現役・実務家教員

教員詳細

教員略歴

芹沢 宗一郎

芹沢 宗一郎Soichiro Serizawa

一橋大学商学部経営学科卒業
米国ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院修士課程修了
学位:MBA


外資系石油会社にて、研究所の研究効率向上プロジェクト等の組織開発に携わった後、コントローラー部門で、全社予算方針策定、設備投資評価、株主レポーティング、リエンジニアリングプロジェクト等に従事。グロービスでは、法人クライアントの経営者育成を手掛けるコーポレート・エデュケーション部門代表、経営管理本部長(人事、経理財務、システム)、グロービス・エグゼクティブ・スクールの責任者を歴任。現在は、エグゼクティブスクール、企業研修、グロービス経営大学院で人/組織系領域の講師や研究活動、クライアント企業の理念策定/浸透などのプロセスコンサルティングに従事。

執筆書籍等

共著・訳書:『MBAリーダーシップ』(ダイヤモンド社)、『個を活かす企業』(ダイヤモンド社)、『MITスローン・スクール 戦略論』(東洋経済新報社)など

クラス運営方針

経営には「ヒト・モノ・カネ」3領域に関する考え方や定石を知っておくことが不可欠と言われますが、いくらモノやカネに関する経営知識をもっていても、最後はヒトが動かなくては何も結果は生まれません。3領域の中でも、最も奥深くかつ難しいのがヒトの領域です。なかでも人間の行動原理を解き明かし、目的に向かって人を育て導いていくやり方を学ぶのがこの「組織行動とリーダーシップ」という科目です。

ただリーダーシップという言葉から、「組織の管理職の立場についていない自分が学ぶにはまだ早いのでは?」と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、他人に影響を与え何らかの行動を促すことがリーダーシップの本質ですので、その主体であるリーダーは、組織内のポジションについているかいないかは問いません。ましてや今の変化の激しい時代には、ポジションパワーをもっていないリーダーがいかに多く活躍できるかが、組織の変化対応力を決定づけるとも言われています。また、仕事以外の様々な場面でも必要とされる汎用的スキルですので、多くのかたにご受講いただきたいです。

では、本科目でみなさんに意識していただきたいことを以下3つ掲げます。これからの大学院生活におけるみなさんの学びのROIを最大化するためにも、これらはとても大事な習慣なので私のクラスのWayとして遵守ください。

① 毎回の授業を終えるたびに次回までの行動をコミットして実践してください。そしてその結果を振り返り、また次のクラスまで実践を継続する。この繰り返しをお願いします。

② 上記を言語化し、本クラス専用のコミュニケーションサイト(ディスカッションボード)にアップしてください。

③ 上記アップされたものに対して、みなさん同士でフィードバックやコメント、アドバイスするようにしてください。

ではなぜこの3つが大事なのか?

効果的なリーダーシップ行動は、置かれた状況や動いてもらいたい相手によってかわってきます。したがって、状況・相手ごとに効く行動の引き出しをどれだけ沢山増やしていけるかが大事になります。また、頭でわかったつもりになっていても、実際に行動してみないとその難しさは実感できませんよね。

このように、実践できるリーダーシップ行動の引き出しを増やすには、まず「やってみること」、そしてその結果を「振り返り血肉にすること」、そして、一人では学びきれないことを「チームの力を借りる(逆にチームに貢献する)こと」(チーム学習 )が重要だからです。このプロセスはみなさんがリーダーとして自組織を強く(育成)していくためにも不可欠なスキルです。

では、ご自身の可能性を信じ、ご一緒にリーダシップの旅をはじめましょう!