グロービス経営大学院

お知らせ

2021年03月05日

2021年03月05日

「東日本大震災から10年をむかえて」


東日本大震災から10年が経とうとしています。2万をこえる亡くなられた方々、行方不明の方々に哀悼の意を表します。 被災された皆さまならびにご家族の皆さまに、心からのお見舞いを申し上げます。


「一体私たちに何ができるのか」10年前、そんな問いを投げながら、私たちの被災地での活動は始まりました。


グロービス経営大学院は、「創造と変革を担うリーダーを育てたい」という想いで誕生した学校です。まずは、いち早い経済活動の再開で東北の再創造と変革のきっかけとなるべく、カリキュラムの一部を無償で提供しました。


しかし、本気で復興に貢献するためには一過性の教育活動ではなく、中長期にわたって東北の再創造と変革を担う志と能力を持ったリーダーを育てる必要性があることを感じました。


再創造と変革に向かう志と、その実現のために必要な能力を、仲間と供に高められる場づくりが必要だと強く感じたのです。その想いから、2012年4月にグロービス経営大学院仙台校を開校しました。


開校においては、共感いただいた独ダイムラー社様および日本財団様の2億円に及ぶ基金をもとに奨学金が敷設され、被災地から100名を超える奨学生が仙台校に通学されました。仙台校で学ばれた方々の累計は1000名を超え、MBAに入学をされた方々は300名を超える予定です。


いま、仲間と共に高めた志と能力をもとに、東北の各地、各分野で卒業生たちが活躍しています。


「これからの10年は何をなすべきか」
私たちはコロナ禍を経て、リアルだけではなくオンラインを前提としたハイブリッド教育へ歩みを進めました。これにより、これまで物理的に仙台校に通うことのできなかった地域の皆さまへも、志と能力を仲間と共に高める場を提供できることとなりました。


これまで仙台校を愛し、支えてくださった皆様に深く御礼を申し上げるとともに、この地域への貢献をこれからも重ねていきたいと思います。


日本、世界の創造と変革を担う志高きリーダーたちが東北から生まれ続けることを、これからも楽しみにしています。


グロービス経営大学院 学長 堀義人