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【卒業後~MBAを終えて~】個人病院の事業承継者の私が、グロービスで何を得たのか?

樋口さんブログ写真.jpg【名前】樋口 俊哉

【勤務先】個人病院

【入学年】2016

<自己紹介>

大学卒業後、1000床の大規模病院で医師としてのキャリアをスタート。同病院で消化器内科医としての道を歩き始め、その後医局の人事異動で中規模病院へと異動。20181月より現病院にて副院長兼健診センター長として勤務。

グロービス経営大学院 2016年入学 2019年卒業。

■暗中模索している中でのグロービスとの出会い

グロービスで学ぶことを決意したのは、事業承継者として、祖父から父に引き継がれてきた病院を維持、発展させるためには、経営を学ぶ必要があると思ったからです。

きっかけは、経営についての知識がほとんどなく、将来に不安を抱いていた勤務医時代に、グロービスOBの方と知り合ったことです。その方の戦略などを聞いているうちに、グロービスで学べば私も同じように知識を身に付けることができるのではないかと思いました。そして、その方の勧めで単科生として受講し、ビジネスで使える論理的思考力の身に付け方や、外部環境を意識した経営戦略の立て方、財務三表の読み取り方などを学びました。懇親会でも、多種多様な職種の方たちと話をすることで新しい知見が得られるのと同時に、医療分野でしか生きてこなかった狭い世界が一気に広がりました。これらの経験から、これから事業承継を行う私にとって必要な知識や人脈が得られるという確証を得ることができ、本科へ出願するに至りました。

■新病院にて「理念」を体現する新たな取り組み

本科入学して1年経過した2017年に、50年続いていた旧病院から新病院に新築移転を行いました。その際、図面から実際に建物が完成するまでの間、グロービスで学んだことを生かしながら取り組みました。

例えばグロービスでは、経営の定石を徹底的に学びましたが、理念の浸透に力を入れている企業が成功をしていると感じました。そこで新病院では、法人全体として50年以上続いている理念である「地域医療への貢献」に、「予防医療」という考え方を付け加え、更に浸透させたいと考えました。

そのための新たな取り組みとして行ったのが、予防医療施設、つまり健診センターの立ち上げです。

新病院を設立するまでの自法人は、医療療養病床を持つ一般病院及び老人保健施設を持ち、医療保険及び介護保険から収入を得ていました。しかし、人口減少、少子高齢化、財政難といった社会状況において、保険点数の改定などから収益が減少していくことが目に見えている状況でした。一方で、入院患者さんの在宅復帰や健康寿命の延伸、すなわち予防医療や健診による早期発見・早期治療へのニーズが強くなっていると感じていました。そこで、新病院を建てるにあたり健診センター及び内視鏡センターを新規に併設し、「予防医療」に力を入れることにしたのです。立ち上げるにあたり、自身が消化器内科医であるという強みを生かして、内視鏡専門医及び人間ドック認定医などの資格を取り、さまざまな学会や勉強会に参加しました。

また、健診センターでは「オペレーション戦略」「サービス・マネジメント」での学びを活かし、短時間で効率よく健診サービスを受けられるよう工夫し、満足して帰っていただけるようにしました。その際にはグロービスの仲間にもたくさん相談に乗ってもらい大変感謝しています。

更に、病院会議のたびに予防医療が大事であることを職員に伝え、職員のタイムカードが置いてあるところの掲示板に当日の健診受診者数が分かるような仕組みを作ることで、職員にも少しずつ予防医療への気持ちが浸透してきたと感じています。そのことが数字として表れ、寝たきり患者が多かった病棟では、寝たきり予防(在宅復帰率の上昇)、在院日数の低下を意識することで、平均在院日数が150300日だったところを40日まで下げることができました。職員の頑張りが数字に顕著に表れていると思っています。

■グロービスで出会った他業種の仲間が、自分の幅を広げてくれた

グロービスでの学びは実践に役立つものが多いのですが、いわゆるビジネスの実務経験がほとんどなかった私には理解するのに時間がかかるクラスがありました。特にカネ系は全く分からず、グロービスに入学する時には減価償却という単語をかろうじて知っている程度でしたので、特に苦手意識をもっていました。そんな時、クラスの前後に仲間と集まって予習や復習をしたり、オンラインでの勉強会に参加したりすることで知識が深まりました。

また、卒業してからもSNSやポータルサイト、オンライン飲み会などを通じて仲間の現状を知ることで、モチベーションを維持することができています。分からないことがあって相談した際には、はるばる名古屋から豊川まで足を運んでくれる仲間もおり、大変感謝しています。他業種の仲間がたくさんでき、相談できる幅が広がったことは、これから病院運営を続けていく上でとても心強く思っています。

■最後に

グロービスに入学するにあたり、推薦状をある方に書いていただきました。その方は法人や病院に対してとても深い愛をもっていた方でしたが、グロービスに入学した1年目の秋に原因不明の病で突然他界してしまいました。新病院ができることをとても楽しみにしていましたので、お見せできなかったことがとても残念ですが、その方に恥じないようこれからも努力していきたいと思っています。

私は日々、生死と向き合い、仕事をしています。人はいつ亡くなるかわかりません。自身もいつ死ぬかわかりません。そのため、生きているうちにやれるだけのことはしよう、迷ったらGOの気持ちで今後も取り組んでいきたいと思っています。

今後の目標は、外部環境に柔軟に対応でき、職員が、働いていることに誇りを持てる法人にし続けることです。そのために、新たに始めることや変えるべきこと、今後も続けていくことは何かを常に意識して課題を持ち、解決していきたいと思っています。

実に、このブログを書いているまさに今、コロナで環境が急激に変化しております。グロービスで学んだ、「将来の見えない環境での経営戦略の立案」を基に、スタッフに指示を出しているところです。

グロービスを検討されている皆様へ。

自分の限りある人生を充実させたいと思っている方、やりたいことを見つけたい方は、ぜひグロービスの門を叩いてみてください。きっと途が開けると思います。

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