和田 智行さん 和田 智行さん

復興への想いを
同じくする仲間と学びたい。

  • 株式会社小高ワーカーズベース
  • 代表取締役

和田 智行さんTomoyuki Wada

PROFILE

福島の原発事故により避難生活を送りながら、まだ居住が認められなかった2014年に避難指示区域内で株式会社小高ワーカーズベースを創業。「地域の100の課題から100の事業を創出する」をミッションに掲げ、食堂や仮設スーパー、ハンドメイドガラス工房、簡易宿所付コワーキングスペースなど、無人の町にさまざまな事業を創出。行政や企業と連携しながら、移住者や29歳以下の創業支援にも取り組む。


※記事の内容はインタビュー当時のものです

無人の町となった故郷での創業で、直面した大きな壁。

MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?

2011年3月の原発事故により、自宅が避難指示区域となってしまった私は、避難生活を送りながら居住が認められない故郷で創業しました。食堂や仮設スーパーなど、帰還住民の暮らしを支えるための事業を無人の町で約1年かけて立ち上げましたが、課題はまだまだ山積していました。それらを解決するための新規事業を立ち上げながら、既存事業を維持・成長させていくことは非常に困難でした。大きな壁に直面し、経営の知識を体系的に学びたいという気持ちが強まる日々。そんな折に仙台校の存在を知り、現状を打破するためにグロービスの門を叩きました。

和田 智行さん

復興への想いを同じくする仲間と学びたい。

なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?

故郷の復興を目指すひとりとして、「東北の地からリーダー育成を」との想いで開設された仙台校で学ぶことに意義があると考えました。

東日本大震災後に設立されたキャンパスということで、自分と同様に被災地で事業に取り組んでいる学生が多数在籍しているだろうという期待を抱きました。彼ら彼女らと学び合いながら、復興に向けた課題を共有し、事業で協働できるネットワークが得られるのではないかと思い、グロービスを選択したのです。また、福島の避難先や会社からでも通える距離で学べることも魅力的でした。

心理的安全性の担保された場だからこそ、多くの学びを得られる。

グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?

ひとつは、経営者や投資家など、現場で数多くの経験を積んできた現役の実務家教員から学べることです。理論通りには進まないビジネスの難しさや難所の乗り越え方など、実践に基づく生きた学びを得られるのが大きな魅力だと思います。

もうひとつの魅力が、お互いの学びに貢献するという学生の姿勢とそれを促進する校風です。些細な気付きや疑問を発言すると、それに対する教員や学生の意見が次々と展開され、新たな学びや気付きにつながります。どんな発言もほかの誰かの学びになる。そんな心理的安全性が担保された場が、議論を活発にし、学びを最大限にまで高めているのだと思います。

根拠を持って、重要な意思決定を行えるように。

卒業後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?

弊社では「地域の100の課題から100のビジネスを創出する」という目標を掲げています。多くのビジネスを生みだしていく上で、「どの課題に取り組むべきか、どの事業を継続するか」といった意思決定が、より根拠のあるものに変わってきたと感じています。

地域で事業を営んでいると、産学官からあらゆる仕事や相談が舞い込んできます。零細企業でリソースが限られているにもかかわらず、気が付くと自社の事業領域から外れている事業や、経営的に継続が難しい事業なども抱えていました。しかし、グロービスで学んでからは、定性・定量の両面から課題の優先順位を判断し、より社会的・経済的インパクトのある事業を選択できるようになりました。

「なぜ今この事業に取り組むのか」という根拠を考えられるようになったことで、年間売上の半分を占める事業を停止するという大きな意思決定も、臆せずに自信を持って行うことができました。

和田 智行さん

諦めずに思考し続けるための体力が身に付いた。

グロービスのMBAで得たものを一言で表現すると何になりますか?

難解な問いと向き合うために必要な「諦めずに思考し続ける体力」です。

組織や社会における全ての課題には、発生の原因やメカニズムがあります。表面化している点だけを捉えて課題に取り組んでも根本的な解決にはならないため、より多面的に状況を捉え原因を深く掘り下げる必要があります。

グロービスでは、本質的な課題解決を行うためのさまざまなフレームワークや思考法を学ぶことができます。知識だけなら書籍からも得られますが、いざ実務で応用しようと思ってもなかなかうまくいかないもの。グロービスの授業ではさまざまなケース(企業事例)の当事者となって、学生同士が議論を通して思考を深め、試行錯誤しながらもひとつの結論を出します。このプロセスを何度も繰り返すことにより、学びを疑似的に実践するだけでなく、諦めずに思考し続ける体力が身に付くことに大きな価値があると思います。

想いに共感し、心から応援し合える仲間。

グロービスの人的ネットワークを通じて得たものは何ですか?

弊社のミッション・ビジョンに共感して、プロボノ※1として関わってくれる学友に恵まれました。彼ら彼女らには、首都圏での販路開拓や、現地サービスの集客などをサポートしてもらっています。さらに、経営課題の深掘りや顧客ターゲットの見直しなどを行う際には、グロービスの授業のような熱量とスピード感のあるディスカッションが展開され、その様子がほかのスタッフのよい刺激になっています。MBAの学びで得た共通言語を持つ仲間の力は、弊社のリソース不足を補って余りあるものであり、本当に心強いです。

また、「東北ソーシャルベンチャープログラム※2」を受講したご縁により、新規事業へのご支援をいただくことができました。その際に実施したクラウドファンディングでは、仙台校だけでなく全国のグロービスの学生の皆さんにご協力いただきました。「」の醸成を大切にしているグロービスだからこそ、仲間の志に共感し、その実現に向けた取り組みを心から応援し合えるネットワークが築けるのだと思います。

※1:プロボノ…社会的な目的に向け、ビジネス上のスキルや専門知識を活かして取り組むボランティア活動のこと。
※2:東北ソーシャルベンチャープログラム…2013年1月期~2016年1月期まで仙台校にて開講していたプログラム。東北の被災地域における社会問題をビジネスによって解決しようという社会起業家の養成を目的とする。

和田 智行さん

リーダーとして足りない考え方やスキルと向き合えた。

受講した科目の中で特に印象に残っている科目は何ですか?

経営道場」です。マネジャーの役割を深く考察し議論する中で、組織を引っ張るリーダーとして欠けている要素や性格面でのネガティブな部分に否応なく向き合うことになりました。受講を始めた当初はつらく感じましたが、授業での気付きや学びを実務に結び付け、改善に向けてひとつずつ実践と振り返りを重ねるにつれて、自身に不足していた考え方やスキルが補われていくことを実感しました。

また、自分や社員のコミュニケーションの癖を理解し、受容できるようにもなりました。「うまくいかなかった。もうダメだ」などとネガティブ面だけにとらわれることなく、心の余裕を持って経営に取り組めるようになりました。

志は惑わず走り続けるための強力なエンジンとなる。

グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

この記事を読んでいる方の中には、今のご自身に足りないものを感じていたり、キャリアに不安を抱いていたりする方が多いのではないでしょうか。当然ですが、MBAを取得したからといって、出世や成功が約束されるわけではありません。

しかし、グロービスで得た学びと人的ネットワークは、この予測困難な社会を生き抜くための大きな武器になると確信しています。何より志の醸成を通して、在りたい姿や成し遂げたいことを深めていくことは、価値観が多様化する現代社会において、惑わず走り続けるための強力なエンジンとなります。ぜひチャレンジしてみてください。

体験クラス&説明会日程

受講をご検討中の方は「体験クラス&説明会」にお気軽にご参加ください。グロービスの授業内容や雰囲気を体感したことがきっかけで、一歩踏みだした在校生や卒業生がたくさんいます。実際に参加された方からは「グロービスの学びを疑似体験したことで、実務に活かせるイメージを掴めた」「授業の熱量や実践的な学びに刺激を受けた」といったコメントをいただいています。

また「体験クラス&説明会」では、忙しい社会人の皆さんが学び続けられる仕組み(各種制度や具体的なスケジュール)もご案内しています。各キャンパスでは、実際の授業で使う教材(ケースやテキスト、参考書)をお手元でご覧いただくことも可能です。パンフレットやWebサイトでは伝えきれないグロービスの魅力をご紹介します。

5/11(土)10:00~12:00

体験クラス&説明会

開催:オンライン(Zoom開催)
単科で1科目から学びたい方・グロービスMBAの特徴を確認したい方向け

5/16(木)19:30~21:30

体験クラス&説明会

開催:オンライン(Zoom開催)
単科で1科目から学びたい方・グロービスMBAの特徴を確認したい方向け

5/25(土)14:00~16:15

体験クラス&説明会

開催:オンライン(Zoom開催) ※卒業生スピーチあり
単科で1科目から学びたい方・グロービスMBAの特徴を確認したい方向け

他の学生の声を見る

聞きたい質問項目

所属キャンパス

条件を追加する

業種

職種

役職

受講方法

受講のきっかけ

在校生・卒業生

性別

その他