GLOBIS Articles

  • テクノロジー
  • イノベーション
  • イベント
  • 知見録PICK UP

投稿日:2023年06月07日

投稿日:2023年06月07日

『冒険の書』~テクノベート時代の未来を切り拓く力~孫泰蔵氏(連続起業家)

孫 泰蔵
連続起業家
田久保 善彦
グロービス経営大学院 経営研究科 研究科長

ChatGPTや自動運転などの躍進によってAI技術がいよいよ民主化され、世界は大きく変貌を遂げようとしている。人間の仕事がAIに取って代わられると危惧する声も少なくない。このような社会において、いかにして希望ある明るい未来を創造していけばよいだろうか。本セミナーでは、連続起業家として多方面でご活躍される孫 泰蔵氏に、ご自身が感じた教育への80の問いをベースに、AI時代のこれからの生き方、求められる力についてお話を伺った。

講演の中では「対話をし、考え続けることで、全体主義に陥らずに、多様性が生まれる。最も人間らしいことである」「全て鵜呑みにして妄信することは危険。AIだって間違えることはあると自分で認識している=メタ認知を持つことが大事」などの意見が出た。

参加者からは「AIの進化に伴い人間のやるべきことが変わっていく中で、問いを立ててそれに挑戦し続けることが人間に求められる役割だと感じた」「自分のこれまで生きてきた人生、これから歩んでいく人生、また子供とどうやって関わっていくかなど、さまざまな示唆を得た」などのコメントが寄せられ、多くの気付きを得られるセミナーとなった。

孫 泰蔵

連続起業家

1996年、大学在学中に起業して以来、一貫してインターネット関連のテック・スタートアップの立ち上げに従事。2009年に「アジアにシリコンバレーのようなスタートアップのエコシステムをつくる」というビジョンを掲げ、スタートアップ・アクセラレーターであるMOVIDA JAPANを創業。2014年にはソーシャル・インパクトの創出を使命とするMistletoeをスタートさせ、世界の社会課題を解決しうるスタートアップの支援を通じて後進起業家の育成とエコシステムの発展に尽力。そして2016年、子どもに創造的な学びの環境を提供するグローバル・コミュニティであるVIVITAを創業し、良い未来をつくり出すための社会的なミッションを持つ事業を手がけるなど、その活動は多岐にわたり広がりを見せている。

田久保 善彦

グロービス経営大学院 経営研究科 研究科長

慶應義塾大学理工学部卒業、修士(工学)、博士(学術)、スイスIMD PEDコース修了。株式会社三菱総合研究所にて、エネルギー産業、中央省庁、自治体などを中心に調査、研究、コンサルティング業務に従事。現在グロービス経営大学院にてマネジメント業務・研究等を行なう傍ら、リーダーシップ系・思考系科目の教鞭を執る。 経済同友会幹事、上場企業、ベンチャー企業社外取締役等も務める。

著書:『ビジネス数字力を鍛える』(ダイヤモンド社)、『社内を動かす力』(ダイヤモンド社)
共著:『志を育てる』、『グロービス流 キャリアをつくる技術と戦略』、『27歳からのMBA グロービス流ビジネス基礎力10』、『これからのマネジャーの教科書』、『人的ネットワークづくりの教科書』(東洋経済新報社)、『MBAクリティカル・シンキングコミュニケーション編』(ダイヤモンド社)ほか多数。