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リーダー候補は要注意!バッティングセンター症候群

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リーダー候補は要注意!バッティングセンター症候群

スケジュールを見れば、会議の山。会議の合間も、上司からの突発的な依頼や顧客からのクレームが届き、対応に追われる。夕方、一旦机に落ち着いたら、数々のメールに対応する。気づけばもう21時。帰らなくちゃ・・・。

このように忙しい毎日を過ごしている方、多いのではないかと思います。それなりに充実感もあるし、関係者からも評価をされている感触はある。ひょっとしたら管理職への昇進も近いかもしれない。少しは休みたい、という思いがありつつも、当面の満足度は高い状態・・・かもしれませんね。

しかし、この状況を別の角度で見るならば、「バッティングセンターに入って、来た球を必死に打ち返している」とも言えるかもしれません。必死にバットを振っていますが、単に反射しているだけで、じっくりと頭を動かしていないとも言える状態。来たボールは目に入るけど、それ以外のことは一切目に入らない「視野狭窄」状態。この状況を私は「バッティングセンター症候群」と呼んでいます。

この症候群に陥った方、中長期的な視点で見るとやや危険です。突破力がある分、早めに「~リーダー」や「~長」など、責任あるポジションに任命されることが多いのですが、そうした「立場の変わり目」のタイミングでもろく崩れやすいのです。

リーダーとプレイヤーは、似て非なるものです。視野狭窄状態でこなせる業務ではありませんし、自分の得意技ばかりやっていればいいわけでもありません。業務に対する深い理解も必要ですが、それ以上に幅広い視野を持ち合わせておくことが何よりも重要なのです。

では、自分自身がこの「バッティングセンター症候群」に陥っていないかどうか、どう判断すればいいでしょうか?7つほどチェックリストを用意しましたので、確認してみましょう。

  1. 現在の自分の組織における外部環境の変化を3点、具体的に語ることができる
  2. 今立てている目標について、外部環境の変化との接続性から語ることができる
  3. 今の自分の業務が会社の会計上にどのような影響を与えるのかを具体的に語ることができる
  4. 自分のリーダーシップ・スタイルがある。そして、なぜ今そのスタイルを取っているのかを説明することができる。
  5. 今の仕事を進めるための最大の利害関係者は誰であり、その当人をどう巻き込むかのイメージがある
  6. 自分に不足している能力を高めるために、習慣化している行動がある
  7. 年初に設定した目標があり、それを意識して確実に行動をしつづけている

さて、どれくらい当てはまったでしょうか?躊躇なく自信を持って「もちろん!」と答えられるポイントが3つ以上なかったとしたら、バッティングセンター症候群を疑った方がいいかもしれません。

そして、バッティングセンターから抜け出すためには、とにかく視野を広げるしかありません。よく「ヒト・モノ・カネ」と言われますが、

・人間の動き方や組織に対する理解を持つこと(ヒトの視点)

・ビジネスの仕組み、戦略のあり方に対する理解を持つこと(モノの視点)

・会計などの金回りに関する理解を持つこと(カネの視点)

といった視野の広がりを持つことが重要です。

もうだいたいある程度変化球や速球は打ち返せるようになってきたな、という感触のある皆さん。そろそろバッターボックスから出て、今度はもう少し「視野を広げる」ためのトレーニングを考えてみてはどうでしょう?

8/18(金)に新潟で! リーダー基礎力を高めるためのセミナーを開催

そして、リーダーとして視野を広げていきたい方の第一歩に向けて・・・という思いで、私も含めたグロービス経営大学院の教員で執筆したのが『グロービス流リーダー基礎力10』という本です。これからリーダーになろう、という人に求められる基本的な要素を10個ほどピックアップして整理しています。この本のエッセンスをお伝えするセミナーを8月18日(金)に新潟で開催します。また翌19日(土)には、グロービスならではのディスカッション形式のクラスを実際に体験いただける体験クラスも開催します。お近くの方はぜひお気軽にご参加ください。

日時: 2017年 8月18日(金)19:00-20:30

場所:駅南貸会議室KENTO ROOM A

〒950-0917 新潟県新潟市中央区天神1丁目1プラーカ3 JR新潟駅 南口 徒歩2分

参加費: 無料

「リーダー基礎力セミナー」への参加申し込みはこちら>>

※8/19(土)開催「論理思考/マーケティング体験クラス」へのお申込みはこちら>>

2017年を飛躍の一年にしたい人へお薦めの一冊 ~『やり抜く力 GRIT』~

皆さん、あけましておめでとうございます。
オンラインMBAの荒木です。

さて年始のご挨拶に代えて、書籍のご紹介をします。

今年最初の1冊としてお薦めしたいのは『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』です。
すでに出版以来、各所で話題になっているので、読まれた方もいるかと思います。
予め言っておくと、この本、特段の目新しさはありません。
この本のメッセージを5文字で言うとするならば「努力は大事」ということ。
いや、実際にはもうちょっと複雑ではありますが・・・(笑)、つきつめるとそういうことです。
なので、「そんなこと分かっとるわい!」という声がamazonのレビューにもたくさん載っています。
私のように手放しで評価する人がいる一方で、

「努力を強調しているだけで、他に何も新しいことを言っていない。この著者自身が努力の人だったのかも、だけど、面白みも新しさもなく、何も生み出してない。」


とか、散々な書かれ方もしています。イラストby荒木博行
こういった批判、まさにその通り。

しかしその上でなぜこの本が私に刺さったのかというと、私が普段から成長にとって大事だと考えていた「目的」「意図」「意味づけ」という3つの視点が(やや異なる表現方法ではあるものの)しっかり記載されていたからなのです。

「そうそう、俺が常に意識しているのはこれ!」ということで、ページをめくるたびに膝を叩くようなイメージでした。やっぱり自分と同じ主張をしている本は大好きになるものです(笑)

以下、私が定義する「目的」「意図」「意味づけ」という枠組みに沿って、この本の内容の簡単な引用をしておきたいと思います。




「目的」:


手段を考える前に、何を目指すのか。その目的を絶えず意識すべき、ということです。これが何かを始める最初の一歩になるべきです。
言ってしまえば当たり前のこと。しかし、これは相当行動原理の中に染みついていないとあっという間に「手段の目的化」に陥ります。
何を目的にしてやっているのか分からないようなルーティン、身の回りにたくさんありませんか?
本書では、物事をやり抜くために、目標を定義することの重要性を至るところで語っています。

「仕事」のピラミッドの頂点には、複数ではなくひとつの目標を据えるのが望ましい。 要するに、目標のピラミッドが全体としてひとつにまとまり、各目標が関連性をもって、整然と並んでいる状態が望ましいのだ いちばん重要なことは、「やり抜く力」の鉄人たちは「コンパス」を替えないことだ。彼らにはたったひとつの究極の目標があり、ほぼすべての行動がその目標達成に向けられている。だから究極の目標に関しては、そんな投げやりな言葉は口にしない



「意図」:


目標や目的を定義した後、具体的なトレーニングに入るわけですが、トレーニングをがむしゃらにやればいいというわけではありません。
ホークスの工藤監督がかつて現役選手だった頃、「単に筋トレをするだけだったらしない方がまし。どういう能力を鍛えたいのか?そのために具体的にどこの筋肉をどのようにしたいのか、ということを考えなければやる意味はない」というような発言を聞いた記憶がうっすらと残っていますが(遠い記憶なので、相当怪しいです・・・)、要はそういう「明確な意図」と「設計」を持って訓練すべき、ということが本書に書かれています。

エリクソンの研究によるもっとも重要な洞察は、エキスパートたちの練習時間が並外れて多いことではない。いちばん重要なことは、エキスパートたちの練習のしかたが、他とは一線を画するという点だ。 ふつうの人びととちがって、エキスパートたちは、ただ何千時間もの練習を積み重ねているだけではなく、エリクソンのいう「意図的な練習」(deliberate practice)を行っていた 今回の調査でわかったもっとも重要なことは、時間の長さよりも「どんな練習をしているか」が決め手になることだった。ほかのどんな練習よりも「意図的な練習」が、大会を勝ち進むための要因になっていることがわかったのだ



「意味づけ」:


意図を持ったトレーニングを重ねていても、必ずしも望ましい結果が出るわけではありません。
出てきた結果をどう捉えるか、どう意味付けするのか、というのはもう一方で大切な心構えです。
本書においても、「意味づけ」の重要性は各所で語られています。

ポイントは、「心のつぶやき(考え方、物事の受けとめ方)は、よい方向に変えることができる」ということ。そして、目標に向かって進んでいくときに、ネガティブな心のつぶやきに邪魔をさせないようにする方法も、身につけることができるということだ。指導を受けて練習を行えば、困難な状況に陥っても、自分の考え方や感じ方を変えることができる。そしてもっとも重要なのは、行動を変えることができるということだ
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オンラインMBAが2周年を迎えました

2014年10月に開講したオンラインMBAですが、気づけばこの10月で2周年を迎えることができました。

先日、その2周年を祝う形で、受講生企画による2周年記念イベントが開催されました。

「イベント」といっても実際に集まったわけではありません。
全世界に散らばる仲間たちなので、イベントも「オンライン上」で行いました。
実数は定かではありませんが、おそらくオンライン上で80名以上は集まったのではないかと思います。

イベントの内容は、盛りだくさん。
アジアから中東、ヨーロッパ、アメリカ大陸をぐるっと世界一周した海外在住者からの現地ネットワークがあったり、
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(写真はシンガポールの受講生からの生中継)

グロービスのクラスをパロディ化した擬似クラスがあったり、
新婚さんからのご家族紹介や、卒業生からのメッセージあり、
まるで24時間イベントのような裏側でのランニングイベントもあり・・・。

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(写真は東京湾岸からのランニング中継。イベント終了時間を目指してゴール地点へ急ぐ。)

ということで、笑いあり、癒しあり、知的刺激あり、グロービスらしく前向きな空気に溢れたイベントになりました。

このイベントは全てオンラインMBAの受講生を中心にして企画がなされたわけですが、オンライン生のみに閉じることなく、グロービスの通学受講生や卒業生、そしてグロービスの講師やスタッフを巻き込んだ「オールグロービス」としてのイベントとなったことも大きな特徴の一つです。
オンラインMBAという場を通じて、ネットワークが今まで以上に広がっていく。そんなパワーを感じました。

振り返れば、2年前、「オンラインでは通学のような凝集感が醸成できるのか?」という問いは、私の頭を常に悩ませていたことでした。
教育理念に「人的ネットワーク」ということを掲げる以上、オンラインだからといって密度の薄いコミュニティを作るわけにはいきません。
しかし、このイベントで繰り広げられているのは、まさに密度の濃い「人的ネットワーク」によって成し遂げられたオンラインならではのコミュニティのあり方です。
2年前の当時の自分がこのイベントを見ることができたら、おそらく安堵と喜びで涙が出るだろうなと・・・。そんな感慨に浸った瞬間でもありました。
こういうコミュニティとその文化を作っていただいた受講生の皆さんには、改めて感謝をしたいと思います。

さて、2周年という一つの区切りを経て、オンラインMBAでも10月期のクラスがスタートしつつあります。
クラスが始まるということは、新たな学びを得るということともに、新たな仲間を得る、ということでもあります。
すでにオンラインMBAという場に入っている人も、これから入ろうという人も、是非このコミュニティを通じてこれからも多くの仲間と出会っていただければと思っています。

また皆さんとオンラインMBAでお会いできることを楽しみにしています。

オンラインMBA責任者 荒木博行

(オンラインMBAのイベントやセミナーはこちら

リーダーという立場に立つ前に読んでおきたい3冊

スポーツ界において、「名選手、名監督にあらず」という言葉があります。
たとえ選手として優れていたとしても、監督として優れていることにはならない、ということです。
そして、これはビジネスにおいても同様。
プレイヤーとしてはバリバリ業績もあげていたにもかかわらず、チームを持った途端に、チームメンバーから反発を受け、チーム運営が立ち行かなくなる・・・。そんなケースは至る所に見受けられるのではないでしょうか。

怖いのは、プレイヤーとして優秀であればあるほど「なんでもできてしまう」というブランドイメージが自他共についてしまうことです。
担当者とリーダーは延長線上にはありません。
スポーツで言うならば、野球とサッカーくらい違うかもしれません。
にもかかわらず、「野球ができるから、サッカーもできるだろう」と思われてしまうし、自分でもそう思ってしまう。ここに悲劇の始まりがあります。

ではどうすべきか?
その答えは極めてシンプルで、「リーダーになる前にできるだけ準備をしておくこと」。
それ以外にありません。
ということで、今回は、リーダーになるための心の準備、ということで、お勧めの3冊をご紹介したいと思います。

メンバーの才能を開花させる技法






あまり有名な本ではありませんが、名著です。51R-uqQ1JHL._SX338_BO1,204,203,200_
この本では、リーダーを、「増幅型リーダー」と「消耗型リーダー」の2つに分類しています。

増幅型リーダーとは、部下の才能が最大限活かし、結果として部下の能力が「増幅」していくマネジメントを行うタイプです。
部下の隠れた能力を見出し、機会を通じてその能力を引き出し、その成長を支えていく。課題は最終的に「その当人が解決できる」ということを信念においている。しかし、ただ「人当たりがいい」だけでなく、結果には厳格であり、ベストを尽くすことを大前提とする。
こんなリーダーのことを「増幅型リーダー」と呼びます。

他方で、消耗型リーダーとは、その対極です。
つまり、「今できない人間はこれからもできるようになるはずがない」と考え、「問題を解決できるのは、自分しかいない」と思い込んでいる。重要な意思決定は自分が行い、メンバーには細部に至るまで命令を下し、全てのことを「支配」しなければ気が済まない。
結果的にメンバーはあたかも組織の「部品」であるかのように感じてしまい、疲弊し、やがては消耗する・・・。

怖いのは、自分自身がプレイヤーとしての自信が高ければ高いほど、「消耗型リーダー」に陥ってしまう可能性が高いということです。
「この仕事のクオリティは自分でないと出せない・・・」
「他のメンバーは信用できない・・・」
「自分で全部やらなくちゃ・・・」
というマインドセットになりがちな人は、仕事の充実感はあるかもしれませんが、ひょっとしたら「消耗型リーダー候補」かもしれません。
気になる方、是非この本でチェックしてみましょう。

自分の小さな「箱」から脱出する方法






この本は知る人ぞ知る名著。71g0DkP4VIL
これほど「人との向き合い方」を分かりやすく書いてある書籍はないかもしれません。
この本では、「自分は正しくて、相手が間違っている」というものの見方をしている状態を、「箱に入った状態」と呼びます。
一旦「箱」に入ってしまうと、相手がどれだけ正しいことをやろうが、物事が歪んで見えてきます。
自分がやっていることは、全て「正当化」しようとする。
相手がやっていることは、全て批判の対象となる。

一旦誰かが「箱」に入ると、その相手もやがては「箱」に入っていきます。「自分はこれだけ頑張っているのに、相手が理解してくれない・・・」
こうして「箱」に入った者同士、いい関係が築けるはずがありません。
お互いの「人間観」が歪んできて、一人の人間ではなく、「だらしない生き物」くらいにしか見えなくなってくるのです。

大事なことは、「箱」から出て、相手を一人の人間として見ること。
「偉そうなことを言っているこの自分だって、強く見せかけているだけで、いろんな誘惑に負けるし、気分屋だし、大事なことをごまかそうともする弱い人間じゃないか」
そこから物事をスタートしない限りは、先に進むはずがないのです。
これは、同僚や部下に対してもそうですが、上司に対してもそうだし、夫婦関係や子供に対しても同じです。
誰だって「一人の人間」として見られていなければ、「自己正当化」したくなるのです。

ここで書かれていることは、極めてシンプルなことですが、人の上に立つ人間として、しっかり理解しておきたいことです。
リーダー、リーダー候補のみならず、全てのビジネスパーソンにお勧めしたい1冊です。

27歳からのMBA グロービス流 リーダー基礎力10

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営業力をさらに伸ばしたい時に読む3冊

「当初は全く買う気がなかったにもかかわらず、営業担当者の説明を聞くうちに買ってしまった・・・」

そのような経験をお持ちの方、結構いらっしゃいますよね?

そういう時、「あの人は営業力がある」というような表現をよく使いますが、ひとくちで「営業力」といっても奥が相当深いはず。
単なる口八丁手八丁のような「トークが上手」というだけではありませんし、「交渉上手」というだけでもないでしょう。
では、この「営業力」の正体は一体何なのでしょうか?
今回は、その奥深い「営業力」の本質を考えるための書籍を3冊ほどご紹介したいと思います。

1)なぜハーバード・ビジネス・スクールでは営業を教えないのか?






ハーバードビジネススクールを卒業した著者が、世界中の営業力の優れた人に関して取材した内容をまとめた書籍です。なぜハーバード・ビジネス・スクールでは営業を教えないのか?

では、この著者の調査の結果として判明した「優秀なセールスマンの資質」はどのようものかを見てみましょう。

それは、

「共感力」と「自我」を兼ね備えている

ということ。

つまり、顧客に耳を傾けてその頭の中を理解する、という力と、何度断られてでも成約にこぎつけるという自我の強さが重要だということです。
この2つは、どちらかだけを持っていてもダメです。
共感が強すぎれば、単なる良い人で終わってしまう。
自我が強すぎれば、強烈な押しの強さはあるが、嫌われる。
したがって、バランスが何よりも大事なのです。

では、その「バランス」というのはどの辺が落とし所なのでしょうか?
どうやったらバランスを取ることができるようになるのでしょうか?

いろいろな疑問は湧いてきますが、この本には以下のような身も蓋もないコメントも引用されています。

「営業は教えてできるものじゃないんです。だって、自分がいつも考えていることや、生きざまそのものが問われる仕事ですから。」


確かに、「共感と自我のバランスをとれ」だとか、それこそ「営業は断られてからが勝負だ!」ということを「教える」ことはできます。
しかし、その教えを実践できるかどうかは、究極的にはその人の「生きざま」次第。
そこには理屈だけでは片づけられない領域が存在します。
「なぜハーバードビジネススクールでは営業を教えないのか?」という表題に対する答えは、この辺にあるのかもしれません。

ちなみに、原題(米国版)は「Life's a pitch」(=人生は売り込みだ!)。
理屈を超えた「営業人生論」を感じたかったら、おススメの一冊です。

2)人を動かす、新たな3原則


こちらは、「ハイ・コンセプト」や「モチベーション3.0」などで有名な、ダニエル・ピンクの書籍です。

ちなみに本書の原題は、


「To sell is Human」人を動かす、新たな3原則

訳せば、「セールスは人なり」。
自己啓発的な印象を持つ邦題とは全く異なる深いタイトルです。

この本においてダニエル・ピンクは、セールスに必要な特性として、以下3つを定義しています。

同調(Attunement) 浮揚力(Buoyancy) 明確性(Clarity)

英語で見れば「ABC」という韻を踏んでいますが、日本語だと語呂もよくないですし、そもそもよく意味がわかりませんね(笑)

ここでいう「同調」とは、先ほどの「なぜハーバードは~」にある「共感力」、そして「浮揚力」とは、同じく「自我」に近いものです。
やはり、他者を理解する力と、ポジティブさや挫けない心の強さは、営業において何よりも大事なこと。
この辺りは前書との共通点です。

他方で、この書籍は最後に「明確性」というものが加わっています。
明確性とは、「相手が見えていなかった状況を明らかにして、置かれた状況を理解できるようにする能力」のこと。
問題発見力」、「問題提示力」と言えるかもしれません。

人の心を動かすために重要なのは、他人の問題を「解決」する能力よりも、問題を「発見」する能力なのである。 かつて、優秀なセールスパーソンは疑問に「答える」ことに長けていた。現在、優秀なセールスパーソンは、「訊ねる」ことが得意でなくてはならない。可能性を明らかにし、隠れた論点をあぶりだし、思いもよらない問題を見つけ出すということだ。


といった言葉は、この「明確性」をわかりやすく説明していると思います。
つまり、単に相手に同調・共感するだけではなく、相手が見えない課題を提示してあげられるかどうか。
確かにこの力は大事ですね。

3)営業力

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本当にオンラインで学べるのだろうか?-オンラインMBAのよくある疑問-

『クラスの中で絶対に発言できるのだろうか・・・』
『知識がないからレベルについていけないかもしれない・・・』

これは、グロービスで学び始めることを検討される多くの方持つ不安です。
そして、オンラインMBAであれば、ここに

『パソコンなどに詳しくない私が、そんなインターネット上のサービスを使いこなせるのだろうか・・・』
『必要機材の購入とか、インストールとか・・・果たして自分にできるのだろうか?』

という懸念が加わるケースもあるでしょう。

結論から言えば、心配ありません!
受講検討時には「本当に自分にできるのでしょうか・・・?」と悩んでいた方も、今ではオンライン上で楽しく学んでいます。

では、どうやってそのような気持ちを乗り越えていったのでしょうか?

仲間と学ぶからこそ、ついていける




 

まず、「クラスについていけるのか?」という疑問について答えていきます。

最初に言っておきたいのは、この手の新しい学びの機会では「誰もが気後れする」ということです。
初めから積極的に参加できる方はそれほど多くはありません。
不安を持つことは極めて自然なこと。
しかし、クラスは12コマあります。最初のうちは気後れして発言に躊躇していても、徐々に後半に進むにつれて慣れてくるものです。

また、「クリティカル・シンキング」や「マーケティング・経営戦略基礎」のような入り口で検討されるクラスは、比較的身近な題材が取り上げられます。
たとえば、「自分は〜業界に転職するべきか?」「レストランの待ち時間のクレームにどう対処すべきか?」など。業種こそ異なるかもしれませんが、イメージしやすい課題をベースに進めますので、「まったく手も足も出ない」という距離感を感じることはありません。

さらに、オンラインであっても、クラス終了後は、それぞれ好きなお酒やつまみを持ち寄って語り合う「オンライン懇親会(エア懇親会)」が行なわれます。その場を通じて、徐々に学んでいる仲間たちの思いが理解できるようになります。オンラインコラムイラスト2
そういう過程を経ると、多少の差はあれど、「同じような目線でスタートラインに立つ仲間」であることに気づくことになるかもしれません。

入り口のクラスでは「メンター」と呼ばれる先輩受講生たちが参加者の学びをサポートしてくれるのも、一つの特徴です。
講師や事務局に相談しにくい疑問などがあれば、いつでも気軽に相談できます。メンターも、同じような過程を経て学んできた先輩たちなので、親身になって答えてくれるはずです。

パソコンに対する特別なスキルは不要




 

では、もう一つの「パソコンで学ぶことでの懸念」について考えてみましょう。

これも、具体的に考えればそれほど悩む必要はありません。
必要な機材は2つだけ。
ネットに接続したパソコン(カメラ内臓型でなければ、外付けカメラも必要)と、ヘッドセットだけです。
ヘッドセットとはマイク付きのヘッドフォンですが、iPhoneなどに付属のマイク付きイヤホンでも十分機能します。

一度ログインしてしまえば、あとは基本動作は「挙手ボタンを押す」、「マイクに向かって発声する」、「チャットに書き込む」の3つだけです。その操作に戸惑うことはありません。
それでも「自分に対応できるのだろうか・・・」という人もいると思いますが、体験クラスでも、本番のクラスでも、必ず使用前には使用方法説明のオリエンテーションがあります。何かあれば、事前に慌てずに対処することができますのでご安心を。

ということで、「ついていけるのか?」「PCでちゃんと操作できるのか?」という代表的な疑問に対するお答えを整理してみました。

しかし、新しいことを始める時には「不安があって当然」という側面もあるでしょう。
過去を振り返ってみても、「新学年」「新しいバイト」「新しい職場」・・・何事にも自分が変わる前には不安がつきものです。
もし、オンラインMBAに対して同様の気持ちを抱いているのであれば、それは皆さん自身が「大きく変わるための準備」と言えるかもしれません。

「このような過程を経てきた実際の先輩受講生の声を聞いてみたい」、という方は、オープンキャンパスまで是非お越しください。
先輩たちのリアルなストーリーを聞くことができます。

そして・・・、何事も「百聞は一見に如かず」。
いろいろ悩む前に、一度クラスを体験してみてください。
それでは、皆さんをオンライン上でお待ちしております。

オンラインMBA責任者/荒木博行

知識を得るか、応用力を得るか? -オンラインでのスキルアップサービスの選び方-

最近身の回りでオンラインを通じた学習サービスが増えています。
たとえば語学学習はその典型かもしれません。
skype英会話のように双方向で学ぶものから、発音チェックサービス、ライティングチェックサービス、英単語アプリまで、ちょっと検索をしてみても、様々な形式があることに気づきます。
もしオンライン上で語学力を鍛えたいのであれば、「オンライン語学サービス」と一括りにするのではなく、まずは自分が「サービスを選ぶ軸」を考えておく必要があります。
「こういうサービスが流行っているから・・・」といって飛び着いても、本人にとってそれが適したサービスかどうかは別問題なのです。

そして、いうまでもなくビジネス上でのオンライン学習の世界も同様です。
ひとくちににオンライン学習といっても様々。
語学以上に変数は多く、そしてオンライン上のサービス提供形態も多岐に渡ります。
eラーニングや過去に撮影された動画を通じて学ぶものから、ライブ形式で対人で学びを深めていくものまで、そしてその中にも多くの細分化されたサービスが見つかるでしょう。

ではどうやって選んでいくべきでしょうか。
ここで、「サービスを選ぶ軸」を敢えて一つ挙げるとすれば、オンラインコラムイラスト1 ビジネス上に必要な「知識」を得たいのか
知識を活用しながら実際にビジネスを推進していくための「応用力」を得たいのか


ということにあると考えます。

知識を得たいのであれば、eラーニングでの反復演習や動画閲覧が適しているでしょう。
「いつでもどこでも」という利便性があるので、書籍のように手軽に必要な知識を得ることが期待できます。

一方で、

『顧客との商談の過程で、顧客の課題意識を適切に把握し、最も刺さる提案をしたい』
『社内の会議において、欠けている論点を見つけ出し、無理のない形で論点提示をしたい』
『上司との1時間の面談の中で、部内の問題点のすり合わせをしっかり行いたい』

というような「知識を超えた応用力」が求められている場面に直面しているのであれば、同じオンライン学習であっても、対人でのライブ型セッションが適しているでしょう。
まさに対人のライブ型セッションというものは、「限られた時間の中で対人の中で発揮される能力」を鍛えるためにあるからです。

そして、グロービスが提供するオンラインMBAというものは、eラーニングや動画視聴型のサービスとは異なり、対人でのライブ型サービスになります。
決められた時間に、同じような問題意識を持った人たちが、日本国内のみならず、全世界から集まってきます。
そういった人たちと、バーチャル上で会議をしているかのごとく、とあるテーマに対して自らのスタンスを取りながら意見を交わしていくのです。
どんな学びになるかは、その時、どういう発言が出るか次第、というライブ型ならではの刺激もあります。
だからこそ、参加者はその場の学びをより良いものにするために、真剣勝負で臨むわけです。

さて、もし皆さんがこのような学びの機会に興味があるのであれば、是非オンラインMBAのページをご覧ください。
そして、定期的に体験クラスや各種セミナーもやっていますので、一度この感覚を体感いただければと思います。

オンラインMBA責任者/荒木博行

意思決定に悩んだ時に見たい映画3本

こんにちは、グロービス・オンラインMBA荒木です。
前回は「コミュニケーション力を高めたい時に読みたい3冊」というテーマで書籍の紹介をしましたが、今回は「意思決定に悩んだ時に見たい映画」というタイトルでお話しします。

リーダーであるかどうかにかかわらず、意思決定というものはついてきますよね。

お客さんからの無理難題に対してどう応えるべきか?
3人の採用候補者のうち、どの1人を選ぶべきか?
今、自分は異動届けを出すべきかどうか?

悩みの大小の差こそあれ、私たちは日々意思決定を重ねている、といっても過言ではありません。

そして、意思決定で何が難しいかと言えば、必ずしもロジカルに割り切れるものではないところにあります。
人と人が作用し合う経営の中において、「感情」という捉えどころのない要素も大事なファクターになりますし、もっと言えば「時の運」みたいな正体不明なものもかかわってきます。
結局、何が正しい意思決定なのか、ということを事前に理解することは不可能であるとも言えるでしょう。
だからこそ、「意思決定」はどんな時であっても私たちを悩ませ続けるし、そして同時に「少しでもその能力を高めたい」というモチベーションが湧き続ける分野でもあるのかもしれません。

さて、今回はそんな「意思決定」を追求するための映画を3本ほど。
敢えて「経営」という領域から離れた映画をピックアップしてみました。
まだ見たことがなければこの機会に是非どうぞ!

1.「八甲田山」






実際に1902年に起きた「八甲田山雪中行軍遭難事件」をテーマにした映画です。914pBfRDxaL._SL1500_
この事件は、参加者210名中199名が死亡、そのうち6名は救出後に死亡という大惨事です。
Wikipediaによると、「日本の冬季軍事訓練における最も多くの死傷者が発生した事故であるとともに近代の登山史における世界最大級の山岳遭難事故」とのことで、その惨事の様子を克明に描いた映画です。

この映画では、実際に行軍に成功した部隊と、失敗して遭難した部隊の2つを対比する形で描かれているのですが、失敗した方についてはまさに「意思決定でよくありがちな落とし穴」にハマるシーンが各所で見ることができます。
例えば、雪中行軍ということの情報収集を十分にせず、その特性を理解しないままに、「組織の理屈ありき」で行軍のプランや体制が決まってしまう、というようなことはその典型です。

「あの部隊には負けられない・・・」
「どうせやるのであればこの目的もついでに・・・」
「せっかくならばこの部隊も一緒に・・・」

こうした思惑がないまぜになり、そしてその思惑が最優先され、結果的にはよく分からない組織体制やプランが組まれることになります。
そして、「そもそも雪山というのがどういうものか」、「本来どのように臨むべきなのか」という考察や分析は二の次、三の次なのです。

「戦う場を十分に理解しないまま、組織の都合だけで勝負に出る」

というこの姿は、ビジネスでもよくある負け戦のパターンに通じます。

そして、映画での1シーン。
追いつめられたこの部隊は、崖の雪山斜面を登る、という無謀な意思決定を行うわけですが、このシーンはもう言葉になりません。
体力尽きて崖から次々に落ちていく隊員達・・・。
しかし、この崖という難関をクリアした隊員たちには新たな悲劇が待ち受けています。
死力を尽くして登ったその先には、希望が見えるのではなく、ただただ無情にも次の真っ白な極寒の世界が広がるだけなのです。
何とか登った先で感じるこの絶望感は、筆舌しがたいものがあります。改めて「意思決定」の重要さを感じさせるシーンです。

この他にも、組織のあり方、現場でのリーダーシップの発揮方法、トップの下につくミドルの役割・・・などなど、ビジネスに置き換えて考えられるシーンがいくつも出てきます。
リーダーの意思決定の本質を考える上で、是非「自分がこの当事者の立場だったらどういう意思決定をするだろうか?」という視点で見ていただきたい作品です。

2. 「ハンナ・アーレント」






ドイツ系ユダヤ人の哲学者であるハンナ・アーレントを描いた作品です。71UybwRa5rL._SL1131_
ミニシアター系の映画で小規模の上映だったにもかかわらず、満員が続き、当初からかなりの話題になった映画。
テーマとしてはナチス・ドイツのアイヒマンの裁判に関する話であり、ややもすると難解なテーマなのですが、テーマに対する知見がある、なしにかかわらず、見た人すべてに深く考えさせる作品になっています。

この作品のメッセージは、アーレントがこの映画の最後に発する8分間の名演説に凝縮されています。
そのメッセージとは、

「考えを放棄した人間は、気付かぬうちに悪の根源になる」

ということです。

つまり、

「なぜこうなっているのか?」
「なぜこれをやる必要があるのか?」

といった根源的な問いを忘れた「惰性の意思決定」を続けていると、結果的に無意識に破滅に至ることになる、ということです。

私たちは往々にして「組織の要請」に基づいて、深く考えることのないままに意思決定をしてしまうことがありますよね。
「まあ仕方ない、ここで何か考えても無駄だ」
「どうせ今までもやってきたことだ」と。
しかし、悪意を持った意思決定以上に、この思考停止の姿勢こそが危険なのだということを、この映画は気付かせてくれます。

実はこの話は先に紹介した「八甲田山」の意思決定においても根底に流れているテーマでもあります。
上官の指示に対して、思考停止のまま言葉を飲み込むリーダー。
結果的にはこういった些細な「惰性の意思決定」の積み重ねが、取り返しのつかない悲劇を生むことになるのです。

考えることを放棄しない「思考の粘り強さ」こそが何よりも重要なことである、ということに気付かせてくれる一本です。

3. 「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」

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コミュニケーション力を高めたい時に読む3冊

こんにちは。オンラインMBA荒木です。
前回のコラム(「ビジネス書を読むときに意識したい3つのポイント」)では、ビジネス書の読み方についてまとめましたので、これからはその続編ということで、何回かに分けて具体的なお薦め書籍をご紹介したいと思います。

今回のテーマは、誰もが悩む「コミュニケーション」についてです。

ちゃんと話しているつもりなのに、うまく話が伝わっていない・・・ メールがなぜか「上から目線」と言われて批判を受ける・・・ 感情的になってしまい、ちゃんとした議論ができない・・・

このようなもどかしさ、おそらく一度ならずとも感じたことがあるのではないかと思います。

そして、そんなもどかしさを感じた時、手に取りたくなる本というのは、堅苦しくなく、教科書っぽくないもの。
それでいてちょっとしたヒントを与えてくれるもの・・・ではないでしょうか。

ということで、今回は「コミュニケーション」をテーマに、敢えて比較的軽く読める「やわらかめ」な本を3冊選んでみました。
それではどうぞ!

1.あなたの話はなぜ「通じない」のか






この本は私が教鞭をとる「クリティカル・シンキング」を受講してくださる方にもお勧めしている一冊です。41oywjKsDSL._SX350_BO1,204,203,200_
コミュニケーションに必要なスキルやテクニックなどが満載。

『考えるスタートは、「問い」の発見だ。問題が与えられたら、私たちはすぐ、「答え」を探そうとする。(略)でも、正解のない問題を自分で考えたいなら、まず、「問い」を探すことだ。』


なんていう素晴らしい一節もあったり。

そんなお持ち帰り盛りだくさんなこの本の中でも、僕が一番強調したいのは、第4章にある「共感の方法」です。
例えば、相手が自分の文章を十分に読まないままリアクションしてくるような時、ありますよね。
こちらが丁寧に書いているにもかかわらず、素っ頓狂な返信メールをしてくる・・・。そんな時、「ちゃんと読めよ」とこちらも言い返したくなります。でも、それでは話は前に進みません。お互いの感情がささくれ立つばかり。
この本では、そういう場面に対して、このようなアプローチを勧めています。

『もう一度、「この人が本当に言おうとしていることはどういうことか」をつかむ気持ちで、相手のメールをじっくり読んでみよう。 そう。「相手にもう一度読め」ではなく、「自分の方がもう一度読む」のだ。想像力を働かせて相手の思考、想いに、いったん寄り添ってみよう。 嫌だろうけど、分かるけれど、「相手の読解力に頼る」より、「自分の読解力に頼る」方が確実だ。』


そうなんです。相手に「読め」と期待するのではなく、自分がもう一度相手の文章を読む。そして、相手の思いを読む・・・。
こんな負の感情が高まっているときほど、ロジカルな「論破モード」のスイッチを入れるのではなく、「共感モード」のスイッチを入れなくてはなりません。
こういうスイッチの切り替えができないと、折角身に付けたスキルやテクニックが全く逆方向に作用してしまうんですよね。もったいない。

この本では、コミュニケーションのスキルとともに、こういったコミュニケーションに対する心のありようなどを教えてくれる良書です。
是非多くの人に読んでいただきたい一冊。

2.20歳の自分に受けさせたい文章講義






さて、次は「文章の書き方」についての本。31QfJVEjrDL._SX306_BO1,204,203,200_
タイトルは「20歳の・・・」となっていますが、年齢は全く関係ありません。
何を隠そう、僕が現在文章を書く際においても貴重な参考材料とさせていただいている本でもあります。

さて、書くことについて、胸を張って「自信がある」と言い切れる人はあまり多くはないでしょう。
僕自身、物を書く際は、短いコラムであれ、書籍のような長文であれ、ひとしきりもだえ苦しみ、「脳みその中身をそのまま言葉にしてくれるデバイスがあれば必ず買うのに!」という類の余計な妄想が必ず入り、「時間を掛けた挙句にこの程度の文章か!」と自己突っ込みを入れ・・・というお約束の紆余曲折を経てようやく形になっていきます。

文章力を高めたい、スピードアップしたい、というのは僕の切実な願いでもあります。
そんな願いに対して、力を与えてくれるのがこの書籍です。超使えるスキルが満載。
一例を引用して紹介しましょう。

『書き手の側も聴覚的なリズムを気にする前に、「視覚的リズム」を考えなければならない。 視覚的リズムとは何か? 分かりやすく言えば、文字や句読点が並んだ時の、見た目の気持ちよさだ。 本屋さんでぱっと本を開いた瞬間、ネットのブログ記事を見た瞬間、受け取ったメールを開いた瞬間。 読者はこの一瞬で「なんか読みやすそう」「なんか読みづらそう」を判断している。視覚的で、直感的な判断だ。 (中略) 「視覚的なリズム」は、ぼくは大きく次の3つによって生まれるものだと思っている。 ①句読点の打ち方 ②改行のタイミング ③漢字とひらがなのバランス 読みやすく、しかもリズミカルな文章を作るためには、いずれも大切な要素である。』


実は、このような文章の基本動作を教えてくれる実用書、あまりないのですよね。
そういう意味で、この本は大変重宝しています。お薦め!

3.心を揺さぶる語り方 -人間国宝に話術を学ぶ-

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ビジネス書を読むときに意識したい3つのポイント

こんにちは。グロービス・オンラインMBA荒木です。

さて、そろそろ夏本番。夏休みだからこそ、たまった積読(つんどく:未読書)をまとめてよみたい!という方も多いのではないかと思います。ffcd87c53fc02edfd5667b95bafc9d59_s
しかし、自分の読書法に自信を持っている人、意外に少ないのではないでしょうか?
もちろん本の読み方は最終的に人それぞれでいいと思いますが、「これだけは!」という3点を整理してみました。
この夏、机の上の積読に向き合う前に、まずは本の読み方そのものを意識してみましょう!

ということで、ビジネス書の読み方を3点ほどご紹介します。




1.合わない本は早めに見切りを付ける


一度買ったら最初から最後の1ページまで読み切る、という読み方をする人は、勉強熱心な方ほど多い気がします。
もちろん丁寧に読み切るというのは決して悪いことではないのですが、たまたま手に取ってしまった「自分に合わない本」まで時間を掛けて丁寧に読む必要はありません。
「折角買ったのだからもったいない」という気持ちは分かります。
しかし、お金以上にもったいないのは、我々の「貴重な時間」です。
「この本はキツい」と思ったら、「さっさと諦める」。「斜めに読んでおく」。「大事だと思ったところだけつまんでおく」。
そんな感じでもいいのです。そして、もしその本が本当に良い本なのであれば、その本の意味が分かるようになったタイミングでまた読めばいい。

念頭に置いておかなくてはならないのは「過去に支払ったお金より、これから過ごす時間の価値」の方が重要だということでしょう。
無理して最初から最後まで同じ力を掛けて読む必要はないのです。




2.ベストセラーよりもロングセラーを選ぶ


皆さんは本を選ぶ時、どのような選び方をしているでしょうか?
勉強熱心な方ほど、「今売れているから・・・」、とか「Facebookで友達の間で話題になっていたから・・・」、というケースが散見されます。

もちろん、純粋に流行を理解する、話題にキャッチアップする、という目的で選ぶならばいいでしょう。
しかし、言うまでもなく、その時のベストセラーが必ずしも今の自分にとって良い本とは限りません。
そもそも、ベストセラーというものは、内容とは関係ないところでの「書籍マーケティングの巧拙次第」といった側面もあるので、必ずしも質を保証するものではありません。
そして、本当に良い本だとしても、今の自分の問題意識に合致しているかどうかはまた別問題です。
本屋で平積みになっていたり、ネットで紹介されている中で、誘惑にかられる気持ちはよく分かります。
しかし、一度冷静に立ち止まって考えたいものです。
「この本は今の自分にとってどのような意味があるのだろうか?」 そして、「どうせ読むのであれば、本棚に前から眠っている別の本の方が良くないか?」と。

よく「ベストセラーよりロングセラーを」ということが言われます。
いわゆる古典的なロングセラーは、見栄えとして新鮮味に欠けるかもしれません。
しかし、同時にロングセラーは、多くの著者の批判的な視点に耐えてきた、という事実もあります。
打率は間違いなく高まるでしょう。
もし何らかの指標を頼るならば、「その瞬間的なの売れ行き」に目を奪われるのではなく、「売れている期間の長さ」に着目した方がいいかもしれません。




3.読んだ冊数にこだわらない


そして、最後のポイントが、「冊数の呪縛」です。
よく「毎月何冊読んでいるんですか?」という質問を受けますが、冊数そのものはあまり意味がありません。
「読み終わったけれども何が書いてあるのかさっぱり覚えていない」という本を増やしても仕方ないからです。
大事なことは、冊数にこだわるより前に、「読んだ本からの持ち帰り」を増やすこと。

・その本から得たことは一体何だったのか?
・その本から引用できる文章があるとするならばそれは何か?
・本を踏まえて自分が変えるべきポイントがあるとするならばそれは何か?

そういった「問い」を自分に問いかけ、自分なりに答えを出しておくことが何よりも重要です。
もし読書時間を1時間使うとした場合、55分は読書に使うとしても、5分程度は問いかけに向き合う時間にあててみてください。それにより読書の冊数は減ることになるかもしれませんが、読書効果は間違いなく高まるはずです。

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