グロービス経営大学院

お知らせ

2022年05月16日

2022年05月16日

2021年度日本語MBAプログラム卒業式を開催~累計卒業生は 6800 名超に~

グロービス経営大学院は2021年度の卒業式を、5月15日(日)に東京校で執り行いました。卒業生数は、日本語MBAプログラム1,036名(東京、大阪、名古屋、仙台、福岡、オンラインの合計)です。

グロービス経営大学院の累計卒業生は、2006年の開学以来、6,620名となり、前身のグロービス・オリジナルMBAプログラムGDBA(※)の卒業生を合わせた卒業生総数は6,840名となりました。

これまでに、経営・マネジメント層にとどまらず、医師や弁護士などの専門職、エンジニアやデザイナー、NPO職員、プロスポーツ選手など、多様な学生がグロービス経営大学院で学び、OB・OGとして各界で活躍しています。

(※) グロービス・オリジナルMBAプログラムGDBA(Graduate Diploma in Business Administration)は、2003年にスタートした非学位のプログラムです。その実績をもとに、2005年、文部科学省より大学院大学の設置認可を受け、2006年4月より経営大学院としてMBA生を受け入れることになりました。 GDBAとグロービス経営大学院のMBAプログラムとは、入学審査、カリキュラム内容、教員陣の質、取得単位数などアカデミックな側面で、ほぼ同水準にあるものとグロービスでは認識しています。

東京校卒業式 式典の様子

東京校卒業式 式典の様子

東京校では、午前と午後の2回に分けて卒業式を開催。 会場には、卒業生、教員、そしてオンラインでも多くの皆さまがご列席くださり、新たな旅立ちにふさわしい一日となりました。

学長 堀からの祝辞

学長 堀

スピーカー:堀 義人 グロービス経営大学院 学長

「新緑が美しく映えるこの季節に、全校で1,036名の優秀な卒業生を送りだすことができ、とてもうれしく思っております」――この言葉から始まった学長による、卒業生へのはなむけのメッセージ。

グロービス経営大学院の教育理念である「能力開発」「人的ネットワークの構築」「志の醸成」について触れた後、人間の軸となる「志士の5カン(世界観、歴史観、人生観、倫理観、使命感)」という視点を持って自らの人生を考え、邁進し、そして大成してほしいと、卒業生に熱く語りかけました。

続いて語ったのは、「リスクをとって挑戦せよ」という期待です。

「挑戦しないとなんら価値は生まれず、リターンもありません。皆さんには、『ノーリスク・ノーリターン』の生き方ではなく、大いに賢いリスクをとって、挑戦していただきたい。そこには、必ず試練が待っています。思い通りにいかずに悩み、周囲から批判されることも多々あるでしょう。しかしこの試練が、皆さんを成長させてくれるバネになります。挑戦せずに、コンフォートゾーンに留まっていると成長する機会を失ってしまいます。そこから飛びだし、リスクをとって挑戦し、試練を楽しみながら成長してください」

終盤には、テクノロジーとイノベーションを組み合わせた造語「テクノベート」にも言及しながら、卒業生にエールを送りました。

「これからの時代は、テクノロジーの進化が世の中を大きく変えていきます。皆さんは、グロービスで身に付けた経営の能力とテクノロジーの進化を組み合わせながら、常識を打ち破り、自らの可能性を信じて挑戦を続けてください。その先には素晴らしい人生が待っていることでしょう」 「卒業後もグロービスで、皆さんを後押しする多くの機会を活用してください」

最後は、「創造と変革の志士」として旅立つ卒業生のさらなる活躍と成長を祈念し、スピーチを締めくくりました。

卒業生代表スピーチ

平田 真子さん

平田 真子さん

全国のビジネススクールで学ぶ学生が課題を抽出し、解決策を競い合う大会「JBCC(日本ビジネススクール・ケース・コンペティション)」や、さまざまな分野のトップリーダーと全国の在校生・卒業生、教員が集まるカンファレンス「あすか会議」の学生委員などの活動に取り組んできた平田さん。「グロービスでは、生涯の友と呼べる人たちとご縁がありました。自分と違う価値観、豊かな才能をあわせ持つ人との出会いは、私の視野を広げ、向上心を高めてくれました」と学生生活を振り返ります。

「私の志は、貧困世帯の子どもが家庭環境によって進路を制限されない社会を作ることです。私は母子家庭で育ちましたが、奨学金制度を利用し、大学まで進学できました。しかし世の中には、教育を受けられない子どもや、夢を見つけても親や家庭の事情で諦めてしまう子どもがいます。そんな子どもたちがキャリア教育を通じて幸福度の高い人生を送れるよう、心の炎を絶やさず志を実現していきます。私たちは創造と変革の志士として、グロービスで自己研鑽してきました。そして卒業の日を迎えた今、その成果を社会のために役立てていくべきではないでしょうか。それこそが、この恵まれた環境で学ぶことのできた私たちの責務であり、恩返しだと思います。真のリーダーとして、社会を豊かにしていきましょう」

鈴木 良さん

鈴木 良さん

社内起業した医療機器メーカーを離れる決断をし、スタートアップという新たな道へと一歩踏みだした鈴木さん。「『中国でサッカースクールを成功させた不屈の起業家』、『徳島で運送会社を承継し、存続の危機から立て直した経営者』、『世界屈指のIT企業のブランドマネジャー』など、心から尊敬できる多くの仲間達と出会い、特別な絆を築くことができました。共に切磋琢磨し、支えあう関係性はこれからも一生続きます」と胸を張って語ります。

「仲間や教員との議論の中で、私の心には『リスクを恐れずに心からやりたいことに時間を使う』という流儀が刻まれました。その流儀に従い、生まれたてのスタートアップに入社。リスクをとり、自分の決めた道に挑むことができたのは、学びを実践に活かし続けて得た自信と、試練を成長のチャンスと捉えることができるようになった、マインドセットの変化のお陰です。新天地での最初の試練であった資金調達では、CVCの役員から『あなたがいるから投資を決断した』という言葉をいただき、自分が強く成長できたこと、新たな面白い人生を歩み始めていることを実感しました。これからも『恵まれた環境で学ぶことができた者は、社会に還元していってほしい』という緒方貞子さんの言葉を糧に、現状に甘んじることなく、リスクを取って挑戦し、活躍することを誓います」

小林 浩一さん

小林 浩一さん

小学館に勤務し、デジタル化による業界の大きな変化と直面しているという小林さん。「これから紙の出版物は減っていくのではないか。デジタル化が進む中で、役割が小さくなっていくのではないか。何をしていいか分からず、不安だけを抱えて縮こまっていた私ですが、グロービスでの在学期間を通して『実践的なビジネスセンス』『生涯の友』『志』を得ることができた」と語ります。

「グロービスの学びを通して、自身の志を明確にすることができました。課題を見つける着眼点は人それぞれ。解決方法もひとつの正解があるわけではありません。大切なのは、生涯をかけて自分が取り組むべきものを見つけ、その使命感に突き動かされて、果敢に課題に挑戦することです。私の場合は、遊びに夢中になる子どものように学べる環境を作ることです。学ぶことは苦役ではなく、最高のエンターテインメントだ、と多くの人が思えるようなコンテンツと学びの場を作りたいです。変化が大きく不確実な時代において、危機を自らのチャンスに変えていくために、生涯、学び続け、変わり続け、社会に貢献していきましょう」

丸山 由佳さん

丸山 由佳さん

グロービスの学びを通して、さまざまな形でリーダーシップ・フォロワーシップを経験し、自身の相対的な強みや、目指したいスタイルが明らかになってきたという丸山さん。「単科生を含めたグロービスでの3年間で、入学当初に身に付けたいと思っていたビジネスの基礎に加え、たくさんの思いがけない財産を得ました。それらはともに学ぶ仲間がいたからこそ得られたものでした」と晴れやかに語ります。

「私たちは今、自らが決めた、それぞれの志の実現に向けて走りだしています。実現までの過程には、さまざまな困難が待ち受けているかと思います。ですが、私たちは人生の中のたった数年間で、諦めないための強力なパワーを得ました。私にとってそれは、自分に取り込んだビジネスの基礎、未来を照らす熱い志、そして生涯の仲間です。自分よりも自分を信じてくれて応援してくれる仲間が絶対にいます。私たちが決して諦めずに自己変革をし続けたその先に、それぞれの志が実現した、よりよい世の中が待っていると、私は信じています」

東京校卒業式 当日の様子

  • 学位記授与の様子

    学位記授与の様子

  • 東京校卒業式 当日の様子

    東京校卒業式 当日の様子

  • 東京校での卒業式の様子

    東京校での卒業式の様子

  • 学位記

    学位記

  • 思い出スライドの上映

    思い出スライドの上映

グロービスでは、卒業後も人的ネットワークが築けるように数多くの仕組みが用意されています。こうした仕組みを通じて、ともに成長し続ける生涯の仲間を得ることができるのです。

卒業生向け特別講座(アルムナイ・スクール)

グロービス経営大学院では、卒業生の方々を対象に特別講座(アルムナイ・スクール)を開講しています。先行き不透明な変化の時代を先導するリーダーには、一生涯、学び続けることが求められます。卒業生に限られた質の高い学習環境で、同窓と真剣な議論を交わしながら、経営にとどまらない幅広い能力や人間力を磨きます。そして、卒業後もビジネスリーダーとしての能力・ネットワーク・志を磨く機会を提供することで、卒業生による社会の創造と変革への挑戦を後押ししています。

野呂浩良氏

講座:AIリテラシーとビジネスプランニング(※)
※2022年7月期より「AIビジネスリテラシー」から科目名改定

野呂浩良氏(株式会社DIVE INTO CODE 代表取締役)

「AIリテラシーとビジネスプランニング」では、AIをビジネスに採り入れるために必要な知識とスキルを身に付けることを目指し、米国DataRobot社の機械学習自動化ツールを実際に操作しながら、データ処理と機械学習の流れを体感します。具体的には、プログラミングなしのUI操作で、アルゴリズムライブラリの中から、種々のデータに対し最も予測精度が高い機械学習アルゴリズムを探求し、予測モデルのプロトタイプを構築します。目標とするビジネス成果へのインパクトを増大できるかを多面的に検証し、最終回ではAIを用いたビジネス課題の解決施策の提案発表を行います。

守屋淳氏

講座:中国古典に学ぶリーダー哲学

守屋淳氏(作家)

「中国古典に学ぶリーダー哲学」では、中国の代表的な古典である『論語』『韓非子』『孫子』など複数の中国古典を題材に、志の醸成やリーダーシップの発揮に関するテーマで、その思想や知恵を再編成し、現代へ活かす方法を習得することを目指します。期間は3ヶ月間。全6回のクラスを開講し、1回の授業は3時間です。授業はディスカッションを中心に進行し、教員のみならず学生同士の議論から、気付きや学びを深めます。最終回では、授業を通じた学びとビジネスリーダーとしての実践の決意を、一人一人がクラス内で発表します。

講座:経営層のための税務戦略 

講座:経営層のための税務戦略

谷保廣氏(公認会計士、税理士、証券アナリスト)

「リーダーが押さえておくべき税務戦略」では、税務会計を駆使するための税法の知識を学ぶとともに、法人税の計算構造を理解し、税効果会計の論点を修得することを目指します。加えて、「企業組織再編と事業承継」「国際税務」をテーマに、税務戦略を構想する演習を行います。1日集中型の特別講座で、前半と後半で各3時間、計6時間の授業を実施します。授業はディスカッションを中心に進行し、教員のみならず学生同士の議論から、気付きや学びを深めます。

稲葉裕美氏

講座:デザイン思考とクリエイティブリーダーシップ(※)
※2022年7月期より「リーダーのためのデザインリテラシー」から科目名改定

稲葉裕美氏 (株式会社OFFICE HALO代表取締役)

「デザイン思考とクリエイティブリーダーシップ」では、デザインに苦手意識のある方でも、ビジネスにおける全てのデザイン活用の基盤となる「デザインリテラシー」を身に付け、ビジョン創造からコミュニケーションまで、全レイヤーのデザインを自ら繰り返しアウトプットすることでデザインを実行する能力を磨きます。デザインは理論立てて考えられるものですが、何をどのように考えるのか、その勘所をつかむことが必要です。実践でケースに対峙したとき、自分自身が「デザインを見る目」を持って考え判断するための基礎を作っていきます。そして、これまでの思考から脱却し、デザイン、ビジネス、テクノロジーを有機的に結合させ、新しい価値を生みだす創造力を習得することを目指します。

藤本欣伸氏

講座:リーダーのための実践的会社法

藤本欣伸氏(西村あさひ法律事務所シニアパートナー)

「リーダーのための実践的会社法」では、会社が直面するリーガルリスクを理解するとともに、それを克服し成長戦略につなげる方策を、戦略法務の視点から学びます。経営層が負うべき善管注意義務、M&A、株主との関係、人事労務などのテーマを取り上げ、具体的なケースを通じて、法的論点や適切な対応を修得することを目指します。1日集中型の特別講座で、前半と後半で各3時間、計6時間の授業を実施します。授業はディスカッションを中心に進行し、教員のみならず学生同士の議論から、気付きや学びを深めます。

吉田素文氏

講座:DX時代の新経営戦略

吉田 素文 グロービス経営大学院教員

「DX時代の新経営戦略」では、「情報テクノロジーが引き起こす社会・ビジネス環境の大変化の中で、企業の戦略はそもそもどうなるのか?どうあるべきか?を理解し、探求し、世界観を刷新すること」を主目的とし、デジタル・テクノロジーが主導する近年の劇的な環境変化に適応できる力を身に付けることを狙いとしています。

リユニオン

卒業後5年ごとに、キャンパスに集い、在学中に切磋琢磨した仲間とともに、グロービス経営大学院が有する最新の経営知を学べるのがリユニオンです。卒業後も最新知を学べる機会となると同時に、5年という節目ごとに同級生たちとの絆を再確認し、志を語り合い、刺激し合う場となっています。


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同窓会(G会)

所属キャンパス、言語、卒業年、業界、職種が異なっていても、グロービスの卒業生は「創造と変革の志士」という共通の想いを持っています。同窓会には、同期だけでないタテヨコのネットワークをつなぐためのさまざまな企画が用意されています。

互援ネット

卒業生の多くは、志の実現に向かって突き進む中で、数多くの苦難や課題に直面します。そうした場面で、卒業後も継続的にお互いの成長を支え合う仕組みとして、互援ネットがあります。互援ネットは、お互いの成長を支え合うことにコミットしたメンバーで8名程度のチームになり、3ヶ月ごとに集まります。グロービス独自の手法のもと、ビジネスを含む人生全般の課題や展望を共有し、互いの経験をシェアすることを通じて、次のアクションへの示唆を得ることができる場になっています。

クラブ活動

社会の「創造と変革」に貢献することをテーマに掲げ、学生が自主的に取り組む活動です。共通の目的や問題意識を持った仲間が集い、多彩なテーマで独自の活動を展開しています。学年の枠を超えて、在校生と卒業生が知識や経験を共有するクラブ活動は、志を実現につなげるための貴重な場になっています。


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オンライン読書会

卒業生を対象に、気軽に参加できる場として卒業生限定の「オンライン読書会」を開催しています。登壇者が語るセミナーとは異なり、読み手である参加者同士が主体的に感想を語り合い、学び合う場です。

卒業後も広がり続けるネットワーク

在学中につながったネットワークをコアとしながらも、卒業後も数多くの交流機会を活用することで、人的ネットワークはさらに広がります。毎年1,000人を超える卒業生を輩出するグロービスだからこそ、自分の可能性も広がり続けるのです。

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