえば、単科生として受講して、大学院に進学しようと決意した方から相談を受けることがあります。そういうときは、その人の歩んできた人生を一緒に振り返ったり、その人の志を真正面から受け止めたり。誠実に向き合うことになるので、本気で応援したいと思うようになりますね。

10年後も相談し合える仲間だということを伝えたい。(奥貫)

  • ーー大橋さん、奥貫さんは、長くメンターをやっておられますが、どんな動機だったのですか。
    大橋 自分が単科生で通っているときのメンターさんが、知性もありながらユーモアもある方で、クラス全体を支えている姿を見て、あんな人になりたいなと憧れたのがきっかけでした。懇親会はみんなが仲間外れにならないように気を遣って盛り上げてくださるなど、リーダーシップのバランス感覚がすごいなと。そういう方に支えてもらったことがあるから、自分は同じにはなれないかもしれないけど、自分がいることで誰かを支えることができるなら、という感覚ですね。奥貫さんはどうですか。
    奥貫 グロービスに通うことで豊かな人生が拓けていく確信があるので、それを学生の皆さんにもぜひ経験してほしいっていう気持ちでやっていますね。それに、私が学生として最初に学んだ「クリティカル・シンキング」のクラスはもう10年以上前なんですが、いまだにクラスメートたちとつながっていて、何でも相談できるとても近い存在なんです。今、受講している皆さんも、クラスメートとたくさん喋って、飲んで、いい関係を作っておくことで、10年後でも何でも相談し合える仲間ができる。だから、思い切ってクラスの真ん中に入ってみたら、と伝えたいんです。
  • ーーメンターのやりがいは、どんなところにあるのでしょうか。
    奥貫 「何でメンターを続けてるんですか?」とよく聞かれるんですが、あの人はすごく成長したなあとか、いいクラスになったなあとか、メンターってたくさんの喜びに出会えるんです。だから、ものすごくやりがいがあります。学生の皆さんとはクラスが終わった後は、学生とメンターという関係ではなく、グロービスで学んだ仲間としてずっとつながっていくし。本当にありがたい活動だと思っています。
    大橋 私はグロービスに通うのが最初は怖かったんですよ。ビジネススクールは、すごく頭のいい人が来ている場所なんだろうなあ、と恐る恐る通い始めました(笑)。でもメンターさんが丁寧にサポートしてくれたので最終回の授業までなんとかやり抜くことができたんです。大変だったけど、振り返ってみるととても楽しく3ヶ月を過ごすことができた。だから、私は「学びたいけど、不安だな」と思っている人を応援したい気持ちが大きいですね。
  • ーー学生の皆さんの変化を感じた出来事はありますか。
    大橋 たくさんありますが、4年ほど続けてきて一番うれしかったのは、自分が担当したクラスの学生だった人が、卒業後にメンターになってくれたことですね。メンターのFacebookグループで、彼女がメンターになったことを知って、卒業おめでとうと連絡をとって、久しぶりに会いました。胸がジーンとして、うれしいという言葉しか出てこなかった。本科に行ってからも相談に乗っていた人だったので、無事に卒業して、さらにメンターになろうと思ってくれたことに感動しました。
    奥貫 メンターをやっていると、そういった親心のようなものが生まれますよね。

「後ろを振り返ったらメンターがいてくれるんだ」と安心してもらえるように。(大橋)

  • ーーメンターの存在というのは、どのような意味があると思いますか。
    平田 誰かにお金をもらってやっているわけではなく、教員や学生、事務局の皆さんとはまったく利害関係のない立場だから、堂々と「気軽に何でも話してね」と言える。そこがメンターという立場のよさだなと感じています。それに、メンターもみんなグロービスの学生だったので、私もあなたと一緒でしたよ、とか、こうすれば仕事と勉強を両立できますよって、実体験から相談に乗ることができる。
    鎌田 クラスの中には、どこかに不安を抱きながらも意を決して学び始めた人たちがいて、それぞれ抱えている不安が違っているので、それぞれの状況を踏まえた上でどう働きかけるかというのが大切だと思っています。グロービスでの成長を経験している私たちだからこそ、根拠を持って背中を押せるんだと思います。
    大橋 そうですね。「お守り」じゃないですけど、「後ろを振り返ったらメンターがいてくれるんだ」と安心してもらえる存在でありたいと思っています。
    奥貫 仕事としてではなく、グロービスの素晴らしさを知っている人間がやりたいと思ってやっているからこそ、学生に伝わることがあると思うんです。そういう意味ではグロービスの雰囲気や学校の風土づくりには、メンターも大きく関わっていると思っています。
    鎌田 確かに、そうですね。初めて受講したとき、メンターとして学生たちを気遣ってくださる卒業生の存在にグロービスらしさを感じました。
    平田 お互いに助け合うというGIVEの精神が、グロービスにはあるからなのでしょうね。
    奥貫 GIVE&TAKEではなく、GIVE&GIVEというカルチャーがあるから、グロービスのクラスはいい雰囲気になるんですよね。
    大橋 たぶん最初からGIVEの精神がある人だけが集まっているわけじゃないとは思うんです。でも、グロービスで学び始めて、誰かのために動く仲間がいることを知って、GIVEのマインドがクラスの中に自然と広がっていく。本科に行くとさらにGIVEが大きくなって、卒業してもっとそのGIVEが大きくなるみたいな、GIVEがどんどん大きくなっていくのがグロービスの文化かもしれません。
  • ーーこれからグロービス経営大学院がどのような存在になっていくことを期待していますか。
    鎌田 この前、飲食店で食事をしていたら、隣の席の人たちがグロービスの学生で、授業の話をしていたんです。その姿を見たとき、こんなふうにグロービスで学ぶひとたちがどんどん増えれば、仲間がたくさん増えて、ひとりではできないさまざまな社会課題の解決が進むんじゃないかと思ったんです。
    平田 国の力をつけていくという意味でも、リカレント教育はとても大事だと思うので、誰もがグロービスで学ぶことが当たり前の世の中になっていくといいですね。サマーキャンプのような、いろんなひとが気軽に参加できるプログラムがあってもいいなと思いますね。
    大橋 そうですね。MBAとか経営大学院を遠い世界だと思っている人がいらっしゃったら、そんなに大変じゃないことを知ってもらって、気軽に門を叩けるようにしていきたいですよね。
    奥貫 卒業生のネットワークはこれからもずっとつながり続けるし、広がり続けていく。ビジネスでも私生活でも支え合えるようになっていくと思っています。ゆくゆくは、みんなおじいちゃん、おばあちゃんになっていくわけなので、そのころになっても人生を支え合えるような関係を続けたいと思っています。

other stories|関連記事

関連記事