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【MBA生活】自分の人生は自分で決める。その過程にMBAがありました。

2010期 稲木孝至

こんにちは。グロービス2010期生の稲木孝至です。

私は㈱LIXILという会社で、営業をしています。
今年3月には必要な単位をすべて習得し、
MBAホルダーとして卒業する予定です。

今回卒業を前にして、この3年間を振り返り、
これからMBAを目指す、もしくは目指したい方々に対して、
本音のメッセージを残させていただくことにしました。

長文ですが、ご一読いただくことで何か参考になればと思います。



MBA取得の動機

受講前の私は、異動で新たなポジションと
(今から思うと)大きな機会を頂きましたが、
正直、新しい仕事の進め方や考え方にチャレンジすればするほど、
思ったような結果が出ない事が続きました。

自分の無知や経験不足に加え、
これまでの延長線でしか物事を考えられないことが歯がゆく、
日々自分の無力さを感じていました。

MBA取得に至る最初の動機は、
周囲からの期待に応えるためには、知識が必要であること、
そして、その為に自分が変わらなければいけない、
と痛感したからでした。

私が初めてグロービスと出会ったのは2009年8月。
本屋でたまたま手にした『ビジネス数字力を鍛える』でした。

内容は5部構成になっていて、
それぞれの主人公が仕事(=自分)の変革に悩み、
問題の本質を自分なりに導き出したうえで、変革に踏み出す、
という内容でした。

本屋で泣きながら、立ち読みしたことは今でも忘れられません。

なぜなら、
当時の無知や経験不足で自分を変えられずに悩んでいた自分の状況と、
登場人物の状況が酷似していたからです。

その後、著者と出版社からグロービスを調べて、
2009年10月から、
グロービス・マネジメント・スクール(GMS)の受講生として
マーケティング・経営戦略基礎」クラスを受講しました。

それまでは独学でマーケティングの本を読み漁ったり、
通信教育を受講したこともあったので、
基本的な知識レベルは理解していたつもりでした。

クラス開始前までは、
独学での知識や仕事上での経験も多少あったので、
自信満々で臨みました。

ところがクラスが始まると、
講師のレベルが高いのに驚きましたが、
受講生の発言やレベル感に圧倒され、
ほとんど発言できませんでした。



何より、一番悔しかったのは、
少なからず学んできた内容を、
自分の言葉として発言できなかった事でした。

それからの3か月間はクラスについていけるよう必死に学びました。

同時にクラスで学んだ内容を仕事上の業務改善や、
新しい販売戦略の考え方のベースとして取り込んで
会社側へ提案していきました。

3か月後、これまで悩んでいた販売戦略の方向性に
一つの結論を導き出すことができたことと、
会議でも積極的に発言できるようになってきたこと、
何よりも自分の考え方や意識に何らかの軸が生まれてきたことを
実感することができました。

「知識とはこれほど強い武器になるのか!」

「フレームワークとはこれほど自分を解放してくれるのか!」

グロービスでの学びを実務にそのまま使い結果が出た事に、
驚きと感動を覚えました。

しかし、「マーケティング・経営戦略基礎」クラスを
受講して得られた知識だけでは、
企画実現の途中で破綻することに気付きました。

また、全社戦略や事業部の方向性について調べてみると、
戦略が破綻していたり、時代遅れな部分が多く、
早急に社内を改革する必要性があると思い始めました。

まずは自分のプロジェクトを成功させること、
さらには自社を早い段階で変革しなければいけない。
という思いがMBA取得という決意に至りました。



なぜグロービスのMBAだったのか

「マーケティング・経営戦略基礎」の受講経験から、
グロービス講師陣の質の高さと、
質の高い社会人学生がいる場所ということがわかり、

「自分を成長させるための場所としては、
このくらいハードルを上げる必要がある!」
と感じたこと。

そして、グロービスが目指す
「創造と変革の志士」の姿に共感したことが、
決めた理由です。

残念な話ですが、日本企業の多くは、
MBAに対する認知度が、欧米諸国に比べて
まだまだ低いと言わざるを得ない現状があります。

折角時間と労力をかけてMBAを取得しても、
経営者や上司の評価が変わらないという話はたくさん聞いていますし、
私の会社でもMBAを取得しても一銭にもなりません。

それでもなお、自社や社会に「創造と変革」のリーダーとして
進み続けるための知識と覚悟を持った人材が
MBAホルダーだと考えています。

創造や変革を実践する、継続したアウトプットに繋げていくためにも、
自らの志に向き合い、育てることが大切なのだと思いますが、
グロービスでは「企業家リーダーシップ」「経営道場
といった志系のカリキュラムを通じて、
自らの志に気づき、育てた上で、
自らの人生をコントロールするための判断軸を得ることができます。

この点がこの学校に決めた要因の一つです。



グロービスで学ぶ魅力とは

能力・人間力の高いビジネスパーソンが集結して
認め合う"場"のポテンシャルの高さと、
絆の深さがグロービスの魅力だと思います。

グロービスに通う学生は違う会社・価値観を持ってこの場に来ており、
同じように悩みを持ち、自分を変革しようという志を持って
真摯に学びに来ています。

違う価値観を持った受講生と議論をすると、
物事をいろんな方向から見ることができます。

同じケースを読んできても、
その人の価値観や、現在の立場、仕事によって
意見が違うことなんて、ザラにあります。

同じ会社の人たちで議論をすると、
往々にして議論は同じ方向、同じ結論に行きつくことがあり、
その意思決定は前に進んでいるのかすら、わからないことがあります。

グロービスでは、価値観や考え方の違いをお互いに積極的に認め合い、
一人では考え及ばなかった領域へ思考を高めることができ、
最終的には自分の判断軸に良い影響を与えてくれます。

そうやって2~3年間、毎週のように意見をぶつけ合えば、
お互いに仲良くなるのは必然で、
会社の仲間以上に、深い絆で結ばれる仲間も増えていきます。

そうして繋がった人的ネットワークは、
かけがえのない財産になると思います。

会社以外で本気で自分をぶつけあい、
絆を深めあうことができる場所が、
このグロービスで学ぶ魅力の一つだと考えています。



懸念事項

多々ありましたが、私が特に気にしたのは、
時間をどうやって捻出するかと、
家族からの金銭的な理解を得ることがハードルでした。

私は単科生制度を利用することなく、
大学院へ入学を決意したこともあり、
この3年間はほぼ毎週土曜日、日曜日はクラスで埋まっていました。

毎日何らかのケースを読むスピード感で予習を進めないと
正直クラスについていくことができません。

スケジュール上では、週末にある受講クラスのケースを
水曜日には読了している予定なのですが、
その通りにできたことは正直、半分くらいしかなかったですね。

週末クラスに向けて、
平日に開催する勉強会には積極的に参加したりしましたが、
それでも終わらないときは、毎週金曜日に徹夜状態か、
仮眠をとって朝まで勉強、という事も少なくありませんでした。

学んでみて今思うのは、時間は作らなければできません。
意識して勉強タイムを捻出するしか方法はないのです。

そのためには

1.勉強する時間を強い意志をもって設定すること 2.設定した時間は、積極的に学びに費やすこと

この二つを上手く組み合わせて取り組む方法しか
ないのではないかと思います。

このハードスケジュールをこなすことができるのも、
ひとえに自らの志に向かっているからだと思います。

また、学費は妻と話し合って、
預貯金と、一部教育ローンを利用しました。

グロービスは学校法人なので、
銀行としても教育ローンの対象学校として認可していることから、
無理なく返済できる範囲で借りました。

受講料の300万円は、サラリーマンとしては思い切りが必要なお金です。
懇親会や書籍代を含めると、それ以上の金額が必要になります。

妻には全ての金額を算出して、説得し、
比較的問題なく出してもらえました。

GMS時代にクラスのたびに変化していっている私を見て、
妻もグロービスへ期待していたようです。

だからこそ、お金以上の価値を得るための学びを
掴み取る原動力にもつながっているのだと思いますし、
家庭への配慮はこれまで以上に時間を作ってするようになりました。



入学後変わったこと

仕事に対するスタンスと視野が大きく変わりました。

当初私のいた会社は、
グロービス在学中の2011年4月にM&Aで吸収合併されました。

会社は新しい企業理念を掲げ、行動規範を新たに設定しました。

また会社は評価制度、人事制度、システム等
全てのルールをこれまでと大きく変更したことにより、
少なくとも私の周りには正しい判断軸を理解し実行できている人間は
少ない状態が続きました。

営業部門は大幅な組織変更があり、従業員のモチベーションは下がり、
上司や先輩の多くが退職していきました。

同時に東日本大震災、タイ洪水などによる天災に見舞われ、
M&Aによる事業拡大どころか、
大きくシェアを落としてしまう状態が続いていました。

そんな中、私は、新設された部門で全商品と
問題解決のソリューション提案をする部門に配属になったものの、
どうしたら正しい結果を出せるのかがわからない状態に陥りました。

この時、グロービスの仲間や講師の方々に相談し、議論する中で、
これまでの自分とは異なる価値観と、
多くの学びを得ることができました。

それは、新しい会社、新しい価値観で結果を求められている中では、
正しい答えなんて存在しない事。

正しい答えがないのなら、
自らが主体的に考え、行動し、出た結果に対して正しく判断すること。
そのための判断軸を自分で持つこと。

これが私の出した結論でした。

昨今のビジネス環境のスピード感は年々加速度しており、
範囲もグローバル化に拍車がかかっています。

我々ビジネスマンも
このスピード感と規模感についていくための手段を、
自分の判断軸で考えなければ
生き残っていくことはできないと思います。

そういう意味でこの3年間の濃密な時間は
自分を変化させるためには十分な時間でした。



出願を考えている方へ

MBAを検討していらっしゃる皆さんに申し上げるのもなんですが、
MBAを取得することで周囲から評価されるケースは、
今の日本では、まだまだ少ないと思います。

むしろパートタイムMBAへ通学するため弊害として、
予習に時間を割かなければいけないので、
会社の人たちとの付き合いが悪くなったり、
家族サービスの時間を削らなければいけないケースだって
たくさん出てきます。

国家資格のように取得するだけですぐに就職、
転職が有利になったり、弁護士や税理士のように
周りが見る目を変えてくれるようなものでは決してありません。
卒業したからと言って飲み屋でモテるものでもありません。

「なぜMBAを目指すのか?」

そこについて、自分と向き合い、時間をかけてしっかり考えてください。

入学時にはすでに志を持っていて、
それに向かって真っすぐ進むケースもあれば、
私のように学びの途中で志が見つかるケースもあります。

何が正しいかは自分が決めればいいと思いますが、
入学前や入学後は自分に矢印を向けて、
志と向き合った方がいいと思います。

もしもこの点について悩みがあれば、
いつでも相談に乗ってくれる先輩方も多くいるのが
グロービスのいいところです。よね?皆さん(笑)。

他の方もおっしゃっていますが、悩んでいるのでしたら、
まずはオープンキャンパスに参加してみてください。

そこで実際にグロービスのクラスを体験した上で、
自分の人生と向き合ってみるのも遅くはないと思います。

ただビジネス環境は刻々と変化していることは忘れないでくださいね。

キャンパスでお会いできる日を楽しみにしています。

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