桐山 隼人さん 桐山 隼人さん

成長を続けるグロービスに
強い説得力を感じた。

  • アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社
  • 技術統括本部・シニアセキュリティソリューションアーキテクト

桐山 隼人さんHayato Kiriyama

PROFILE

開成中学・高等学校を卒業後、東京大学工学部、東京大学大学院新領域創成科学研究科卒業。日本アイ・ビー・エム株式会社ソフトウェア開発研究所にて開発職、株式会社シマンテックにて技術営業を経て、現職はアマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社にてセキュリティソリューションアーキテクト。顧客提案、ソリューション開発、セミナー講演、記事寄稿などを行う。Project Management Professional(PMP)、公認情報システムセキュリティ専門家(CISSP)、公認情報システム監査人(CISA)、セキュリティ関連特許多数。


※肩書はインタビュー当時のものです

自分が従事している仕事は重要で価値あるものか判断したい。

MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?

当時は30代前半で、それまで多くのプロジェクトを経験し、試行錯誤しながらも毎日を忙しく過ごしていました。しかし、企業自体はダウンサイジングの真っ只中にあり、自分以外のものに自分の運命をコントロールされている感覚がありました。そのような状況では、比較的若い社員が次のキャリアに挑戦することを見聞きすることが多くなります。どんなことであれ、自ら挑戦することが自分の運命を取り戻す方法である――かなり後でそうわかりましたが、そのころはその場に留まっていることに、ただただ将来への不安を感じていました。

その頃、ソフトウェア開発に従事する中で、製品の価値は技術力や開発に投入したリソースだけでは決まらなくなってきたということを感じていました。不完全なままサービスインして需要やニーズをいち早く取り込むWeb 2.0系のサービスや、需要そのものを喚起するiPhoneのような製品が脚光を浴びた時代です。ビジネスモデルが変化していく時代背景から、ビジネス全体の中でのソフトウェア開発の価値を理解したくなり、経営学を学びたいと思うようになりました。自分が従事している仕事は重要で価値あるものだと思いたい――そんな願望が、私に小さな一歩を踏み出させたのです。

桐山 隼人さん

成長を続けるグロービスに強い説得力を感じた。

なぜグロービスのMBAを選択されたのでしょうか?

グロービスの体験クラスや単科生受講を通じて感銘を受けたのは、正解のない世界にありながら、それでも解を求めようとする姿勢です。この姿勢こそ、世の中を生き抜く力そのものだと思います。ほとんどの授業はケース(企業事例)に沿って行われますが、唯一の正解のようなものはありません。それどころか、何を考えるべきなのかを考えるために、強制的に視座を高めさせられます。その中で学びを得るためには、他者との深い議論、クラスメートの存在が必要不可欠でした。成長意欲を持ったクラスメートが周囲にたくさんいる状況が、グロービスの魅力の1つだと思います。

また、グロービスそのものの成長が、私にとっては重要な要素でした。アジアNo.1のビジネススクールを目指すと標榜し、急速な成長を遂げているグロービスには、実現不可能と思えることすら実現していく成功要因があるのだと思います。自身の成長を考えている私にとっては、まさに、「模範を示すこと(lead by example)で成長の場を提供する」グロービスの存在そのものに強い説得力がありました。

濃密な時間を自ら選択して過ごせること。

グロービスで学ぶ魅力は何でしょうか?

グロービスでは授業、予習・復習、レポート、勉強会、カンファレンス、課外活動など、多数の選択肢と圧倒的な作業量があり、時間はあっという間に過ぎ去っていきます。全てをこなすことは現実的に困難なので、自らで優先度づけと取捨選択をすることになります。グロービスが提供する機会は、選択肢の質が良いため、どれも重要に見えます。しかしそれでもなお、何かを捨てなければならないとき、何を捨てるか、何を基準に捨てるかは、その人の価値観そのものです。私にとってのグロービスは、価値観を見つめなおす機会でもありました。

中学校のとき時に初めて「諦念」という言葉を習って以来、私はこの言葉が好きになりました。あきらめる気持ちなのですが、非常に前向きな意味で捉えています。いずれも重要な選択肢の中から、何かを選択し、それ以外をあきらめたのだからこそ、選択したものに最大限コミットしよう、あきらめたものには今後一生出会えないから感謝の念をもって送り出そういう感覚です。

ビジネス上の重要な意思決定には全て相応の覚悟が必要になりますが、グロービスは、この「諦念」をもって選択する練習の場を与えてくれます。それだけ、質の高い選択肢が数多く用意されており、スピード感の速い選択を求める教育プログラムやシステムだと思います。

グロービスは、曜日・時間・単科生制度オンラインなど、忙しい社会人学生の通学にとって嬉しい選択肢を用意してくれています。それのみならず、クラス・在籍校・言語コース(英語)など、全ての学生がそれぞれのMBAライフを自由に選択できるようにしているのも魅力です。たとえば、私は英語プログラムの受講制度を利用して、「ビジネス・プレゼンテーション」と「ファシリテーション&ネゴーシエ―ション」の英語クラスを取りました。言語や文化的背景によって特別に得られる学びもあり、海外での講演や会議にとても役立っています。

網羅思考から重要思考で物事を見るように。

卒業後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?

入学後は、仕事に勉強に、さまざまなことを並行して進めていかねばなりません。そのため、やった方が良いもの全てを網羅的に行うことをやめて、絶対にやらないといけない本当に重要なものだけを行うようになりました。重要度が低いことに使う時間を削ぎ落とし、「なぜ」それをやるのかをより鮮明に意識するようになりました。

会社員として、組織の戦略・方針に基づいてブレークダウンされた任務を全うする必要がありますが、そのような状況でも「なぜ」それをやるのかを問い続けることで自分の成果の質を向上させ、自分の仕事の内容が重要で価値あるものであると信じることができ、コミット量も上がっていきます。

何をやるにしても、その重要度を測ることは必須です。正解はないのですが、それでも解を求めるために、仮説を立て、それを検証する力、そのプロセスを高速で回せる力をグロービスで培うことができました。そのときの自分の最大限の力を発揮して、物事の重要度を測り、自分は価値があることをやれているという自己効力感を得ながら、仕事を進められるようになりました。

桐山 隼人さん

成長を望み、挑戦を続けることで自分の運命をコントロールする。

グロービスのMBAで得たものを一言で表現すると何になりますか?

グロービスに入学して得たものは、成長を望み、挑戦し続けることで自分の運命をコントロールするという価値観です。

グロービスの特徴のひとつとして「志」系の科目の存在があります。「志」は、成長を一生持続可能なものにし、常に正しい方向に向かわせてくれる土壌のようなものです。入学前の私は、自分自身が本当に何を成し遂げたいのかがわかっていませんでした。グロービスでそれを見つけたいと思って入学しました。答えは自分の中にしかないですが、それを外部化・言語化するのは大変な作業です。その答えとは、大量の「知」のシャワーを浴び蓄え、心の奥底から最大限の浸透圧をかけ、人生で培われた心のひだでろ過し、誰にも壊すことができない結晶として抽出して初めて得られるもの――今はそのようなイメージを持っています。グロービスの「志」系科目は、この苦しい過程を私と一緒に伴走してくれたように感じました。

一生を通じた成長のために、グロービスは最適な場です。成長を望み、挑戦を続けることは、喜怒哀楽さまざまな想いを味わうことになりますが、それが人生の醍醐味、豊かさであり、自分の運命をコントロールするということでもあると思います。

人生の中で最も濃密で、最も成長を味わうことができる。

グロービスへの出願を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

私が出願したとき、「自分は変わらなければいけないのではないか」という漠然とした思いを抱えつつも、何をしてどう変わればよいのかがわかっていませんでした。仕事もあり、自分が取れるリスク量も分からない中で、そのときの生活を捨てる勇気もありません。

そのような状況で私がやったのは、小さな成功を積み重ねようとしたことです。グロービスには社会人学生が活用しやすい制度が豊富です。1つの期に2科目受講するという小さな目標でも、クリアしていけば、その次の挑戦につながります。

グロービスに通う期間は、それまでの人生の中で最も忙しく、最も濃密で、自身の成長と、それに伴う成長痛を味わうはずです。ただ、「自分は変わりたい」と思う方は、それを求めているのではないでしょうか。いろいろな経験をし、いろいろな感情を抱くことが人生を豊かにしてくれると私は思っています。そのためには、神経と感覚が研ぎ澄まされた濃密な状況に自分を追い込み、重要な選択を繰り返して、本当に自分が成し遂げるべき何かを心の奥底から引っ張り出すしかありません。その先に一生を通じた成長と心の豊かさが待っていると信じ、ぜひ小さな一歩を踏み出していただきたいと願っています。

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