アウトプットの機会が多く、
集中力が途切れない。
- ジェットスター・ジャパン株式会社
- 安全保安管理本部 アナリスト
松本 雪さんYuki Matsumoto
PROFILE
大学卒業後、航空会社の運航管理業務を経て、2013年より現職。安全保安管理本部にて、学生時代から想い続けてきた空の安全を実現するために日々学びを生かして実践中。
※こちらの記事は、在学時のインタビューとなります
安全は人が作り出すもの。より良い組織作りにもっと貢献したい。
MBA取得を考え始めたきっかけや動機は何でしょうか?
私は航空会社の安全保安管理本部という部署で、航空機の安全運航方針を組織全体に浸透させ、会社全体で安全な運航を作るための活動をしています。大きな事故が起きる背後には、人間だからこその思い込み、誤解、不注意、また天候を含めた環境や、仕組みの問題等から起きる小さなミスが、偶然にも複雑に重なることが多いのです。そこで、日々現場とコミュニケーションをとりながら、そうしたミスを事前に防ぐためのリスクマネジメントを担っています。
MBA取得を考えた理由は3つあります。1つ目は、より良い組織作りにもっと貢献したいという思いからです。安全はヒトが作るもの。組織が正しくないとヒトが育たない。しかし、より良い組織を作るためには、何をどう行っていけばよいのかと悩んでいた中で、MBAにヒントがあるのではと気づいたのです。
2つ目は、経営の視点を身につけたいからです。航空会社も事業会社です。もちろん安全な運航が第一なのですが、利益が出ないと安全への投資も当然できません。1つ目と合わせて、ヒト・モノ・カネという経営資源を有効に活用する方法を身につけることで、会社に、さらには航空業界全体に貢献できると思ったのです。こうしたスキルは仕事をする中でも身につくかもしれませんが、「短期間に集中して、社外で学んだ方が成長が早いだろう」と上司もMBA取得を後押ししてくれました。
3つ目は、今後仕事やプライベートでの変化があった際、その変化に柔軟に対応できる能力を身につけておきたいと思ったためです。成長スピードを早めることで、キャリアの選択肢を増やすことができ、自分の生活の自由度が増すと考えたのです。
オンラインと通学で学びの質に差はない。
なぜオンラインMBAを選択されたのでしょうか?
できるだけ早く成長しようと、書籍を読んだりセミナーに参加したりしながら勉強していたのですが、実務で活かすことが難しいと感じることが多かったのです。そんな時、信頼できる知人がグロービスを勧めてくれました。
グロービスの雰囲気を味わうために、女性向けの「キャリアセミナー」に参加してみました。そこでは、グロービスの卒業生や在校生のスピーチ、座談会などがあり、皆さんの話を聞く中で、縁遠いと感じていたMBAがとても身近なものに感じられるようになりました。また、彼女たちが自分の考えを明確な言葉でわかりやすく話す姿を見て、グロービスに通うことでこのような話し方ができるようになるのか、という期待も抱き、グロービスで学ぶことを決断しました。
オンラインを選択した理由は、教室での授業とオンラインでの授業の質に差はないことと、卒業までの2年間、東京校へ通い続けることでの体力的、時間的負担を軽減したいと考えたためです。
私は、単科生としてオンラインと東京校の両方で受講し、どちらもディスカッション中心で思考力が鍛えられ、実務に活かせる学びを得られることを確認していました。また、勤務地が成田のため平日に麹町にある東京校に通うことは難しく、必要な単位を取得するには、ほぼ毎週末、東京校へ通うことになってしまいます。そんな私にとって、オンラインと通学を組み合わせて受講できるグロービスは、とても魅力的でした。平日に2科目をオンラインで受講し、隔週の週末に1科目を東京校で受講するスタイルであれば、続けることができると感じたのです。
アウトプットの機会が多く、集中力が途切れない。
オンラインMBAで学ぶ魅力は何でしょうか?
オンライン授業の特徴は、チャット機能を通じて、全員が同時に発言を求められる点です。教室での授業では、同時に複数の人が発言することはできません。その回のテーマに詳しい人が先に発言すると、私は疑いを持たずにその意見に納得してしまい、考えることをやめてしまうことが多かったのです。しかし、オンライン授業では常にチャットを通じて全員の意見が求められるので、常に頭をフル回転させ続けないといけません。さらに、授業中は画面に教員の顔が映し出されているので、「あなたの意見は何か?」と常に問われている気持ちになり、まったく気が抜けません。
また、オンライン授業では、学生が事前に作成してきた宿題を題材に議論できることが魅力のひとつです。他の学生の資料をじっくり確認できることで、自分にはない視点に気づきが得られることに加えて、説得力のある資料の作り方についても勉強できます。
さらに、通学時間を削減できる点は私にとって大きな魅力です。通学だけで卒業に必要な単位を取得する場合、毎週末を受講に割くこととなり、仕事は休みでも気持ちが休まらずストレスが溜まってしまうことを恐れていました。平日にオンラインで受講できることで、土日にプライベートの時間を確保でき、ライフスタイルを大きく崩さずに学ぶことができています。
生活にメリハリをつけることで学びの効率はあがる。
学びをスタートするにあたっての懸念点をどのように解消されましたか?
単科生で取得した単位にもよりますが、本科生に進学した後、2年で卒業するためには1期あたり同時に3科目を受講することが必要な期間もあると思います。そうなった時に、こなすだけにならずに、いかに深く考え、納得しながら予習・復習ができるかがとても心配でした。
単位を取ることが目的にならないように、予習の際は短時間で集中してアウトプットを出すようにし、授業では集中力を切らさないことを意識しています。
平日に授業があると、仕事を時間通りに終えるために効率的に働くことを意識するようになりました。また元気に働くために、オフの時はゆっくり休むことを習慣づけるようになりました。ゆっくり休む時間をきちんと確保することが、仕事や勉強での集中力を上げることにつながります。そういうグッドサイクルを、生活にメリハリをつけることで作り出しています。
関係者が多岐にわたる新規プロジェクト。企画から実行までを成し遂げられた。
学び始めた後、仕事に対する姿勢や進め方に関して何か変化はありましたか?
部署を跨いでさまざまな関係者を巻き込んだプロジェクトの、企画から実行までやり遂げることができたのは、グロービスで学んだ成果だと思います。
このプロジェクトは、飛行機の中で迷惑行為や、機内喫煙等の安全を阻害する行為が発生した際の対処方法について見直し、お客様、社員にとってより効果的な運用を行うために新しいガイドラインを作成するものでした。関わる人は、パイロット、客室乗務員、運航管理者、保安担当、空港のスタッフ、そして航空局の方々など多岐にわたります。航空法の規定に則りながら、部署を跨いで一連の手順を確認し、各部署で何をしなくてはいけないのかを決め、資料にまとめ、都度各部署に確認をする、ということを何度も繰り返しました。
このプロジェクトは、数多くの人と粘り強くコミュニケーションをとることが求められるもので、特に「リーダーシップ」や、「クリティカル・シンキング」をはじめとする思考系の科目で学んだことがとても役に立ちました。例えば、会社の各部署が、会社全体としてより良くなるために同じ方向を向くことを目的とし、人に仕事をお願いする際に相手に気持ち良く動いてもらうためのポイントや、自分の考えを相手に理解、納得してもらい、動いてもらうために必要な考え方、伝え方などです。グロービスで学んでいなければ手探りの状態が続いてしまい、効率よく成し遂げることや、また各部署の社員と一緒に達成感を感じることができなかったと思います。
ライフスタイルに合わせ、受講スタイルを選択できるのはグロービスだけ。
オンラインMBAで学ぶことを考えている皆さんにメッセージをお願いします。
「オンラインだと学びの質が落ちるのでは?」ということを心配している人がいるかもしれませんが、そんな心配は必要ありません。私は、オンラインも教室での授業も受講しましたが、授業の進め方に多少の違いはあるものの、学びの質に差はありません。私は職場が成田にあることから、オンラインで主に学ぶことを選択しました。
グロービスで学ぶ最大のメリットは、私のようにオンラインとキャンパスでの受講を生活スタイルに合わせて自由に選択できることだと思います。通学時間に問題のある方だけでなく、転勤や海外赴任、出産育児など生活環境の変化が予想される方にとって、これだけ柔軟に対応できるのはグロービスだけではないでしょうか。
グロービスで学び始め、自分の考え方、仕事への姿勢に着実に前向きな変化があることを実感しています。ぜひ皆さんにも1科目から学ぶことができる単科生から、グロービスでの第一歩を踏み出してもらいたいと思います。