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【卒業後~MBAを終えて~】安定的な業界・専門的な職種で働く人が、多様性の高い場所でビジネスの本質を学ぶメリット

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【名前】川崎 達哉

【勤務先】大手損害保険会社

【入学年】2014年

【業務内容】自動車保険の支払査定部署で、支払担当者のマネジメント業務

私が属する損害保険業界は金融庁による規制産業故に、相対的に外部環境への意識が希薄です。その中でも特に専門的かつ対外交流の少ない支払部門に所属していた私は、日常業務以外は何も知らず、その狭い社会で評価されれば良いと思っていた人間でした。

グロービスで学び、卒業した今感じることは、「規制産業等で安定的な環境にいる社会人ほど、多様性の高い場所でビジネスの本質を学ぶべき」ということです。
グロービスに限らないようですが、国内MBAには外資を除き金融やインフラ等、規制産業所属の学生が他業種より少ないと感じます。変化よりも安定性を求める業界特性、かつそれに魅力を感じる人が働いている業界でもあるので、何か劇的なきっかけが無い限りはMBAレベルの学びを必要と感じないのは当然かもしれません。
しかし私が卒業まで学んで感じることは上記とは逆です。そのような環境にいる人ほど、変化のために学んだ方が良いと思います。同様の環境にある方に、少しでも関心を持って頂ければ嬉しく思います。



■多様性の高い場所だからこそ、自分を客観視できた

私は損保の保険金支払査定という、この業界にしか無い仕事をしています。狭い世界で完結する極めて専門的な業務であり、専門性の高さこそが成功要因という認識がほとんど常識です。
私自身もその環境の中で、ただ専門性を追求することでマネジメント層まで昇格してきました。

当然、この状況では外部環境への意識はほとんど生まれてきません。
しかし、このような私の感覚を根本から覆す経験が、私の認識と行動を変えました。

過去の実績を買ってもらい、専門外業務(海外危機対応の長期主張)や経営レベルに近い現場研修に参加する機会を得た時のことです。
その各所で、自分の専門分野には無いダイナミックさや、それに関わる社内外のビジネスパーソンが使いこなす多面的かつ体系的な視座や理論に驚きと羨望感、そして恐怖感を覚えました。専門性しか無い自分には、ビジネスの多面性とそれを捉えきるビジネスマン達の能力についていけなかったのです。

今まで思いもしなかったことだが、職場では得難いこんな知見があれば、何かが変わるのではないか?と感じた私は、「多様性のある視座と知識」、「汎用性のある高度なビジネススキル」、「違う業界で同じ意思を持つ仲間」を得られる場を探すようになりました。
結果、MBAが最適だろうとの結論に至り、その中でも上記3つが最もバランスしていると感じたグロービスに進学を決めました。

グロービスには様々な業界から、多様な職種・役職・キャリア経験の学生が集まっていました。特に名古屋は技術者・医師・弁護士など専門職系の学生が多いことに驚きました(金融関係者はまだ少ないですが...)。
クラスでは様々な業界や経営課題がテーマのケースを元に、学生同士が各々の意見をぶつけ合い、まさに他流試合の様相を呈します。
この方式の面白く且つ有用なところは、講師からMBAの知見が学べることは勿論、受講者各々の多様な知識・経験・思考に基づいた議論から、「物事をどのように考え、表現するのか」「意見の衝突や融合から、思考や認識のプロセスがどのように変わっていくのか」が分かることです。これを意識すると、講師だけでなく学生同士からの学び・気付きも非常に多くなると感じます。まさに多様性の成せる業です。

またクラスのみならず、クラス後の懇親会や、「あすか会議」といった学事行事などでも、 多種多様な人の考え方・価値観に触れる機会があります。このようなクラス内外の機会を通じて、今の自分の立ち位置、目指す姿との差、そして、自分が何をしたいかを考える機会を常に持つことができました。
もっともこれは、多様性から相乗効果を生み出せる学生が集まっている(まずはクリティカル・シンキングで思考力が一定揃う)グロービス故の強み・特色でもあると思います。


■ビジネスの本質に気づくことで、実行に移すきっかけが見えた

クラス内外での議論を繰り返していくうちに、ビジネスを動かす本質とは何かが見えてくる<ようになりました。それは、理論や経験の正しさではなく、それらを有効に使って人間同士の共感・協働を生み出すことです。
グロービスのクラスは、その共感・協働を生み出す力の最大化を最重要視しており、ひたすらそのことを意識させられ続けます。まさにビジネスそのものの疑似体験であり、実践型MBAたる所以でしょう。

卒業した今は当たり前のように言えることですが、この本質に気付く前・学ぶ前の私には、到底そのような認識を持ちようがありませんでした。業務の専門性がバイアスとなって視野を狭め、可能性に気付きにくくなっていました。そして私から見るに、多くの専門的な仕事をしている方が、同じバイアスに苦悩しているのではと感じます。

私の場合、多様性とMBAの知識が相まってバイアスを緩まったことで、明らかに視点・視座が多様になり、考え・巻き込み・動かす実行力が大きく変わってくることを実感しています。
そして私のような専門職の場合、この実行力こそ専門性の発揮や成果の創出に繋がります。高レベルの多様性とは様々な専門性の集積であり、多様な専門性の繋がりが自分の専門性に新しい可能性を見出す大きなヒントとなるからです。


■多様性の高い場所で、ビジネスの本質を学んだ成果

現在の私は、MBAの学びのうち「オペレーション(時間単位の成果の最大化)」「交渉・コミュニケーションスキルの全体底上げ」などを職場で提案・実践しています。
同じ視座を持てる社員はほとんどいないので、苦労の連続です。しかし身に着けたMBAの知見と多様性によって、単一性の高い集団で明らかに違うムーブメントを起こせる人材として社内で認識されるようになったことは、大きな財産だと思います。

また、学びを現業に活かすと同時に、「自分の将来像」をあらためてしっかり考えられるようにもなりました。学びで得た自信を基に、海外での就業経験や国際研修で感じた羨望感を現実とするために、経営企画系部門への異動希望を出しています。我々専門職の知見を現場で終わらせず、もっと経営の上流に還元して活かせるはず...という確信を得たためです。

実際に実現するかはこれからですが、経営企画部の研修に選抜してもらうなど可能性を感じられる状況になっていることも事実です。卒業後の研鑽と実績こそが学びの真の価値であることを意識し、これからも挑戦していきたいと思います。


■最後に

世界が劇的なスピードで変化する中、公共性を楯に守られてきた規制産業だけが変わらなくて良いはずはありません。しかし長らく変化に乏しかった業界の固定観念や慣習の強さが、変革の意識を鈍らせます。その事実に気付き、変化を起こす実行力を持っているビジネスマンの増加が、規制産業の進化を促す最大の鍵では無いでしょうか。
個人的には規制産業からの入学生が増え、業界に一石...では足りないので、集団で百石くらい投じられるようなスケール感が生まれることを期待しています。

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