グロービス経営大学院

お知らせ

2019年06月13日

2019年06月13日

卒業生約900名に「グロービスMBAの学びの効果と働き方に関するアンケート」を実施

~9割以上が「よりインパクトの大きい成果を出すことができている」と回答~

<本アンケートの調査目的について>

働き方改革は、学び方改革であり、その先に生き方改革がある。

昨今、労働人口減少に伴う生産力低下の危機感から労働生産性を高めるべく、政財界をあげて「働き方改革」が声高に叫ばれています。「働き方改革」の目的は、労働生産性(=アウトプット/インプット)の向上、つまりインプットを抑え、アウトプットを高めることです。

しかし、「インプットを抑える=残業時間の削減」という捉え方が主流で、企業も個人も意識がこの点に集中しています。一方で、限られたインプットの中で最大限のアウトプットを出すための能力開発に目を向けている企業や個人はまだ一握りというのが現状です。

「働き方改革」はビジネスパーソンの能力開発を同時に進めない限り、「インプットの減少=アウトプットの減少」という現状よりも生産力が低下してしまう最悪の結果を招きかねません。

グロービスは日本の労働生産性の向上に寄与するべく、卒業生の学びの効果を調査し、カリキュラムや教育手法の改善につなげていくこととしました。ここでは、その調査結果の一部を公開します。

調査結果からは、グロービスでの学びが担当業務や所属する組織の業務効率化に寄与していると同時に、プライベートも含めた生き方の変化にもつながっていることが見てとれます。グロービスでは、働き方改革とは学び方改革であり、その先に生き方改革があると考えています。

グロービス経営大学院の卒業生を対象に実施した「グロービスMBAの学びの効果と働き方に関するアンケート」調査で、約900名の回答者のうち、92.9%が自身の仕事において「よりインパクトの大きい成果を出すことができている」と回答しています。また、具体的なスキルを入学時と卒業後の現在とで比べてみると、『論理的思考が実践できている』割合は5.7%から88.4%に、『社内の上位者との対話や関与を獲得できている』割合は16.2%から81.9%に、『事業プランを構想し戦略を描き実行できている』割合は3.4%から66.4%にそれぞれ上昇しており、グロービスでの学びが実務に活かされている様子が窺えます。その他にも、所属チームのタイムマネージメントや生活スタイルの変化などの調査結果も公開しています。

グロービスのMBAで得られた能力について

【回答者のコメント】

自分、社内、社外パートナーの枠組みの中で、誰がやるのが最良かをヒト・カネ・チエの視点をベースに意思決定する習慣が身についた。 その結果、キャパシティを超えた仕事ができるようになり、会社の新しい価値を創造することに貢献できている。
(製造業 営業)

個人的なインパクトは、場面に応じてフレームワークを適用できるようになり、物事を考えるパターンが増えたこと。 対人的なインパクトは、言葉や考え方が経営陣と共通化されたのでコミュニケーションがスムーズになったこと。
(小売業 経営者)

管理職で5.6年かけて経験する内容を2年に凝縮して学ぶことができた。また、実務と同時並行で学ぶことで、学びをすぐに実務に活かせる有意義な2年間だった。実務で重要な実行力を育てるマインドは、「志」系の科目でカバーできるため、カリキュラムの実用性が高い。
(サービス業)

「悩み続けて」時間を浪費することがなくなった。MBA取得後は、すぐに行動するのではなく、常に何が問題なのかを明確にし、前提条件を確認し、仮説を立てて検証するという思考プロセスが自然と回せるようになり、成果につながっている。
(コンサルティング)

思考にかける時間の短縮と判断軸が増加した。 また、コミュニケーションを取る際に相手の意図を汲みやすくなった。 これはビジネスへの理解度と想像力が高まり、組織と個々人の役割は何かということを意識しながら話せるようになったのが大きな要因だと考えている。 営業成績が入学式前より3割増になった。
(情報通信業 営業)

所属しているチームの働き方への貢献について

【回答者のコメント】

より大きな課題に取り組んでいるにもかかわらず、自分だけでなくチーム全体の仕事が早く終わるようになった。売上創出とコスト削減、残業時間削減を同時進められている感覚がある。考えるべきことは何かを吟味してから、動くクセがついたことが大きな要因。
(マーケティング)

一人でやれることは限られており、いかに周囲の人を巻き込んでいくかが重要だと考えている、そういったことが可能な能力を有した人材を増やす教育を実践しているのがグロービスだと思う。高いパフォーマンスを出すためには、グロービスの学びは必要不可欠だと思う。
(サービス業 経営全般)

部下が提出する資料に適切かつ具体的なアドバイスができている。自分だけでなく周囲の人の生産性にも寄与できている。
(製造業 経営企画)

チームの生産性をあげるためのマネージャーの動き方は、自身の熱量だけではなく、いかに自社のビジョンやミッションをチームメンバーに落とし込めるかが重要。そのために必要な行動は何かを学び、それらを常に意識して考え、行動するようになった。
(通信情報業 営業)

「不確定な要素が多い中でも意思決定し、最大限のアウトプットを出す」というマインドが備わった。そのおかげで自身だけでなく、チームの生産性が上がっていると思う。
(教育 営業)

グロービスMBAでの学びを活用して実現できたことについて

【回答者のコメント】

一所懸命に生きるマインド、そして真剣に語り合い、叱咤激励し合える仲間を得られた。
(製造業 マーケティング)

グロービスのOB・OGは、自身の使命や志を根底に持っており積極的にgiveする人が多く、また何事もスピード感を持って前向きに進める人が多いと感じている。働き方改革で作り出した時間を社内外のネットワーク活動に使い、そこで得た学びや気づきをビジネスに活用する流れを作ることができている。 こうした一連の流れとネットワーク作りは、グロービスで学んだからこそ得られたものだと思う。
(製造業 営業)

志が明確になり、それを実現するために日々生きるようになった。一見無駄に思える時間の使い方も、全てが志につながっていくように感じる。何が起きても受け入れ、自らの力で対処するという心構えができた。
(医療・保険衛生 経営全般)

常に「現在の自分の生き方で良いのか」を問い続けるようになった。グロービスの仲間の活躍を見聞きするたびに「今の自分に満足してはいけない。より社会に貢献するために自分は何ができるのか」を問うようになり、考えるだけでなく行動に移せることが自身の強みになった。これはグロービスで学んだ結果だと考えている。
(卸売業 営業)

グロービスで得たのは、新しいことに挑戦し自分の可能性を広げること。共感力を高めること。自分の価値観と向き合うこと。そして、心豊かな人間になること。これらを意識すると前向きな想いが湧き上がるようになった。友人や周囲の人と過ごす時間の感覚が変わった。
(運輸業・郵便業)

仕事以外で実現できたことについて

【回答者のコメント】

夫婦の会話がMBA(妻はこれから受講予定)での学びがベースになっている。仕事への姿勢、子供の教育の考え方、人生の目標など、かなりの部分がグロービスでの学びの期間に醸成された。
(製造業 経営全般)

いつでも、どこでも、学び続けられるという自信がついた。 子育てを理由に人生の山脈を登り続けることを諦めない。歩みは遅いかもしれないが、理想の自分を目指せば、何歳でも学び続けられる。このように考えられるようになったのは、グロービスでの学びと仲間の存在が大きい。
(不動産業 販売・サービス)

実務で成果をあげ続けられていることが、質の高い生活の土台となっている。それが実務へのモチベーションを高めることにつながっており、正のサイクルを回すことができている。 夫婦でMBAホルダーのため、ライフイベント(結婚、自宅購入、旅行など)の意思決定が極めて速く、プラス面が大きいと感じている。
(小売業 経営企画)

余暇時間の使い方が大きく変わった。在学中は学習時間を確保しなくてはならず、生活にメリハリをつけタイムマネジメントを意識するようになった。また、家族に勉強する姿を見せることは、子育てに大きなインパクトがあり、子供の勉強に対する姿勢が変わった。
(建設業 経営全般)

大人になっても常に学ぶ姿勢を持つことが、子どもに刺激を与えている。子どもから私への声かけが「一緒に料理しよう」から「一緒に勉強しよう」に変化した。
(コンサルティング)

アンケート結果サマリー

グロービス経営大学院を卒業生した回答者の92.9%が自身の仕事において「よりインパクトの大きい成果を出すことができている」と答えています。また、入学時と卒業後の現在とで比べてみると、『論理的思考が実践できるている』割合は5.7%から88.4%に、『ビジョンや目標の共有ができている』割合は5.6%から81.1%に、『社内上位者との対話や関与を獲得できている』割合は16.2%から81.9%に、『事業プランを構想し戦略を描き実行できている』割合は3.4%から→66.4%に、いずれも大幅に増加し、グロービスでの学びが実務に活かされていることが窺えます。

所属しているチームの働き方に関する設問では、「タイムマネージメントを行い時間効率を高められている」と回答した人は回答者全体の80.9%を占めています。加えて、「満足度を高め働き甲斐のある職場をつくれている」と回答している人は回答者全体の82.5%と、グロービスのMBAが自身の能力開発だけでなく、所属チームの働き方にも良い影響を与えていることが窺えます。

また、「学び続けることによって自らを高められている」割合も18.2%から87%に大幅に増加しており、グロービスの卒業生に学び続ける習慣が定着している様子が確認できます。

加えて、仕事以外においても明確な変化を見てとれます。「信頼し相談できる仲間とつながりを作り維持することができている」割合は15%から78.6%に、「信頼できる仲間に有益な情報や価値を提供できている」割合は11.4%から72.5%に、「自身のキャリア開発の方向性を定められた」割合は8.9%から77.3%に増加しています。また、「家庭や趣味の活動時間を増やすことができている」割合は回答者全体の76.1%、「家庭や趣味の質を高めることができている」割合は78.4%と、グロービスのMBAが仕事も含めて人生をより豊かにしている様子も見てとれました。

「卒業後のキャリア変化」についての調査結果も公開しています。詳しくはこちら

<調査概要>

調査期間:2019年5月21日(火)~5月28日(火)
対象者:グロービス・オリジナルMBAプログラム(グロービス経営大学院の前身、GDBA)、およびグロービス経営大学院を2019年4月までに卒業した方全員
調査方法:インターネット・メールによって告知、ウェブ・フォームに入力
調査数・回答数:調査数4598、回答数916(回答率20%)