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卒業生のキャリアケース:転職

卒業生のキャリアケース:転職

井澤 清悟さん

コンサルタントからベンチャーへの転身

アクセンチュア、ボストン・コンサルティング・グループを経て、株式会社スプリックスコンテンツ事業本部教育基盤事業部 マネージャー

井澤 清悟さんSeigo Izawa

※年齢・肩書きはインタビュー当時のもの

今までのキャリアについて

~ビジネス創造の醍醐味とは~

 大学卒業後入社したアクセンチュアでは、官公庁向けのITコンサルティングを行う部署に、7年間在籍していました。最初3年間は、ITの要件を定義し、仕様を決めて導入する部署、後半4年間は導入したITを継続改善し、運用する部署に所属していました。
社内では珍しく、同一のお客様に続けて5年間サービスを提供した後、別のお客様を2年担当し、ボストン・コンサルティング・グループに転職しました。就職当初は「お客様の業界次第で仕事内容が変わる」という目論見だったのですが、それは大外れしました。とはいえ、山あり谷あり、なんだかんだ楽しく仕事をしていました。
ボストン・コンサルティング・グループでは通信・ハイテク、製薬のお客様を中心に、長期経営計画の策定や、新規サービス/事業創造、統合後の組織作りのお手伝いをさせて頂きました。在籍した2年半の間に、10数件のプロジェクトに携わりました。
現職のスプリックス社は個別指導塾を主力事業として持ち、通常は出版社に依存する傾向のある、塾の現場で使うテキストの制作も行っている会社です。ITを使った新規事業の立ち上げメンバーとして参画し、同時期に入社した3人と共にプロジェクトを進めています。マッキンゼーやアクセンチュアの戦略部門出身者、事業会社の代表経験者など異業種出身者で固定観念に縛られないチームメンバーとともに練り上げた新規事業のタネを実行に移している最中です。紆余曲折はありましたが、非常にユニークで強いニーズのあるサービスになると確信しています。チームも今や十数人規模になり、着々と準備を進めています。

 新規事業においては、企画メンバーとして、「ITを使った何か」というぼんやりしたところから検討を始め、具体的なニーズの特定やソリューションの設計、検証、そして制作を一気通貫に手がけています。職務の進め方としては、チームとしていわゆる論点思考や仮説思考、数値に基づいた判断を尊重し、「こういう論点に対し、このような仮説があり、なのでこういったアクションで検証の上、方向性を判断する」というやりとりをチームの中で繰り返し、クイックなスタンスを心がけています。
業務の醍醐味は、世の中にない画期的なサービスを自ら企画し、形にしていけるチャンスがあるという点につきます。事業における経営層の期待も大きく、時には思わず腰が引けるほどの裁量を与えて頂き、進めています。
当然のことながらプレッシャーも多大です。精神的にも肉体的にも辛い時があるのは、どんな仕事にも共通ですが、世の中にないものを創り上げていくためのチャレンジを行い続けるというのは、中々に骨の折れるものです。

キャリア選択のベースとなる価値観について

~関心はITから戦略、そして教育分野でのビジネスの創造へ~

 新卒からの就職活動時には「仕事が刺激的で、より早く上のポジションとリターンがとれる会社」というアグレッシブな気持ちと、「自分でも何とか出来そうな仕事」というディフェンシブな気持ちを抱えながら、活動をしていました。
日本史で大学院の進学を考えていたのですが、「経済的に自立したい」という思いに至り、入試直前で路線を転向、就職留年して仕切り直しをしました。そこで遅れた分、より大きいリターンが欲しいという気持ちと、自信がないのでチャレンジは避けたいという相反する気持ちを持っていたのをよく覚えています。
業界はコンサルティング業界、その中でもITコンサルティングに絞り、5、6社にエントリーしていました。
コンサルティング業界を選んだ理由は「そもそも仕事がおもしろそう」、「お客様の業界次第で仕事内容が変わるので、飽きることはなさそう」、「業界としてUp or Outが強調されており、上のポジションにいける道がありそう」、そして「これから社会インフラとなるITに携わりたい」という4つです。
 5年ほど働きに働いた後、ビジネススクールに通い始め「クリティカル・シンキング」や「マーケティング」、「アカウンティング」などを学び、ロジックを立てて議論することの楽しさや「こうしたことを考える世界があるのか、これは面白そうだ」という感覚を得ました。
最初にキャリアチェンジを意識しだしたのはこの頃で、ITの要件を決めるのではなく、ITの導入の是非まで含めた事業全体の意思決定に関わりたいと思うようになりました。
そして程なく、コンサルティングという領域はそのままに、IT→戦略というキャリアチェンジを行いました。
その後、ボストン・コンサルティング・グループに転職してちょうど2年が過ぎた頃にアサインされたプロジェクトで、とあるお客様の事業部の成長計画を描く、というテーマに取り組みました。その中で私は「既存の事業ドメインの中で新規事業の可能性を探る」という部分を担当させて頂きました。お客様も社内も当初は望み薄だと思っていた部分ですが、何とか形になり、数十億のポテンシャルのあるビジネスの種を見つけることができました。ビジネススクールの授業でベンチャー関連のクラスを履修したことも影響して、起業は必ずしも気合いや人間的魅力だけで乗り越えるものではなく、科学的な手法によって成功に導けるという側面に興味を持っていましたし、この体験によって、新たにビジネスを見つけ、創造するということに強い関心を抱くことになりました。
そして、大企業のお客様から頂くスケールの大きい案件や、まだまだあるコンサルタントとしての成長余地にはかなり後ろ髪を引かれる思いがありましたが、やりたいことができたなら、思い切ってやってみようと思い、再びキャリアチェンジをすることを決心しました。
そこでまず考えた事は、自分で起業するのかベンチャーにジョインするのかということです。妻も子どももおり、自分が取れるリスクはどこまでだろうと考え、ベンチャーにジョインすることを選びました。ベースの収入は確保したいと思ったのです。
次に、どういう業界を選ぶかです。自分が迷うことなくコミットできる業界は何だろうと1ヶ月ほど考えた結果、”教育”と”食”の2つの分野が残りました。どちらも今まで関わったことのない業界ですが、子を持つ一人の親として、取り組みたいと思えるテーマでした。
そんな中、出会ったのが現職のスプリックス社です。経営者の平石と直接面談してみると、今は小さいながらも世界に出たいというビジョンを持っていることが伝わってきましたし、そのために、教育への熱い情熱を持ちつつも、論理的・理性的にビジネスを推進しているという印象を受けました。
外部から会社にジョインして事業を進めるためには、業界知識や経歴に裏打ちされずとも、論理さえ通っていれば受け入れてもらえる土壌が必要と考えていたため、十分貢献の余地があるように思え、入社を決意しました。

必要なスキルと能力開発について

~コンサルティング・ファームで得た力~

 最初に入社したアクセンチュアでは在籍した7年の間に、システムの要件定義や仕様調整、開発・実装、テスト、運用と、上流から下流まで、一通り経験しました。チームマネジメントの面でも非常に良い経験を積むことができ、2年目には1人だけで特定のシステム機能を担当し、3年目には自分の下に数人のメンバーがつき、4、5年目には20人超のチームを任されました。
次に入社したボストン・コンサルティング・グループでは、仮説思考や論点思考、インタビューのとり方からスライドの書き方といったビジネススキルに関し、前職以上に徹底してたたき込まれました。また、独立したプロフェッショナルとして自分のスタンスを確立して示唆を示し、アウトプットにプライドと責任を持つ、といった姿勢も問われ続けました。
仕事は肉体的にも精神的にもハードでしたが、お陰様で未熟ながらも、どういう環境でも何となくそれらしく出来るのでは、という自信が付きました。
業務以外では前述の通り、ビジネススクールに通い、マーケティングやアカウンティングなどの基本からベンチャー関連の応用科目まで経営を体系的に学びました。そこでは学問的に得るものも大きかったですが、何より情熱を持って世の中を変えようとしている同窓生から、大いに刺激を受けました。
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外資系コンサルタントからの転職事例 井澤氏 のページ。実践的なMBA(経営学修士)のグロービス経営大学院。リーダー育成のビジネススクールとして、東京・大阪・名古屋・仙台・福岡・横浜・水戸・オンラインでMBAプログラムを提供しています。