女性にとってのMBA

座談会レポート

働く私のキャリアを考える トークセッション&交流会リポート 第2部

学生トークセッション
「不安や迷いはあった。でも一歩踏み出したら景色が変わった」

私はこのままでいいのか。本当にやりたいことは何か――。人生やキャリアに真剣に向き合うからこそ悩む。不安や葛藤から一歩踏み出して「学ぶ」ことを選び、自分らしい働きかた、生きかたを見つけた在校生・卒業生3人に聞きました。

学生トークセッション 「不安や迷いはあった。でも一歩踏み出したら景色が変わった」

※写真 向かって左から(肩書き・本文内容はインタビュー当時のもの)

吉井晶子さん(サントリー酒類株式会社)

2004年にサントリー(持株会社制導入に伴い、09年からサントリー酒類に社名変更)に入社。人材育成、商品開発、マーケティングなどを経験。1年の育児休暇を経て、現在は宣伝部に所属。2013年よりグロービス経営大学院で単科生として学び始め、2014年4月に本科入学。

新井千晶さん(エンワールド・ジャパン株式会社)

リクルートで営業職として10年間勤務した後、エンワールド・ジャパンに転職、ヘッドハンティングに従事する。2013年グロービス経営大学院に入学、在学中。

堂本千晶さん(外資系製薬メーカー)

2005年外資系製薬メーカーに入社。MR(医薬情報担当者)を経て、本社マーケティング部門に異動、現在に至る。2012年グロービス経営大学院に入学、2014年卒業。

以下本文中は順不同・敬称略。

モデレーター/グロービス経営大学院 教員 林 恭子

まずは学びの世界に飛び込んでみる

そもそもなぜグロービス経営大学院で勉強しようと思われたのですか。きっかけや背景から教えてください。

堂本千晶さん

堂本 私の場合は、人事異動がきっかけです。私は外資系製薬メーカーに入社して10年になりますが、5年目のときにMR(医薬情報担当者)という営業職から本社のマーケティング部門に変わったんですね。全く異なる職種で、これまで培ってきたスキルでは太刀打ちできず、戸惑うことが少なくありませんでした。

それは自分に知識やスキルが足りないせいだと思い、自己啓発本を読んだり、通信教育に取り組んだりしたのですが物足りない。そのうち独りで試行錯誤するよりも、大勢の中で揉まれたほうがいいと考え始め、興味を持ったのがビジネススクールでした。その後すぐにグロービスのセミナーに参加して、今に至ります。

新井千晶さん

新井 私は前職のリクルートで営業をしていました。何度もMVPを頂戴するなど成績はよかったです。いつからか上司に「営業部長を目指せ」と言われるようになりました。ただあるとき、はたと「営業部長になることが自分のやりたいことなのだろうか」と思い始めた。しばらく悶々としていましたね。

自分が本当にやりたいことは何なのか、営業部長を目指すほかにどんな選択肢があるのか、なかなか答えは見つかりませんでした。

そんなとき、たまたま大手企業で役員をしておられる女性の話を聞く機会がありました。そのかたが社会人としても女性としてもとても素敵で、「こんな人と肩を並べられるようになりたい」というのが、勉強しようと思った最初の動機でした。

加えて、危機感もありました。当時、人材紹介のエージェントとして転職希望者様の意向を受けて、企業の採用担当者と連日、報酬の交渉をしていたので、外部環境の変化をひしひしと感じるわけです。例えば、転職希望者様から「去年と全く同じように仕事をしているのに、紹介いただく求人の年収が下がった」という相談をよく受けました。「去年と同じ自分では市場価値は下がる」と説明していたのですが、翻って私はどうか。成長していかなければ明るい未来はない。このまま変わらず、立ち止まっているのは危険だなと思っていましたね。

吉井晶子さん

吉井 私はサントリー酒類の宣伝部に所属しています。育児休暇から復帰直後に任せられたプロジェクトは、肉体的にも精神的にもいきなりの激務でした。子供はまだ10カ月で夜泣きはすごいし、ほとんど寝ていない状態で会社に行くこともありました。

それがようやく一段落したときに、ふと考えたのです。子供が成長するまで、時間が足りない状態はずっとついて回る。

だとすれば自分自身が力をつけ、限られた時間内で最大のアウトプットを出せるようになる必要がある。今回、大変な仕事を任されたことで、自分としても一段上がった気がする。こういうチャンスはそうそうもらえるものじゃない、ましてや子供がいればなおさら。であれば、会社以外の場所で自分を鍛えていくしかないと考え、ビジネススクールにたどり着きました。

とはいえ、平日の夜に通うことは難しい。その点、グロービスは授業振替制度があるほか、土日に学べるなどフレキシビリティーが高い上に、学生同士、顔を突き合わせて思う存分ディスカッションができる。さらにすぐに仕事で使える実践的な内容が学べるとあって、グロービスに決めました。

何もしないでいるほうが不安

人生いろいろあって面白いですね。「学ぶ」という選択をするにあたって不安や迷いはありませんでしたか。また、それをどう乗り越えたかを教えてください。

堂本 仕事との両立が一番の不安でした。それには周囲の理解が大事だと思い、上司や同僚には先に「ビジネススクールに通います」と宣言しておきました。皆さん理解してくださって、平日の夜に授業がある場合も会社を出やすかったです。

吉井 私は小さい子供がいるので、タイムマネジメントとファミリーマネジメントで悩みました。時間管理に関しては、毎日子供と一緒に夜の9時頃寝て、翌朝の4時に起きて勉強をするというパターンなのですが、これが1回できてしまえば何とかやっていけるなという感触がありました。日々確かに忙しいのですが、勉強が無性に楽しい。むしろ、テレビを1、2時間ぼんやり見ていたときのほうが「こんなことをしていていいのか」と不安に駆られましたね。
家族については、夫に理解があるので助かっています。実際、授業がある土日などはよく夫に子供を任せていますが、彼も娘とのコミュニケーションがより深まっているみたいです。

成長や変化がすぐに自分で実感できる

実際にビジネススクールに通い始めてみていかがでしたか。

吉井 私は単科生として、1科目から受講を始めました。「これができればその後もちゃんと勉強を続けられるだろう」と、英語で行うクラスにあえてチャレンジしました。最初は本当にしんどくて、ケースは3回読んでも分からなかった。でも、授業が進むうちに読むスピードが明らかに上がり、議論にも参加できるようになった。確かな手応えを感じられたので、今年の4月、正式に本科へ入学しました。

堂本 私はビジネススクールに通うことを周囲に宣言した手前、自分を追い込まざるを得ない状況でした。「何をしに行っているの?」と言われないように、勉強したことは翌日の仕事から使うように意識していましたね。
「クリティカル・シンキング」という科目を学んだ後、仕事でプレゼンテーションをする機会があったのですが、そのとき上司から「話す内容の論理立てが前よりできるようになった」「資料が分かりやすくなった」と褒められました。MRの頃から人間関係を築くことは得意だったものの、「自分の思いを正しく伝えて提案を受け入れてもらうことが必要なのに、そこが弱い」という悩みがありました。それが少しずつ克服できているという実感が持てて、自信がつきました。

今日学んだことが明日から使える

グロービスで学んだことは仕事で活かせていますか?

新井 活かせています。前職ではその会社や業界内で使う営業スキルは身に付いたと思いますが、グローバルな採用基準にかなうスキルは全く足りていなかった。それがグロービスで身に付けられたかなと思います。とりわけ転職したときは勉強していてよかったと実感しました。さらに今、ヘッドハンターの仕事をしているので、顧客である経営者から戦略や人材の配置などについてよく意見を求められます。グロービスで学んでいなかったら、こうした場面で自分の意見が怖くて言えなかったと思います。

吉井 グロービスでは、全ての科目において、限られた時間内に自分なりの考えをまとめることが求められます。日ごろ公私にわたるタイムリミットの中で仕事をしている私にとって、スピードと質の両方を担保しながらアウトプットを出すトレーニングは大いに役立っています。また、グロービスで学ぶようになってから、自分の仕事がどんなふうに経営につながっているか、経営的にどういうインパクトがあるのかを考えるようになり、それがよく見えるようになりました。これからも勉強を続けて、経営が分かる人間として生き残っていきたいと思います。

同じ熱量を持った仲間がいる。得たものは2倍、3倍

皆さんとても充実していますね。とはいえ、やはり仕事と学びを両立するのは大変だと思うのですが、何かを犠牲にしたということはありますか。

堂本 睡眠時間とお金でしょうか。私は趣味で週に1回、フラダンスとタヒチアンダンスを習っているのですが、舞台を控えていると、中途半端な練習はできない。ダンス教室の仲間にも理解を求めて、何とか最後まで仕事と学びと趣味をやり抜きました。
お金に関しては、確かに費用がかかりましたが惜しくはありません。自分に必要なスキルを早い段階で身に付けられたし、昇進昇格ができた。将来的に見ると、かなり早いスピードで取り返せるかなと思っています。

新井 あえて犠牲にしたものを挙げるなら、飲み会の時間でしょうか。その分、ここで一緒に学ぶ仲間との時間にシフトしていきました。同じ熱量を持った年代も立場も様々な人たちと出会えて、失ったものの2倍、3倍もの、かけがえのない体験を得られたと思っています。

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座談会レポート第2部のページ。グロービス経営大学院は東京・大阪・名古屋・仙台・福岡・オンラインで、「ビジネスリーダー」を育成するための実践的なMBA(経営学修士)プログラムを提供する専門職大学院です。

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