女性にとってのMBA

クラブ活動インタビュー

大阪校クラブ活動「Grow!bis」代表

久保 佳子さん

久保 佳子さん(2014年卒業)

「Grow!bis」にはどんな方々が参加されていますか?

「Grow!bis」にはどんな方々が参加されていますか?

「Grow!bis」の参加者は、独身の方、既婚の方、育児経験のある方・ない方、バリバリベテランの祖父母世代の方など本当に様々です。

共通しているのは、「グロービスで学ぶための環境を作るのは自分たちだ」という意識を強く持っていることだと思います。「育児中」というちょっとした制約を抱えた仲間が、そうではない学生と同じようにクラスに通えるよう、少しお手伝いする。例えるなら電車で席を譲るような、ちょっとした気遣いが普通にできる方が多いと思います。

よく話題になるのは、他の学生さんへの配慮についてです。大人のビジネススクールなので、静かに落ち着いた環境を求めてこられる方ももちろん多くいらっしゃいます。いかに共存させていただくかという課題についてはよく話に出ます。

「Grow!bis」の特徴的な活動はどのようなものでしょうか?

メインの活動は2つです。

(1)クラス受講中の相互託児
1つ目は「Grow!bis」メンバーがクラスを受講中、別のメンバーがお子さんの面倒をお互いに見合うという相互託児の活動をしています。
預かり側(以下サポーター)は、プロの保育士や研修を受けたセミプロではなく、あくまで素人のグロービスの学生です。ですので、お子さんが小さい場合は複数人で面倒を見たり、育児経験者を必ず混ぜたりなどと工夫しています。
託児依頼~お預かり~報告の流れは、Facebookのコミュニティ機能を使用して行っています。具体的には、依頼側がお子さんの年齢、性別、名前等をイベント名にしたイベントを日時・時間指定で立ち上げます。そこに参加可能な方が参加を表明し、双方の合意で実施という流れになります。実施後、サポーターより簡単な報告をFacebook上で行っています。(ミルクの回数や排便の状態、尿の回数、その時の様子などです。)
費用については基本的に無償ですが、実費はお支払いをするようにしています。実費は主に交通費やジュース等を購入した場合に双方でやり取りします。

(2)セミナー企画、開催
もう1つはセミナーの開催です。主にサポーターや育児中の男女向けに育児・仕事・学業の両立や、ファミリーマネジメント、家事の時短、タイムマネジメント等をテーマにしたセミナーを開催したり、「Grow!bis」メンバーでない方も参加していただけるような「妊活」やダイバーシティ等に関する企画も行っていて、今後定期開催を目指しています。

その他運営メンバーが中心となって運用ルールの策定や、実際の運用管理、告知活動なども行っています。

「Grow!bis」はお子さんと一緒に成長する、ということをテーマに掲げていますね。
どんな意図が込められていますか?

このテーマは実は子供視点ではなく、学生の視点で掲げられています。子供は成長が早く、また真っ直ぐで、何でも吸収していきますし、実際子育て経験のない方にとって、育児中の方に寄り添うことは、大きな学びでもあります。このような子供の姿や育児中の方々から私達学生が学ぶことは、自分自身の成長という観点からも非常に多く、また価値観にプラスの影響を及ぼし得ると考えています。
我々大人も子供の成長に負けないように!共に学び共に成長しよう!という意味を込めてテーマとして掲げています。

そして更なるゴールには社会的な視点、女性が直面する課題をあくまで女性だけで解決しなければならないという風潮から、様々な立場の人が協力して解決するような風潮に社会自体が成長する一つのきっかけになればという大きなテーマでもあります。

久保さんがこのクラブ活動を始められたきっかけはどのようなものでしょうか?

きっかけは3つあります。
1つ目は、自身が託児の関係でクラスを休まねばならない機会が増えたこと。
2つ目は、子供を持つ他の仲間にもそのハンデを解消させたいと考え始めたこと。
そして3つ目は、この取り組みについての承認をグロービス大阪校に関わる皆さんから頂けたこと、です。

私は、出産後1年半学校を休学したのですが、そのため同期入学の学生の多くは卒業してしまい、クラスで自然に会うことはなくなりましたし、定期的に開催される学年ごとのイベントにもほとんど参加できず、すぐ身近には気軽に相談できる仲間がいませんでした。また主人が出張族のため、ほぼ育児の協力が得られない中、平日夜間や土日という託児の厳しい時間帯に、クラスを受ける際の託児先には苦労しました。

当初はファミリーサポートという大阪市の行政サービスを利用していたのですが、預け先のご家族が引っ越してしまったり、連絡手段に不都合があり託児してもらえなかったりと、クラスに行けないことも次第に増えてくる。身近な人も行政も当てにできないという、いよいよ手詰まりになってきた中で、思い切ってFacebookを通じてグロービス大阪校の皆さんに自分の状況について相談を投げかけました。その結果、直接私と接点のあるなしにかかわらず、多くの方から様々な改善案や励ましの言葉を頂き、大変勇気づけられることになったのです。

そして、中でも意見の多くあった、「学生同士の預かりあい」について、賛否のアンケートを集めさせていただき、その結果、過半数の方から「賛成」の回答を頂くことができたことが「相互託児」を始める大きな後押しとなりました。

また私自身もグロービスの受講を進める中で自らの志を見つめなおしていた時期でもありましたので、「これが私の使命なんだ!」と確信しました。

「Grow!bis」を始めてみて、どのような変化があったでしょうか?

「Grow!bis」を始めてみて、どのような変化があったでしょうか? 始めて良かったなと感じたこと、クラブ活動をしているからこそ得たことなどについて教えてください。

良かったことは何といっても皆さんに支えていただいている「安心感」があることです。
もちろん、これまでどおり自分で可能なことは調整してみるのですが、本当にどうしても調整がつかない時には「Grow!bis」がある。そういう頼みの綱のような貴重な存在となりました。

また、この活動を通じて多くの尊敬できる同志にめぐりあうことができました。特に目を見張るのは「Grow!bis」でサポーターを実際に務めてくださるのは独身の方や、育児経験のない方が実は多いことです。仕事と学業を両立させているグロービスの学生さんにとって、3時間という1クラスに相当する時間が非常に貴重なものであることは言うまでもありません。そんな中、必ずしもご自身は託児の依頼をするわけでもないのに、積極的にサポーターを務めてくださる姿勢。大げさかもしれませんが、正に「自利利他」のような精神を持つ同志に囲まれていると感じていて、これは非常に幸せなことだと思っています。ちなみに現在の共同代表のメンバーも、4名のうち2名は子育て経験がありません。

更に言えば、活動自体が「楽しい!」です。サポーターとなって子供と相対すること、和室に子供と寝転がって、他のサポーターと他愛もない話をしたり、時には予定のなかった人が顔を出してくれて会話が弾んだり。サポーターの立場になった時、実は人を助けているようで、自分の癒やしやリフレッシュになっているという側面もあります。

久保さん以外の皆さんは、このクラブ活動のことをどのように捉えていらっしゃるでしょうか?

久保さん以外の皆さんは、このクラブ活動のことをどのように捉えていらっしゃるでしょうか?

私と同様に、育児中の学生にとって良いことは、まず「安心感」があることではないでしょうか。どうしても調整がつかない時には「Grow!bis」がある、という存在だと思います。

この活動は、特にビジネス的な活気があったり、啓蒙しあったりといった、いわゆるグロービス特有の「熱い」活動とは趣が異なっていて、存在自体に意義のある社会的なアプローチから成り立っていると考えています。企業内の活動で例えるなら、収益向上のための改善プロジェクトのようなものではなく、福利厚生の充実の部分にあたるのではないでしょうか。

また、独身者や、育児経験のない方にとっては、様々な立場の人々を引っ張っていく未来のリーダーとして「子育てに伴うリアルな問題や、その大変さを、体感を持って理解できる場」という社会的意義があると思います。更に、今後子供を持ちたいと考えている方にとって将来的な育児の学びの機会になったり、その他の方についてもボランティア参加による自己重要感の向上や、精神的安定、リフレッシュも兼ねているといったコメントをよくお聞きしています。象徴的なコメントで、以前ある参加者の方が「ストレス社会で戦うビジネスパーソンの癒やしの場」だとおっしゃっていたことは印象に残っていますね。

結婚・出産・育児や家族と仕事など様々な観点から、女性が納得感を持って毎日を送るために大切なことはどのようなことでしょうか?

共通するのは「べき論」を持ちすぎないことだと考えています。母としてこうするべき、妻としてこうでなければならない、社員としてここまで求められている、というハードルはもちろん誰しも感じてしまうことだと思います。しかし、そのハードルを、ただ「下げる」のではなく、「自分だけではできないと割り切る」ことが大切ではないでしょうか。
周囲を冷静に見渡せば、代替手段や頼れる存在は沢山あります。それは家族であったり、友人であったり、同僚であったり、何らかのサービスであったり、様々です。

自分一人で抱え込まない、周囲に自分の状況を説明する。ゲーム感覚で楽しんで障害物をよけていく、そんな構え方が女性には時期的にあってもよいのではないでしょうか。
少子化の中で子供を産んで、更に仕事を通じて日本のGDPにも貢献しようとしているのですから、もっと声を大きくする権利があります。難しいことですが、様々な助けを借りながら実現したいことすべてに取り組んでほしいです。

またお互いの意見や情報の交換、私はこうしているよというおしゃべり、精神的なリフレッシュや、孤立感の克服、という点で、同じ境遇の仲間と集まることは非常に有意義であり、絶対に必要なことだと思います。子育ては一人でするものではないですからね。

出産前後や育児中で、これから学ぼうかどうか悩まれている方にアドバイスをお願いします。

もし、出産や育児を理由にクラスに来ることができなかったり、入学を断念しようとしている仲間がいたら、それは仕方のないことだとは私達「Grow!bis」は考えていません。そんな仲間が通学できる大学院にしたい!それが私達の願いです。

なぜなら、グロービスは未来のリーダーが集う場所であり、未来の日本の縮図のような場所です。そのような場所でこそ、日本で今まさに求められている「女性がいかに働きながら学び、同時に子育てまでできるようにするか」ということを先駆的に実現できればと思うのです。あなたはどんな日本にしたいですか?どんな日本に住みたいですか?どんな権利を主張し、義務を果たしますか?

私達は育児をしながら通学する学生への支援体制を整える努力を続けます。

しかし、まずは勇気をもってあなたが決断してみてください。そして自ら行動し、主張してください。そんな方々をサポートする大きな器を私達も整えられるよう、あるべき姿を追い求めています。
成長のライバルであり、同志として、ぜひGlobisと「Grow!bis」の仲間になってください!

※クラブ活動「Grow!bis」の趣旨はこちらのページもご参照ください。

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