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  • ◆卒業後~MBAを終えて~

【卒業後~MBAを終えて~】手に入れたものは自信と覚悟

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【名前】久保 元気

【勤務先】株式会社濱田総業

【入学年】2014年

<自己紹介>

大学卒業後、平成9年4月三重県津市に本社を置く百五銀行に入社。法人営業、企業再生、債権回収、中小企業向けコンサルティング業務(プロジェクトファイナンス、事業承継、M&Aなど)を担当。平成29年9月、20年間務めた百五銀行を退社し、赤福、マスヤ、おかげ横丁などを傘下に持つ、三重県伊勢市の濱田総業へ転職。現在はグループ会社の結婚式場オランジェの常務取締役として経営実務を担当。グロービス経営大学院2014年入学、2017年修了。

■人生最大の失敗の末、目標を見失った日々から脱出するためにグロービスへ!!

社会人になって10年程たった頃、私が代表者兼監督兼選手を務めていた社会人サッカーチームを母体として、三重県初のJリーグチームを創出しようという活動を始めました。小学生のころからの夢であった「サッカーを職業にすること」が実現できるかもしれないと思い、その活動に夢中になりました。元Jリーガーを監督として招聘し、全国から選手を集め、地元企業の支援をいただきながら活動しましたが、結果的には、数年間で失敗。夢を断念することになったのみならず、人生を賭けて三重に来た選手達、夢を抱きチームや選手に憧れを持ってくれた子供達、応援してくれたサポーターや地元企業など多くの人達の期待を裏切ってしまいました。原因は、私にリーダーシップやマネジメント力、そして「覚悟」がなかったことでした。最期の日の光景は今でも忘れられません。

また、ちょうどその頃、勤務していた百五銀行では中間管理職となり、営業責任者としての役割を任されるようになりました。それまでの銀行業務において、個人では頭取賞などの社内賞を受賞するなど結果を残してきたのですが、チームや組織を率いる立場となってからは、なかなか結果が出せない日々が続きました。学生のころから部活動ではキャプテンを務めるなど、リーダーシップには自信があっただけに自信喪失です。


サッカー活動の失敗により人生の目標を見失い、仕事もうまくいかない、そんな日々を変えたいと思い、2つのことに取り組むことを決めました。1つ目は年間100冊の本を読むこと、もう1つは些細なことでもいいから日々の生活を変えること。通勤経路や通勤方法を変えたり、あまり会ったことがない人に会ったりといった簡単な事です。

そんな時、中小企業向けのセミナーに参加した際にグロービスの受講生に出会いました。彼らの生き生きとした表情や話しぶりに惹きつけられ、その日以降夢中でMBA、グロービスについて調べました。そして、体験セミナーに参加し、更に興味を持ったので、まずは単科生としてクリティカル・シンキングから受講を始めてみたのです。すると、自分の知識がいかに不足しているか、思考に偏りがあるのかなど多くの気づきを得ることができ、学ぶべきことがたくさんあることを痛感しました。そして、私と同じような危機感や強い想いを持った仲間にも出会うことができました。グロービスでなら、大きな失敗を取り返せる、新しい人生の目標を見出すことができる、もどかしい毎日から抜け出せるに違いないと感じ、本科生への出願を決意しました。

■グロービスで手に入れたものは「自信」と「覚悟」

卒業して1年経った今、改めて振り返ると、時間と情熱を注ぎ、緻密に設計されたグロービスの仕組みを活用すれば、成長することは当たり前だったと思います。リーダーシップやマネジメントに関する知識やスキルを習得していくにつれ、仕事においては自身の提案が社内外で受け入れられるようになったり、新しい業務を確立できるようになるなど、明らかな成果が出るようになりました。同時に自分の容量が日に日に大きくなり、仕事だけではなく、プライベートにおいても様々な場面で「貢献できること」が増えていきました。在学中は苦しいことや逃げだしたくなることが何度かありましたが、日々成長を実感することができたことや、志ある仲間たちと共に学び続けることができたために最後までやり遂げることができたのだと思います。

また、3年の間にはグロービスだけではなく、仕事、家庭でも様々な出来事がありました。多くの壁にぶち当たり、挫折を繰り返しながら、家族の理解と仲間の協力を得てなんとか乗り越えてきました。例えば、自分の容量が増え、貢献できることが多くなると、次々と新しい課題に遭遇します。そんな時はそれぞれの業界で活躍しているグロービスの仲間達が力を貸してくれました。それは同じ名古屋校の仲間だけではなく、東京校や大阪校の卒業生にも助けられました。一緒に仕事をすることになった時にもグロービスという共通項のおかげで、スムーズに商談が進んだケースが何度かありましたし、他業界のルールがわからないときや情報が不足しているときには幾度となく助けてくれました。また、財務や金融に強みがある私には資金調達の面などで仲間達からいくつかのリクエストをいただきました。現在所属しているウェディング業界でも、すでに数名のグロービス生との繋がりのおかげで難局を乗り越えており、経営についてアドバイスをもらったり、事業者を紹介してもらったり、同期の弁護士には顧問契約もしてもらっています。

このような知識や人脈を手にした結果「この先どんな環境になっても、どんな困難に遭遇したとしても絶対に乗り越えられる」という自信を持てるようになりましたし、それだけの努力を継続してきたと自負しています。また、企業家リーダーシップなどの志系科目を通して、自分自身の使命が明確になり、自分が生まれ育った「伊勢志摩を豊かにする!」ために残りの人生を過ごすという覚悟を決めることができました。

■転機の訪れと自ら掴み取ったチャンス

使命が明確になり覚悟が決まると行動が変わります。私の場合は明らかに変わりました。中小企業の成長、観光活性化、人材育成を通して伊勢志摩を豊かにしようと考えた私は、今勤めている組織で伊勢志摩を豊かにすることをやり続けるのか?独立して使命を全うするべきか?など使命を果たすための手段について考え、試行錯誤し始めました。

そんな時に堀学長の著書「日本を動かす100の行動」の出版記念講演で、濱田総業の浜田社長との出会いがありました。何としても取引したい企業の社長であったために、このチャンスを逃してはいけないと思い、講演会終了後に名刺交換をさせていただきました。これをきっかけに取引関係を築いていき、徐々に銀行業務以外の地域活性に関する活動などでも関係を深めていきました。その後浜田社長より「一緒に伊勢志摩を良くする仕事をしないか?うちの会社ならそれができる。しなければならない会社なんだ。」とオファーをもらったのです。

転職については、悩むこともありましたが、使命が明確になり覚悟ができていたので、決断することができました。またこの決断には、二人の言葉が大きく影響しています。一人目は学長の堀さんです。学事行事(学長セッション)だったと記憶していますが、私たちに対して「君たちは恵まれている。安くない学費を払い、時間を費やして学んでいる。創造と変革の志士として日本を良くしていくためには、誰かがリスクを取らなければならない。でもリスクを取ることができる人間は限られている。君たちのような人しかリスクはとれないのではないか?」と問われました。単純な私は、この言葉に鼓舞されたことをよく覚えています。二人目は講師の村尾さんです。どの場面だったか忘れましたが、何かの挨拶の際、「活躍している人、夢を実現している人と、そうでない人の差は、自らチャンスを掴みに行ったかどうかです!」と話されました。その時はピンとこなかったのですが大学院卒業時にはとても納得できました。グロービスで学ぶまでは、自分に訪れているチャンスを見極めることができなかったのですが学んでからは何が自分にとってチャンスなのかが見極められるようになったからです。見極められるようになったのならば、あとはその訪れたチャンスを自ら掴みに行くかどうか。私は自らそのチャンスを掴みに行きました。

■最後に

私は20年間勤めた会社を退社し、転職しましたが、まだスタートラインに立ったところで、何ら結果を残していません。但し、自分の使命を果たすチャンスを自らの手で掴み取り、勝負ができるようになりました。

このブログを見ている方の中には、まだ自分の人生に迷いがある方や、チャンスが来ても自信がなく掴みに行けなかったという方がいらっしゃるかもしれません。もしそうであれば、ぜひグロービスでの学びを検討してみてください。得られるスキルと自信、そして仲間達の力で、間違いなく、今は見えていない景色が見えるようになりますよ!